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ホーボー・ホーボー魔導具を巡る冒険  作者: アトアン・グリューゼン
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第五話 アムブロシアの魔女の魔導具2


 物語の視点は少々、アンリ達から離れる。


 月の見えない暗い夜道を二人の女と一人の男が歩いている。


 アムブロシアの魔女の魔導具を使って男に戻るのに失敗し、アンリに捕まった盗賊のかしらとその子分だった。もう一人の子分の姿は見えない……別行動しているのだろうか?


「あのアンリとかいう傭兵、絶対許さねぇ!次会ったらぶっとばしてやる

……しかし、アンタのお陰で牢獄から脱出できたぜ、ありがとな」


「ありがとうございます、サニアさん、なけなしの金でこんな危険な仕事を……

俺だけじゃお頭の救出はできませんでしたからね」


 盗賊のかしらと子分の二人は夜道を共に歩く女騎士に感謝の言葉を述べた。


「礼はいい、あたしは依頼された仕事をこなすだけだ」


 女騎士サニアは凛とした表情を崩さずに応えた。


「おお、そうだそうだ、まずはこの道を抜けてからだな……この先に検問があるな、さてどうやって突破す……」


 突如、女騎士サニアの手が盗賊のかしらの胸を貫いた。


「この魔導具は貰っていくぞ、お前には勿体ない代物だ」


 女騎士は盗賊のかしらの体内から魔道具を引きずり出す。


「アンタ、お頭になにを……」


「……やれ」


 女騎士サニアが一声発すると、闇夜からあらわれた鋭い牙が男の首筋に襲いかかった。……銀色の体毛に覆われた大猿が新月の闇の中、血にまみれて立っている。


「……脱獄に成功するも、逃亡中に巷を賑わす人喰い魔獣に喰われて死亡

それがお前らの最期だ……」


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