恋せよ主君
かなり短いと思いますが暇でしたら読んで見てください
夏休みが終わる前日僕は、中山伊織の部屋に入れてもらった
「伊織、実は相談があるんだけど」
「崇が相談?宿題写させてじゃないだろうな」
「宿題は、おわったよ、そっちのことじゃなくて」
「お前が宿題終わらせた?明日は嵐かな!?」
「そこまで言う!?、てか、宿題程度で酷いよ」
「いつも、写していくお前がいうか?このやろ」
伊織は、俺の頬に拳を当ててグリグリしてくる
「痛いたい、いつもありがとうでも違うことを相談しに来たんだよ」
「せっかちな奴だな」
「せっかちでもなんでもいいけど、相談に乗って」
「分かった分かった」
やっと伊織は、僕の相談を受けてくれるようだ
「実は、僕、卯月に恋してるみたい」
パシン
「お前は、乙女か、モジモジしながら言うなキモイ」
伊織は、僕の頭を叩きながら言ってきた
「キモイとか言うなよ、幼馴染に恋してどうすればいいか分からないんだよ」
「あー、そうなんだ、そのまま告白すればいいじゃん俺にいちいち相談してくるなよ」
「告白して振られたらどうするんだよせっかく幼馴染でずっといれたのに」
「なに、告白する前から振られる前提になってる、そんなの振られてから考えろよ」
「伊織、真面目に答えてよ、僕は本当に悩んでるだから」
僕は、頭を下げてお願いする、伊織は、いつもは、おちゃらけているが、何かと僕らの世話をしてくれる、お兄ちゃんみたいな存在だ、僕はだから伊織に相談しに来た
「分かったよ」
伊織は、ふざけた雰囲気を無くして答えてくれる
「崇、お前は、卯月の事を好きなんだよな」
「うん、そうだよ、でも告白してフラれたらと思うと」
「はぁ〜、卯月がお前のこと好きだぞ、自信持て」
「えっ!なんで伊織がそんなこと言いきれるだよ」
「お前達を小さい頃から見てるからわかるもんは、わかるよ、てか、卯月は、お前のために弁当とかを用意してくれてるだろ、それは、好意の証だろ」
卯月は、僕に高校に入ってから弁当を作ってくれる、本当に美味しいから感謝しかない、でも卯月は、優しいから、僕の両親は共働きで弁当を作ってくれないから卯月は、それを見て作ってくれるようになった
「卯月が優しいからだよ」
「卯月が優しいのはわかるが、優しいだけで幼馴染に弁当作るか?俺は、作ってくれたことないぞ」
「それは、伊織の方が料理上手いからだろ」
「まぁ、卯月には、本当は言うなと言われてたけど、崇、お前の弁当を作ってあげたくて俺に頭を下げてお願いしてきたんだぞ、料理教えてくれて」
僕は驚いた、なんで卯月は、僕のために料理を習おうとしたのか
「だから、これは、お前のことを好きだってことだ、俺は、あんまり、恋沙汰に首を突っ込みたくなかったがお前の言葉で今聞いた、だから、俺は、お前達を応援してるからこそ、告白は、しろ、ここまで言って告白しないって言うならお前をマジで殴るからな」
「うん、分かったよ、伊織ありがとう」
僕は頭を下げてお礼を言う
「それと、今言ったことは言うなよ、俺が卯月から殴られるから」
「それは、フラれたら時に方向転換で使わせてもらうよ」
「やめろ」
僕達は、互いに笑いあう
次の日、学校の屋上で僕は卯月を呼び出した
「あーくんどうしたの?急に屋上に呼び出して」
「うん、いつも弁当ありがとうね」
「えっ?そんなの気にしないで」
「それと、卯月っていつも優しくしてくれて感謝してるよ」
「どうしたの、あーくん?あーくんらしくないよ」
「あっ、僕らしくないか」
「うん、あーくんらしくないどうしたの?」
「あー、なら、うん、卯月、僕は、」
太陽の真下で、僕は
「卯月、僕は、君のこと好きです、僕と良かったら付き合ってください」
僕は右手を出して頭を下げる
「えっ!」
卯月は、少し驚いているのが声でわかる
少し経っても動こうとしない卯月を僕は顔上げてみると
卯月は、顔を両手で隠すように覆っていた
「卯月?」
「あーくんごめん、嬉しくて、私で良かったら是非付き合わせてください」
「卯月がいいんだよ」
その日、僕と卯月は、恋人になった
その後は、デートなどしながら日々を過ごして夜の営みもしたりして早くも10年と月日が経った今でも僕は卯月の事が好きでたまらない
僕と卯月の間には、小さい手を握ってくれる男の子がいる
そんな、幸せの日々がこれからも続く事が僕の今の願いだ
fin