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ホーボー・ホーボー魔導具を巡る冒険  作者: アトアン・グリューゼン


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第七十二話 師を待つ弟子たち

 アンリとオクタヴィアは暗い地下道を抜け開けた場所に足を踏み入れる。

 ……頭上の大穴から太陽の光が差し込んでいる。村の周囲の山々から湧きだした水流が滝となり頭上の大穴から流れ落ちている。

 アンリは眩しそうに目を細める。


「眩しい……瘴気が……濃いな」


 滝壺から築かれた地下水路へ水が流れている。


「この水路……村の井戸につながってる?」


 オクタヴィアはそう呟き、武器を構えながら歩を進める。

……黒い球体が頭上から降り注ぐ陽を浴びてアンリ達を待ち構えていた。


「!」


 黒い球体がまばゆい光ともに弾け、中から美しい女が姿を現した。

 女は濡れたウェーブかかった銀色の長い髪をかきあげる。魔力を蓄えた豊満な肉体を術式の刻まれた黒霊布の下着が包んでいる。


「……融合……成功……」


 女は制御術式の刻まれた黒霊布のブラの上から豊かに膨らんだ胸をおさえる。


「お前は何者なんだ?」


 オクタヴィアが下着姿の女に問いかける。


「わたしは石の魔女アヴローラ、不死の魔女の高弟」


「アンタはこの廃村で何をしているんだ?傭兵達が行方不明になったのはアンタの仕業なのか?」


「ええ……我らが師の復活に向け力を蓄えているのです」


「我、ら?」


「貴女達も……わたしと一つになりませんか……とっても気持ちがいいですよ」


 魔女アヴローラは自身のへその下を優しく撫でる。


「闇を彷徨う見えざる剣の刃、魔剣の疾走!」


 アンリが体内に残っていたルーネの魔力を使い淵術を放つ。


「……魔剣の疾走」


 アンリとアヴローラの淵術がぶつかり合う。アヴローラの放った見えざる剣がアンリの淵術を打ち破り、そのままアンリに襲いかかる。アンリは氷壁を展開し魔女の攻撃を防ぐ。


「減速術式と淵術の二系統ですか……しかし減速術式が専門で淵術はそれ程でもないようですね」


 オクタヴィアがハルバードで鋭い突きを放つ。アヴローラは素早く回避する。


「ラプスニードル」


 魔女アヴローラは無数の石の針をアンリとオクタヴィアに投射する。アンリは氷の盾で石の針を防ぎながら、一気に間合いを詰めアヴローラへ蹴りかかる。アヴローラも蹴りを放ち攻撃を迎撃する。


「わたしは簡単には凍りませんよ」


 アヴローラは足についた僅かな霜を手で払い落す。


「お友達を助けたいのでしょう?……わたしの肉体に完全取り込まれる前に急がないといけませんよ」


 ……オクタヴィアが太腿に着けている制御術式の刻まれた黒霊布のリボンに手を当てる。


「本当はあまり使いたくはないんだけど……」


 そう呟くと彼女は黒霊布のリボンを解いた。


「一気にいく……第二覚醒……」

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