表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は今日も夢を見る  作者: 黒猫タイト
第1夢 精神的に体力を削った夢
3/4

擬似惑星シード<種> その1


誤字脱字あったら申し訳ございません。







〜夢の断片〜


どの星に逃げても滅ぼされる。


シード<種>と呼ばれる無機物生命体が有機物を吸収する事で滅んでいく世界(宇宙)。


何故奴らは俺たちを喰らうのか...


何故奴らは星を喰らうのか...


生きたいと思うことが間違いなのか...


仲間を失ってパニックを起こしていたが、緊急用カプセルの中に入れたということもあり、安心感で恐怖が薄れていく。


少し冷静さを取り戻しつつ、奴らに覆われていく星を見て、男はそう思った。


〜〜〜〜



年代的には3000年代。


全世界で戦争をしていた。


きっかけは単純な資源不足である。


生活を維持する事が出来ない状況が次第に全世界に広がり数少ない資源を取り合い戦争が始まり、戦争しつつも地球の環境に影響を及ぼさないようにオゾン兵器が開発された。


しかし、長期化した戦争(100年程)でオゾン兵器を使い続けた影響ためか空気中の成分バランスが変化してしまった。


人(ここでは文化を作り、ある程度の意思疎通や知力を備えている物を指す)は環境変化により適応することが出来ないでいた。


そこで人々が考えた結果、地球の環境の変化が穏やかになるまで大気圏外から星を見守る計画を立てた。


しかしこれに反発し、地球を見捨てて離れる事は出来ないとする人達がいた。


環境の変化が穏やかになることは無なかった。


見守る計画を立て推進してきた人々が地球から出ても、反発派が星で活動しているために環境の変化が穏やかになることは無いと人々は結論を出してしまった。


星から人々を出そうとするの者と、居残ろうとするもの間で争いが起き宇宙大戦になってしまった。


これが今日の夢の大体の設定だった。


今回は本の中を歩きなが情報を閲覧する様に夢の始まりに頭に流れてきた。


自分「いや〜、今日は明日からのキャンパスライフとか、新しい出会いとかを夢見る自分を見る予定だったのになぁ〜」


そう思いながら、とりあえず今回はどれだけ自分がこの夢の中で動けるか確認しつつ夢にのまれていき物語は始まった。





第一の惑星 母星 地球




どうやら『私』で夢は進んで行くらしい。


とりあえず今は私の頭上から見ている様な視点で進んでいる。


夢だと思い出し、自分の意思で動ける様になった時は戦場を必死に走っていた。




私は所謂戦争孤児でたまたま戦場で泣いていた私を拾ってくれたのが反発派の幹部クラスの女性であったらしいが何を思ったのか一線を退いて私を育ててくれた。


いい母親(ひと)だった。


今日も環境測定が終わった帰りに今晩の買い出しをしつつ帰りの旅路についていた。


私「すいません。これとこれ2つとミーヤのモモ肉200gお願いします。」


店の奥から店長の奥さんが出てきた。


奥さん「はい、いらっしゃいませ。あら、〇〇くんじゃない。今日もお疲れ様。」


私「お疲れ様って程でも無いんですがね(笑)。毎日データを取って分析するだけなので。でも最近はまた空気中の成分が少し変化し始めたのでそれの対策会議が増えたましたね。」


奥さん「また変わったの?私達は何もしてないのにね。本当に昔の世界大戦が原因かだったのかしら?」


私「そうなんですよ。最近仲間内でもその話が出初めましてね、データから推測した変化後データと実際のデータと誤差が出るようになったんですよ。環境改善プロジェクトを実行してもあまり効果が出なかったのですが。前提が違っていたら納得がいくんです。そこから考えられることは、ブツブツブツブツ、、、」


奥さん「〇〇くん大丈夫?私はそこまでよく知らないけどね。もしかしたら推進派の方が正しいかもしれないことね」


私「あっすいません。そうですね。何もしないことで治ると思っていなかったのですが、原因が別物だとなると推進派の考え方も間違いでは無くなりますからね。すると今争っている現状を考えてみると思うところもありますし、ブツブツブツブツ、、」


店長「〇〇にそんな話振ったらめんどくさいだろう。〇〇ストップ」


店長も店の奥から出てきた。


私「あっまた一人ですいません。ごめんなタケッチ、マナさん。」


店長ことタケミチとは幼馴染である。


奥さん「いいのよ。うちの人とはこんな話出来ないから。アンタに話すと目が泳ぐでしょ。」


店長「すいませんね、学がなくてね。」


奥さん「拗ねないの」


人前でイチャイチャされるのは軽くイラつくがそれよりも仲睦まじく微笑ましい限りである。


店長「そういえば、エリさんは元気にしてるか?最近うちに顔出してくれなくてなぁ〜、あの人は俺にとっても母さんみたいなもんだからな。顔見ないと心配で」


エリさんとは母親の事。


本名はエリカである。


タケミチも私と同じ戦争孤児で小さい頃一緒に暮らしていた時期もあった。


私「うん。相変わらず元気過ぎだよ。近所の子たち集めて勉強教えてるよ。」


子供が好きで教え方が上手く学校の先生みたいなことをしている。


昔は結構過激な行動をしていたらしいのだが、今となっては私が武器を持つことに泣いて反対する程に争う事が嫌いな優しい母親(ひと)だった。


そのこともあり、今は研究職をしている。


私「家で待ってると思うからのそろそろいくね。」


店長「買ったもの忘れずに持って行けよ。まあお金だけ払ってくれても俺はかまわないけどな。」


買い物を終え店を後にした。


家に帰ると顔の半分くらいに跡がついてる母親がいた。


たぶんキッチンの机で寝てしまっていたのであろう。


私「ごめんね。遅くなって、タケッチのところによってきた。今からご飯作るね。」


母親「おかえりなさい。たまには私が作ろうと思ったけど、アレだからね…ごめんね。」


キッチンを見てみると料理をしたと思われる痕跡があったが色々散乱していてすごい状況であったが、何とスープらしきものが完成していた。


私「気にしなくていいのに。そういえばタケッチが顔出しでくれって。」


母親「いいのよ。あんたと違って今が幸せなのが分かりきってるから。様子を見なくても私は安心してます。」


私「母さんが安心でもタケッチが心配してるの。」


そんな話をしながら、とりあえず不恰好なスープなどを皿に盛り、夕飯の支度が終わって食べ始めた。


そんなたわいもない会話をしていた。


いつも通りの平穏な日常であったはずだ。


どこかで爆発音が聞こえた。


席を立って窓の外を急いで確認した。


私「推進派か!」


地球外生活の推進派は星の外で暮らせるだけの技術を持っている。


しかし、星を傷つける事を良しとしないため攻撃にはその技術の多くは使用しない。


少なくとも筋が通っているのが推進派であった。


主に巨大なロボット兵器による威圧や退去勧告、麻酔銃により眠らされて地球外の移住スペースに強制移動させられる。


私達も歩兵部隊やロボット部隊を時には隠れてやり過ごしたり、時には時代遅れな武器を使用してそれに対抗してきた。


しかし、今回は違った。


推進派(やつら)いきなり住んでいた地下コロニーに何の勧告も無く攻め込んできた。


私「母さんとりあえず逃げよう。推進派が攻め込んで来た。」


母親「そんな。何の勧告も無かったはずよ。もしかしてまさか。」


私「考えるのは後にして、早く逃げよう。」


まさにその時である、推進派(やつら)のロボットの銃口がこちらに向くのが窓から見えた。


強い衝撃を受けて少しの間記憶が飛んだ。


気が付いたらそこに家はなく瓦礫が散らかり、私の上には腕のない母親がかぶさっていた。


状況が判断することができなくて呆然しているなか、声が聞こえた。


店長「〇〇いるか!いたら返事をしろ!」


遠くの方でタケミチとマナがこっちに向かって来るのが見えた。


推進派(やつら)は隣の地区に移動したらしく辺りにはいなかった。


私「あっ…!あっ…あっ!」


声が上手く出ない。


どうやら二人はこちらに気が付いたらしく駆け寄って来る。


店長「〇〇大丈夫か!生きているか!エリさんは!あっ‼︎」


奥さん「はっ‼︎!」


二人にもこの状況がしっかり見えた。


私「あっ…!かっか…!」


動かない母親を抱きしめながら必死に声を出そうとした。


二人がそれを見て抱きしめてくれた。


店長「とりあえず落ち着け!深呼吸をしろ!大丈夫だ!」


大丈夫なものか。


奥さん「〇〇くんは悪くないです!大丈夫です!私もうちの人も無事です!」


悪くない訳がない。


こちらに打って来るのが見えてたのに母親(あの人)を守ることが出来なかった。


それどころか私を庇ってかぶさってくれた瞬間を最後に見た。


まだ育ててくれ恩も何もかも返せていないのに、いなくなってしまった。


とてつもない後悔に襲われた。


息が上手く出来ない、声が出てこない。


何もかもがどうでもよくなって、意識がブラックアウトしかけた時に頭に鈍い痛みが走った。


それで意識が戻った。


どうやらタケミチが頭突きをして来たらしい。


店長「しっかりしろ!お前は生きているだろう!マナさんが戦争孤児のお前をどれだけ大切にしてたかは、お前が一番よくわかっているだろう!」


私「そんなの当たり前だ!だから…だから‼︎」


激しい怒りと共にここでようやく声が出た。


店長「だからだ‼︎お前がここで生きるの諦めて、死んでしまったら一番悲しむのはエリさんだろうが‼︎そんなことも気付かないのか‼︎」


この言葉で視界が開けて状況を飲み込めるようになった。


奥さん「私もうちの人も〇〇くんがいなくなるはイヤです!」


店長「頼むからしっかりしてくれ…。俺の頭ではこの状況から抜け出せない。マナを助けられない。自分勝手だとわかってるが俺達が助かるのにお前の力が必要だ!」


そうだ、母親(あのひと)のためにも私は生きないと生きないといけない。


私「…わかった。母さんの事を考えるのはとりあえず後にする。2人とも少しだけ…少しだけ時間をください。母さんとお別れします…。」


綺麗な布を探し母親の顔を綺麗にして腕を探し出し、できる限りキレイにした。


そして適当な花を見つけ供えた。


2人も黙って手伝ってくれた。


私「2人ともありがとう。何とか落ち着きました。とりあえず私の研究室に向かいます。付いて来てください。詳しくは移動しながらで。」


私達はその場を後にして走り出した。


私「この後ですが、今のわかっているのは推進派が攻め込んで来たのこと。その時にコロニーに穴が空きました。徐々にではありますが外の空気が入って来ていると考えられます。ここに残っていては間違いなく死んでしまいます。外の状況がわかりませんが別のコロニーに避難します。最悪外に拠点を作ることも視野に入れています。研究室には外で活動する為の機材や他のコロニーに通信する為の設備が全て揃っています。」


店長「わかった。さっきは本当にすまん。頼みを聞いてくれてありがとう。」


私「こちらこそ取り乱して悪かった。それにタケッチやマナさんのことも自分と同じの様に大切にしていたからな母さんは。2人を見殺しにしたら母さんに顔向けできないしね。」


店長「あぁ、そうだな。本当にありがとう。」


遠くの方でまた爆発音が聞こえる。


奥さん「〇〇くん、研究室は大丈夫なのですか?」


私「とりあえず推進派(やつら)はコロニーに縁に沿って侵攻してる様に見えます。集団をはぐれたのに出会わなければ出会うのは最後の方になると思います。通信アンテナが壊されたら通信ができないので急ぎましょう。」


そしてしばらくし、研究室に着いた。


私「2人は突き当たり右の部屋で防護スーツに着替えて下さい。私はとりあえず近くのコロニーに通信を試みます。」


2人「わかった。」


2人に言った通りに近くのコロニーに連絡した。


私「こちらAコロニー、推進派に襲撃されました。救助をお願いします。人的被害もでいます。」


Bコロニー「Bコロニー、了解。人的被害とは連れ去れたことか?」


私「いいえ。何人も殺されています。ここもその内破壊されます!」


Dコロニー「Dコロニーも了解。とうとう推進派のやつらやりやがったな!」


Bコロニー「急いで向かう!Cコロニーは連絡は⁈」


Dコロニー「Cコロニーからは連絡無しか⁉︎こちらからが近い様子を見に行く!」


Bコロニー「とりあえず最短での合流地点を割り出した、そちらに送る。それと全コロニーに向け非常事態宣言を送る!」


私「ありがとうございます。確認しました。本コロニー内の全端末にも遺伝子ロックで合流地点の情報を流します。こちらも避難するので後はお願いします。」


Bコロニー「健闘を祈ります。合流地点で会いましょ……」


ここで全ての通信が切れてしまった。


外でまた爆発音が聞こえた。通信機器の集まってる施設がやられたのか?とりあえず合流地点の情報は全端末に送れたのでよかったが、コロニー間とコロニー内の通信はもう出来ないだろう。


最悪合流出来ないことを考えて装備を用意して、2人の待ってる部屋に向かった。


私「スーツは着れた?」


奥さん「ええ、大丈夫。それより端末見たわ、ここに向かえばいいのね。」


私「Cコロニー以外とは連絡が取れた。外の状況はどんな感じだ?」


店長「それなんだけどな、爆音が聞こえなくなったから外に出て見て見たらな、向かい側の天井見てみろよ。」


外に出て見に行ってみたするとそこにも穴が空いていた。


店長「たぶんあそこから出て行った。」


私「方角的にはCコロニー?そんなに速く移動できるものなのか?」


奥さん「それはそうとこれで少し休めるわね。」


私「そうだな。いつ戻ってくるとも限らないが、空いた穴にはエアカーテンがしっかり作動しているのが確認できたし、コロニーの電気の蓄電量を見ても後1時間ほどでまた外気が入ってくるだろう。次にいつ休めるかわからないから30分ほど休憩して出発しよう。」


気づくと時間は朝になっていた。


一晩かけ回っていたらしい。


軽く食事を済ませて出発すると他にも避難するために出口に向かう人たち合流した。


情報交換しながら移動すると色々とわかってきた。


推進派(やつら)のロボットが退去勧告や麻酔などでの攻撃ではなく実弾などで直接攻撃をしてきたり、戦時病院を銃撃した(この星の絶対的常識として傷ついた者は双方関係なく保護又は救護するのが当たり前)との報告がきた。


そして推進派と推進派(やつら)で闘っていたということ。





思いのほか長い話になりそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ