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ホーボー・ホーボー魔導具を巡る冒険  作者: アトアン・グリューゼン


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第三十話 夕暮れ


 ……宿の外のマリエスブールの街が夕暮れに染まっていく……


「……おっと来たかアンリ、ん?ルーネも一緒なのか」

 

 宿で休んでいたハイディがアンリと暗黒騎士ルーネに目をやった。


「ハイディさん、ご機嫌よう」


「やあルーネ、久しぶりだな」


「なあルーネ、聞きたいことがあるんだ」

アンリがルーネに問いかける。


「なにかしら?」


「人間をサキュバスに変える方法について知りたい

この辺りで人間を淫魔に変異させる薬を流している連中がいるみたいなんだ」


「人間を淫魔に変異させる方法ね……

サキュバスを作り出すにはサキュバスの新鮮な体液や生きた細胞を植え付ける方法が有名だけど

淵術師の中ではインキュバスの精液を加工した薬を使う方法がよく知られているわね……淫魔は人を惹きつける美しい容姿と高い身体能力と魔力をもち、老化による容姿の衰えも目立たないし、普通の人間より長く生きられる……吸血鬼の力を求める人間が何時の時代も絶えないように、淫魔の力を求める人間もいなくならないわ」


「インキュバスの精液か……」


「……生まれながらのインキュバスの精液には強い魔力が含まれていて、サキュバスの体液より人間を淫魔に変異させる力が強いのよ、それと、インキュバスの精液は時間経過による魔力減衰が起こりにくいの……サキュバスの場合は生きた細胞と体液を魔力と一緒にサキュバス本人が直接、対象に植え付ける必要があるんだけどね……ほら、あの尻尾あるでしょ?あれで女性の身体に植え付けるのよ」


「魔力減衰が起こりにくいからインキュバス本人が流し込む必要がないわけだ」

とハイディ


「そう……薬に向いてるでしょ

サキュバスの細胞と体液で淫魔に変異できるのは獣性と強い魔性の両方をもっている女性だけど、インキュバスの精液は獣性がある程度強ければ魔性の弱い女性でもサキュバスに変異させることができるみたい

ああ……魔女は悪魔と交わって力を得るっていう話あるでしょ

インキュバスの体液を肉体に取り込んで魔力と魔性を強化する技術があるのよ

……あと、淫魔は魔族と分類されることがあるけど、淵術師的には淫魔は独立した種族ではなく人属の変異体と見做すことが多いわね……そもそも魔族ってエルフと人間が自分たち以外の種族を大雑把にそう言ってた曖昧な表現だしね……そういえばアンリ、インキュバスって見かけたことある?」


「インキュバスは……見たことないな」


「じゃあ、サキュバスは?」


「夜の街でも傭兵の世界でもよく見るな、で、サキュバスは宗派で言ったら大体がマルテル派教会だな、思春期の頃、マルテル派の修道院で男の目を気にせず女だけの生活してたから、自分は男っぽい性格なんだって言う奴な」


「自身から見て異質なものを排除するのではなく、統制し自分達の秩序に組み込むのマルテル派教会らしいわ……傭兵の世界のサキュバス達は性衝動を抑える薬をよく飲んでるわね

……人間は男性より女性のほうが淫魔に変異しやすいから、そもそもインキュバスの数が少ないって理由もあるんだけど

……インキュバスの体液って色々使えるの、媚薬や幻覚剤、自白剤とかね……だから悪い術師に狙われるのよ、だからインキュバスって大抵は正体を隠してるのよ、彼らは女にも化けられるからなかなか見つからないわ」


「なあルーネ、少し話戻るけど、インキュバスの精液は獣性がある程度強ければ弱い魔性の女でもサキュバスに変異するって言ったが、魔性がない男をサキュバスに変えることは可能なのか?」


「できないと思うわ……わたしの知る限りね……もしできるのならサキュバスを大量に創り出せるわね

先天的に弱い魔性をもっている男性の魔性を強化することは難しいながら可能なのだけど……0を1にはするのは……うーん、でも……淵術師って元々闇の力を用いてでも世界の深淵を覗き見たいという異端の術師の集団で、アムブロシアの魔女みたいに不老不死の研究のため教会の秘蔵物を奪う術者もいるヤバイ業界だし……錬金術や医学薬学と組み合わせればもしかしたら……」

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