擬似惑星シード〈種〉その2
間が空きましたが更新しました。
私が段々と夢を見ていると理解し始めたら素の自分出てくる様にしています。
誤字脱字申し訳ありません。細かいことは気にせずに雰囲気で読んでみてください。
研究室を出発後、コロニー内の電気が非常モードに切り替わってみんなの端末の明かりのみになった。
端末のバッテリーももって1日だろう。
そして人々の明かりが列となっているところを目安に僕たちも合流して列に加わった。
もしもの時を想定してコロニー脱出の準備もあるためか、順調に進んで行った。
途中親とはぐれた子供を見つけた。
その子はよく見ると自分と同じ地区に住んでいた子だと見てわかった。
学校に行っている間に避難指示が出てみんなと一緒行動していたが両親を探して一人になってしまったところを僕達が見つけたらしい。
私「みーくん一人でどうしたの!?」
みーくん「、、にっ兄ちゃん!兄ちゃん、お父さんとお母さんを見なかった?探してるんだ。」
涙に煙とがついてグズグズになりなっても拭った形跡がない。
一心不乱に探したのだろう。
その子が住んでいた場所は自分の母親が亡くなった家と比べるとさらに爆発に近いところに住んでいた。
恐らく生存は絶望的である。
正直にその子に事実を伝えようとしたが二人に止められた。
子供はとりあえず彼女に見てもらい少し離れた所で
私「何で事実を行ってあげないんだ、知らないとあの子は探し続けるぞ。」
店長に突然叩かれ
店長「バカ聞こえるだろう!」
そして耳元で囁いだ
店長「頭良いのにそういうところが駄目な、よく考えてみろよ自分がどうだったか。」
少し考えてみる。
絶望で何にも考えられなかった。
ハッとした。
そのタイミングで店長はため息をついた。
店長「思い出したか?大の大人のお前でさえ周りが見えないくらい程のショックを受けたんだ。子供に聞かせてみろ何もできなくなるどころかもしかしたら泣いたり暴れ回るかもしれないだろ。そしたらどうなる。空調が切れる前にこのコロニーを脱出しなきゃ行けない中一人が騒ぎ出せば他の子供も恐怖が伝わってしまいには収集がつかなくなる。今は嘘でもいいとりあえず脱出してそれから伝えよう。何があるかわからないし体力を温存させた方がいいし。」
そして彼女達のところに近寄った。
グズグズだった顔を彼女が拭いた様だ。
店長「元気か?ミツル。お姉ちゃん達なミツルのお父さんお母さんに先に行ってるて伝える様に言われたんだ。一人は危ないからお手手繋いで一緒に行こうか!」
みーくん「本当に?本当に!」
店長「嘘なんて言うもんか」
みーくん「お姉ちゃん本当なの?」
奥さん「そうなのお姉ちゃん達の頼まれたのよ」
少し辛そうな笑みを浮かべてながら子供の肩に手をかけた。
みーくん「お姉ちゃんが言うなら本当だ!お外で待ってるんだね!」
ここでやっとこ子供が笑った。
みーくん「お姉ちゃんと一緒に行く!でもねお手手繋いがない、もうすぐお兄さんになるから一人で歩けるよ。」
そうだった、あの親子にはもうすぐで一人増える予定だった。自分が味わった苦しみ以上ものを伝えなければならないかと思うと心苦しかった。
子供も一緒に行動して数時間後。
相変わらず人々の端末の光を頼りに進んでいた。
みーくん「お姉ちゃん達見て!あっち明るいよ」
子供に言われて先の方を見てみると
自分「外の光だ、、、」
みーくん「やった!お父さんとお母さん待ってる!」
僕達は様々な不安を抱えたままコロニーの外に出る事が出来た。
外を目指して進んできたがやっとこ外に出る事が出来た。
しかし外に明らかに装備の違う者達十数人に囲まれていた。
奴らであった。
奴らa「止まらず進め先のトラックの前でスキャニングを行なって下さい。」
奴らb「我々には退去執行の意志はありません。騒がず慌てずそのままトラックでスキャニングを行ってください。我々は、、、」
と繰り返し喋っているのが聞こえた。
とりあえずは攻撃の意志は無いのだろうあったのなら問答無用で麻酔か拘束されているからである。
皆戸惑いながらも対抗するための装備が不十分なせいもあり支持に従っているようだ。
店長「これはどう言うことだ?」
私「自分も分からない。とりあえずいつもみたいではないし、こちらは奴らに対抗できるとも思えない。しばらくは様子をみよう」
みーくん「お父さんとお母さんは?どこ?」
今にも泣きそうであった。
奥さん「大丈夫だから少し待ってね。」
そう話しかけたのだが子供は泣きそうであった。
もう誤魔化しきれないと思った。
子供に事実を伝えなければならない。
言い出しづらいが口を開いて
私「みーくん実はね、、、」
話し始めたその時である
みーくん「お父ーさん!」
並んで構えている奴らの先めがけて泣き出しそうに子供がかけて行った先を見てみると
子供父「ミツル!探したぞ!どこに行ってたんだ?」
そこには子供の父親がいた。こちらにも気がついた様だ
奴らc「列か離れないで下さい。スキャ二ングを拒む様であれば、敵対の意志ありとして拘束ではなく射殺します」
みーくん「?」
子供の父親もこちらに気がついたのだろう
子供父「ミツルもう少し待ってお兄さん達と一緒に並んで、直ぐに会えるから」
みーくん「お母さんは?お母さんは?」
子供父「とりあえずお母さんはあそこにいるぞ、心配していたからあそこのトラックでピッとやってもらったらお母さんとこに行きなさい。」
みーくん「わかった。もう少しお姉ちゃん達と一緒にいればいいんだよね」
奴らc「列から離れないで下さい。スキャニングを、、、」
子供父「わかってるよ。子供に説明しているだけだろ!」
すると別の奴らが近寄ってきた。
奴らd「申し訳ない。そいつはオートボットで単純な指示しか出していない。対象個体の敵意なし警戒を継続せよ。」
奴らc「権限上位からの状況取得、実行します」
するとまた奴らは構えて立っている状態に戻った。
子供父「もし子供を撃っていたらどうするつもりだ、拘束でなく射殺とはどう言うことだ、どちらの陣営関係なく殺人は永久冷凍だと言うのに!」
すると奴らdはヘルメットを外しながら話し始めた、この時奴らは女性である事が分かった。
奴ら女「理由は言えませんが訳があります。オートボットには今は射撃権限が無いので喋っているだけです。撃つことはできないので安心してください。あなたはスキャニング終わってますね、我々の後ろに戻って下さい。この子は私が列に戻します。」
子供父「う、う、、納得はいかないが大丈夫なんだな」
奴ら女「"命ある物として"この子に危害は加えないと」
子供父「"命ある物として"誓えるのなら信用しよう。ミツルこのお姉さんと一緒に肉屋のお姉ちゃんのところに戻れるか?」
みーくん「大丈夫だよ。」
そして父親は奴らの後ろに戻り、子供に寄り添って奴らがやってくるのが見えた。
みーくん「みーくんね、お兄さんになるから一人でも大丈夫だよ!」
奴ら女「そうなの!お兄さんになるのね、お父さんとお母さんのお手伝いもできるかな?」
みーくん「うん。出来るよう!お兄さんだから」
そして子供は興奮ぎみで少し早足になって僕達の元に戻ってきた。
後ろからついてきた奴らが
奴ら女「スキャニング終了までこの子をお願いします。」
店長「言われるまでもない。」
そして奴ら女はその場を後にした。
トラックの前では奴らが腕にある端末を使い健康状態などチェックしていてた。
さすがに技術力があるやつらのチェックはものの10秒で終わった。
スキャニングを受ける際に奴らの話し声が聞こえた
奴ら「こんなチェック意味あるのかよ」
奴ら「そうだよ、あれが入ったやつがいたら変な行動をするから一発でわかるって」
奴ら「それよりも聞いたから?大型じゃなくてオートボットにも出たところがあるらしいぜ」
奴ら「セキュリティが固いのに?」
奴ら「うちでもあんなに使ってるからやばくね」
奴ら「何で味方同士で戦わないといけないんだ?」
子供は母親の方にかけていった。
子供の父親に事の経緯をきいた。
母親の定期検診で家にはたまたまいなかった。
学校の子供達はまとまって行動して出口に向かっていると聞いたので二人共出口を目指して動いた。
しかし着いてみると学校の子供達の中にはいなく出口付近を探したり出て来た人に子供を知らないかと探し回ったらしい。
顔を見てみると父親も子供の様に顔がグズグズなりながら探した様だ。
そっくりだ。
そして自分達の経緯も話した。
突然爆発に巻き込まれた事。
爆発の位置から二人は助かっていないと思っていた事。
子供を置いて行くことはできないので連れてきた事。
後この人達も家が近所だった事もあり母親と面識があったので母親について話した。
子供父「それは、、そうか辛かっただろう。何よりミツルを見つけて連れて来てくれてありがとう」
私「こちらも安心しました。ご両親が亡くなったことをどう話したらいいのか、不安に思っていた事だし。」
とりあえず子供が自分の様にならなくて一安心であった。
私「落ち着いたところで聞きたいのですが何があったのかわかりますか?」
子供父「あぁ、それなら私に聞くよりも奴らに聞いた方がいい」
自分「やつら?まさか奴らですか!」
子供父「そうだ、そこ出口がある丘を少し行ったところに奴らが駐留している。初め出口で待ちぐせされた時は地球外行きを覚悟したが身体検査を受けたら解放されて物資まで供給されたんだ、まぁ詳しくは奴らに聞いてみると思っていたよりも話せるやつらだった」
にわかに信じがたい。
問答無用で麻酔か拘束されてまとめて地球外に移送されるはずだが、身体検査のみでましてや解放、物資の補給まで訳がわからない。
ご静聴ありがとうございました。