5.ダンジョンアタック
ダンジョン総括。
特に指示が無い限り、石造りの堅牢なダンジョンである。
基本的に明かりは無く、真っ暗。
風通りが悪く、かび臭い臭いがする。
S:スタート地点
プレイヤーが目覚めた場所。
5m四方の小さな部屋。特に何も無い。
出口は一つだけ。
1:入口
ダンジョンの入口。落石のトラップが発動しており、石の隙間から外の明かりがチラリと見える。
戦闘の後があり、ゴブリンの死体が5体ある。ゴブリンの所持品は全て抜き取られており、何も残っていない。
2:冒険者の部屋
Sから続く通路を歩いて行くとこの部屋に続く扉があり、戦闘と思われる金属音がしてくる。
「ガーゴイルかっ。くそっ堅ぇ」
「回復が間に合わない。もう少し耐えてくれ」
「頼むぜ、一発派手にやってくれ」
「判ってる。しかしこの状況では範囲攻撃がつかえん」
暫く(20ターン)すると戦闘音はやむ。どうやら回復作業に入るらしい。
そこから30分は休憩しており、その間盗賊が部屋の中を探索する。盗賊は扉の外にいるアンデッドの気配に気づいて攻撃してきます。
部屋の中は腰までの高さの台座が定間隔(1m)に並べられており移動しにくい。
ガーゴイル5体との戦闘で冒険者達は疲弊しているが、時間と共に回復していく。
休憩中に飛び込むと、奇襲扱いとなり最初の1ターンは自由に攻撃出来る。
冒険者を倒すと、彼らの装備品を手に入れることが出来る。
魔法片手剣1d10+腕力+3:命中+1 ×1
盾:ダメージ-2 ×2
片手剣:1d10+腕力 ×2
盾:ダメージ-1 ×1
鉄槌:1d6+腕力 ×1
両手杖:1d10
背負い袋×4
水筒×4
たいまつ×10
火口箱×2
金貨×920G
ホーリーシンボル×1
シーフツール×1
紙と羽ペン
ロープ 20m ×2
保存食 ×15食
テント ×2
毛布 ×4
ナイフ、食器類×1セット
その他、冒険者が持っているだろう品物を持っているが、掲示が無ければ壊れたか持ってきていなかった物とする。
冒険者に勝ったことで全員3レベルアップする。
冒険者は強いので、PCが負ける可能性はある。その時は遠慮無く一度全滅させ、その後完全回復させて再戦させるのも良い。そうすればいずれ勝てるだろう。
3:罠の部屋
2の部屋から続く通路を歩いて行くと扉がある。その扉を開けると正面から三本の矢が飛んでくる。
運チェックに失敗すると1d10ダメージ。
扉の正面にスリットがありそこから矢が飛んできたと判る。反対側の扉には鍵が掛かっている。扉は頑丈そうで開けられそうにない。
部屋の中央には井戸のような物がある。底まで5m位で中には水があり底は見えない。水をくむ桶が付いていてそれを投げ込み、水に付くと罠が作動して井戸の周辺2mに落とし穴が発動する。
運チェックに失敗すると10m程落下して2d10ダメージ。
落ちた人は5の部屋へと移動する。
部屋には他に、祭壇があり、その左右にガーゴイル像。祭壇の上には宝箱が置いてある。
不用意に宝箱を開けると、ガーゴイルの口から炎が出て焼かれる。1d100ダメージ。この炎は魔法の炎です。
運チェックに成功するとダメージは半分で済む。
炎は宝箱の正面に立っている人にのみ当たるようにしてあるので、回り込んで祭壇の上に乗って開ければダメージは無いだろう。炎は5分ほどで収まります。
宝箱の中には価値にして金貨2000枚の、金銀宝石類が詰まっています。
さらに体力を回復する魔法のポーションが2つ見つかります。一つに付き体力を2d10回復出来ます。(アンデッドには2d10のダメージを与えます)
4:踊り場上
3の鍵が掛かっている扉を開けるとそこには下へ向かう螺旋階段があります。
上から12段目の階段を踏むと足下から槍が飛び出します。
運チェックに失敗するとダメージ1d10×1d6/2本
警戒せずに歩いている場合、チェックの成功値-4
5:落とし穴の下
落とし穴の上方は井戸の周り2mの為直径で5m程有りますが、下に行くにつれて狭くなり、底では2mの円形になっています。
落とし穴の中には沢山の毒蛇がいます。毒蛇に噛まれると1ダメージ+毒を受けますが、アンデッドに毒は効きません。蛇は落ち着いて攻撃すれば簡単に倒すことが出来ます。一匹あたり体力3とする。ただし、武器は使えません。
蛇は全部で20匹ほどいます。その間1ターンに付き残りの蛇/3のダメージを受けますが、運チェックに成功するとダメージは半分で済みます。
落とし穴のそこから2m位の場所に1m角くらいの横穴が開いていてそこを這って行くと6の部屋へとたどり着きます。
蛇を倒すのに参加した物はレベルが1上がります。
6:踊り場中間
4の部屋から降りてくるか、5の部屋から這ってくると螺旋階段の中間にある踊り場に到着します。
簡素な椅子が4脚と、テーブルがあり、テーブルの上には腐ったような料理が並べられています。
壁には何枚かの絵画が掛かっていますが、何を書いた物かは判別出来ません。じっと見ていると何かが向こうから見ているような気配を感じます。
この場所では特に何もおきません。ゆっくり休憩出来ます。
7:魔方陣の部屋
6から螺旋階段を降りてくると、10m四方の大きめの部屋に到着します。
床に大きな魔方陣が書かれており、何かの儀式でもやっていそうな気配がします。残念ながらプレイヤーの知識ではこれが何かを判別することは出来ません。
部屋には他に二つの扉があります。
魔方陣の中心にはトーテムポールのような物が立っていて、それはぐるぐる自由にと回ります。
廻る箇所は全部で上中下3カ所あり今は全て螺旋階段の方を向いています。
この部屋にあるトーテムポールと8,9,10三つの部屋のトーテムポールが互いに向き合うと、魔法陣が消え去り、下へと降りる階段が現れます。
8:モンスターハウス
部屋の中心に7の部屋にあったようなトーテムポールのような物があります。
ただし顔は一つしか無く、よく見ると7の顔の上段と同じ高さです。現在の向きは7に背を向けています。
壁にハンドルが付いていてそれを回すと顔が釣られて回り出します。ハンドルに合わせて左右自由に回転出来ます。
扉は二つあります。
部屋の四隅には台座があり、回転方向によってどれか二つのモンスターと戦うことになります。
もちろん全てと戦うことも可能です。どれと戦っても一つに付き1レベル上がります。
←:ホブゴブリン
↑:ミニタウロス
↓:クックドール
→:ハーピー
7の部屋にある顔と向きが合うと目が輝きます。
9:水部屋
部屋の中心に7の部屋にあったようなトーテムポールのような物があります。
ただし顔は一つしか無く、そこしか廻りません。よく見ると7の顔の中段と同じ高さです。
現在の向きは7に背を向けています。
扉は二つあります。
部屋全体に泥水が満たされています。深さは1m。トーテムポールを廻すには水底にあるスイッチを踏むことが必要です。
スイッチは沢山ありますが、一度押したスイッチは再利用できません。
ただしトーテムポールが一周するとすべてのスイッチが復活します。
一度スイッチを押すたびに10度角度が変わります。
スイッチを押すには、一ターン歩き続けたあと、運チェックを行います。判定値が8~12で一つ。13以上で二つスイッチを押します。
一度に複数人で押すことも出来ますが、予定の場所を行きすぎやすくなるでしょう。
ボタンを押さないように歩く場合も運チェックは必要です。この場合、チェック値が13以上で一つボタンを押してしまいます。
また、泥水の中にはデンキナマズが生息しています。ナマズは穏やかな性格なので、直接触れない限りはなにもしません。
スイッチ探しの運チェックの時、7以下が出てしまうと、デンキナマズを刺激したことになります。
この場合、泥沼にいる全員に1d10ダメージとなります。さらに運チェックし、成功するとダメージは半分になります。
ナマズは、電気ショックを受けた時にのみ攻撃できます。ナマズからは積極的な攻撃はありません。
ナマズの体力は20です。
なお、ナマズは沢山いるので、すべてを殺し切るのは難しいことです。
10:ギロチンハウス
部屋の中心に7の部屋にあったようなトーテムポールのような物があります。
ただし顔は一つしか無く、そこしか廻りません。よく見ると7の顔の下段と同じ高さです。
現在の向きは7に背を向けています。
扉は二つあります。
部屋の中は見るも恐ろしいギロチンが振り子のように動いています。
ギロチンは部屋と平行に1m感覚で設置されており、規則正しく動いています。
部屋の大きさは10m四方なので、ギロチンの数は全部で8本です。
部屋を通り過ぎるだけなら、部屋の端っこを張っていくことで通り抜けることができます。
それを応用して、中央2枚の間で体を入れ替えると安全にトーテムポールにたどり着けます。
トーテムポールを廻すと、その回転と平行にギロチンの向きが変わります。この変化は魔法によるものなので一瞬で行われます。不用意に廻すとあっという間にギロチンの餌食となるでしょう。
ギロチンに当たると3d10のダメージを受け、さらに壁に叩き付けられます。
タイミングよくギロチンをよけて進むのなら、技術か運チェックが必要です。
成功するごとに一枚抜けることができます。
11:爆発の部屋
7の部屋の階段を下りてくるとこの部屋にたどり着きます。部屋の大きさは3m四方。一見すると何もありません。匂いをかぐことができれば、ガスのにおいに気が付くかもしれません。
また、扉を開けた瞬間、中に充満していた可燃性のガスが吹きつけてきます。なにか着火元になるものを所持していた場合、ガスに火がついて爆発します。
部屋の中で着火した場合は5d10ダメージ。回避不可。部屋の外で着火した場合は、扉の目の前で4d10.1m離れるごとに1d10づつダメージは減少します。また、運チェックに成功することでダメージを半減できます。
部屋を探索すると小さな穴が壁に空いており、そこからガスが噴き出していることがわかります。ほおっておけばいずれまたガスが充満していきます。
部屋にある、もう一つの扉を開けようとすると、扉のついている壁ごと倒れてきます。扉自体は倒れないので目の前にいる人は助かります。壁の高さは2mなので、部屋の反対側にいる人も助かるでしょう。
壁につぶされたら・・・・ご愁傷さまです。一応5d10ダメージにしておこう。
部屋の中心ぐらいにいるなら、壁が倒れてきたののに気づいて逃げられるかもしれない。運チェック+壁からの距離-4で成功したら回避成功とする。
12:急な下り坂
11の部屋の壁の向こうには幅3mの下り坂があった。調べようとすると、11の部屋の反対側の壁が崩れだし、そこからロードローラーみたいな岩が転がりだしてきた。急いで逃げなくては。
下り坂は全長200mとする。
(技術+2d6)×3m。1ターンに進むことができます。一生懸命走る場合は、2d6のところを2d10に、さらに腕力値を加算して計算できます。ただし、体力を1d6消費します。
岩は最初は10m、次は20m(30m地点)、30m(60m地点)、100m地点、150m地点、200m(210m)地点に移動します。
200mのゴール地点は小さな踊り場になっていて横に扉があります。なお、この扉には鍵がかかっています。
実は150m地点の横壁に壁にカモフラージュされた扉があり、それを押し開けると13の部屋へと移動できる。
この扉に気づくには、150m地点通過時に全力疾走していないことと、その時に運チェックを行い成功することが必要です。
なお、運チェックの要求によって何かに気づき、その付近を1ターンかけて調べるならば、扉は簡単に見つかります。
なお、岩は誰かをひき殺すときに速度が落ちます。その時は1ターンの移動速度が-20m(最低10m)されます。
* ゴーストの引かれても速度が変わりません。また、ダメージはありませんが、壁抜けできる大きさではないため岩に巻き込まれます。そして岩に張り付いたままゴール地点まで到着します。そこから脱出するには3ターン必要となります。
13:休憩室
小さな2m四方の待避所です。4人くらいまでなら何とかいることができるでしょう。
床をよく調べると、一部が持ち上がりその先に50cmほどの穴が開いていることがわかります。ほぼ垂直に落ちていてその先はよくわかりません。何かを落としてみると途中で曲がっているようです。また、壁は何かぬるぬるしていて滑りやすそうです。
迷わず、飛び込むと14の部屋へと直行します。
14:ダンジョンボスの部屋
12通路の鍵の扉を開けるか、13のシュートから抜けてくるとこの部屋に到着します。
部屋の大きさは20mの円形をしていて闘技場のようです。
部屋の奥には全長10mほどのグリーンドラゴンがいて、侵入者を見つけるとゆっくり立ち上がります。
ここで、いきなりモノローグになります。このドラゴンとプレイヤーは戦いません。自動進行で勝利します。
そして激戦の末、ドラゴンを倒した一行は、さらに奥深くのダンジョンへと挑んでいくことになります。
激しいトラップや、凶悪なモンスターなどをプレイヤースキルとキャラクタースキルの二つを使いこなし次々と突破していきます。
やがて成長したキャラクターはついにダンジョン最奥のボスモンスターのところにたどり着きました。
正確なことは覚えていませんが、一年以上ダンジョンを潜り続け、降りてきた階層も1000階は越えているのではないでしょうか。
そして現れたラスボス。奇しくも、そのモンスターはドラゴン。初めて出会ったボスモンスターと同じです。
今のキャラクターたちはあの時と違ってとても強くなっています。しかしこのドラゴンもあの時よりさらに強いドラゴンであると感じました。
さあ、ここまで来たらもう戦うしかない。戦って、そして勝って、元の世界へ帰ろう。
そして、プレイヤーにクラスチェンジ後のキャラクターシートを配布します。
1のスケルトンを演じたプレイヤーには1upのカースドスケルトン。というようにクラスチェンジ後のキャラクターはそれぞれ決まっていますので、それを渡してください。
その上でそのキャラクターを現在のレベルまでレベルアップさせます。
そして最後の戦いを始めましょう。