表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

ネット掲示板の闇

―――『ネル』さんが入室されました―――


『ネル』:「死にたい……」


『ヴィギン』:「どうしたんだ! 急に」


『寂寞の民』:「何かあったん? 心配や」


『ネル』:「もうやだよ。こんな世の中生きれないよ」


『ヴィギン』:「何があったかわかんないけど、死ぬことはよくないよ! ぜったいやめときな」


『寂寞の民』:「そや。死よりひどいことなんかないで。死んだってなんにもならん。生きるだけ生きて

足掻いてみよ、な?」


『ネル』:「だって……就職決まらないし。お金はないし。恋人もできないし。生きてたってなんもいいことないじゃん。それならいっそ、死んで転生したほうが……」


『ヴィギン』:「だめだ! 絶対だめだ! なんかうまく言えないけど、生きてたらそのうちなんかいいことあるかもしれない。でも死んだらなんにもできない。だからいいこともなんにも起こらない」


『寂寞の民』:「そや。死んだら元も子もないで。せっかく生きてるんや。チャンス掴まんとどうすんねん。それもたった一度きりのチャンスやで。野球と同じや。ノーアウト満塁で打たなどうすんねん。バット振らんとなんも起らんで」


『ネル』:「だめだよ……。みんな励ましてくれてるみたいだけど、全然頭のなかに入ってこないよ。悪いけど、やっぱり死のうと思う。励ましてくれてありがとう。それじゃさよなら」


『ヴィギン』:「だめだだめだだめだ!!!!」


『寂寞の民』:「まて。おちつけ。はやまるんやない」


―――『www』さんが入室されました―――


『www』:「ねぇ。一人でやってて寂しくないの?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ