6話 繋がる現実
すこし、展開が遅い気がする...
「それは、本当ですか?」
「本当だよ、あんたの国の王宮の入口に、初代国王ファイラル=クロウリーの銅像があるよな?」
その銅像は、ゲーム時代になんども見ていた。今この場で絵を描けと言われても描けるくらい鮮明に記憶していた。そして、銅像は待ち合わせ場所のシンボルとしてもよく使われていた。
「ありますが...なぜそれを?」
その返事を聞いてピンときた。この世界がどんなの世界でどんな状況なのかが一瞬で掴めた。
(やっぱりだ!この世界はAWと何らかの関係で繋がってる!)
「うーん...今思い出したんだよ昔々来たことあったんだよ!だから、ここら辺の地理は大体わかる」
「まさか貴方様ともあろうお方が我が国に来ていたなんて...」
話の話題を変える。
「今更なんだが、どこまで攻められてるんだ?」
最終確認をとる。
「厳密に言うと、第2の壁まで攻められている状況でもって後3日でしょうか...」
王都フォーランは三つの大きな壁によって古代から守られてきていた。第1の壁には店や宿泊施設など公共的な建物が建ち並んでいる。第2の壁には民衆たちが住んでいる。第3の壁には貴族や王家の人達そして、王宮がある。つまり、あと3日で第2の壁は崩壊し、民主は第3の壁まで追い詰められることになる。
そして、その後起こることはそれが戦争と言えば誰もが想像できるであろう。
「なら、王宮に転移させてくれないか?」
「もともとそのつもりです!」
そう告げた王宮魔道士は大きな杖を振りかざし、こう言った。
「大いなる神よ、我らを神域に戻させたもうぞ!」
すると、ここに飛んできたときと同じ現象が起きた。そして、また宙にゲートが開く。そして、シロはゲートから落下して、地面に落ちる。鈍い音が体を伝わって耳に入る。
「痛てぇ...上から落ちるのどうにかならないのかよ...」
2回でこの落ち方に慣れてしまった。
目を開くと、銅像の前にいた。そこは何度も見たはずの光景だったが初めて見るようだった。古びた銅像は黄金色を忘れていた。そして、そこに人の影は無かった。赤いカーペットを引いた階段から、誰かが歩いてくる音がした。それは、軽快な音だった。
「シロ様ここにいましたか」
「何であんたが上から降りてきたんだよ」
「すみません、魔力制御をミスってしまい私だけ、上に飛ばしてしまいました」
少しドジなところもあるのかと思いつつ、なるほどと言いった。そして階段の奥にある。トールの自画像を眺める。あのときはあまり顔を見ることができなかったが今見ると1国の王に相応しい凛々しい姿だった。
(なんで、あのとき俺の名前を最後に口にしたのだろうか?)
ふと疑問に思った。
そして、トールの自画像を見て、体にキュッと力が入った。
(俺は見ず知らずの男の頼みを受ける理由なんてなかった。ただ俺にはそれが悲しくて、寂しい、顔に見えただけだった...ただそれだけだった気がする)
小説は難しい...




