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エピローグ
シーピン競馬場は、長く生き残った。
満州が日本のものとなった後も、競馬事業は満州国の外郭団体に引き継がれ、運営を継続した。
日本の敗戦によって、1945年にその歴史を閉じるまで、馬蹄の音が止むことはなかった。
モンゴル人の騎兵は、日本への留学という形で実現した。
彼らは日本刀を持った騎兵として戦い、やがて現代まで繋がる制圧と粛清の渦に巻き込まれていく。
一方、遊牧民の祭り『ナーダム』は、今もモンゴル各地で行われている。
こちらは変わらない。
競馬は、今も昔も、ナーダムの花形競技だ。
草原と馬は、今日も共にある。
お読みいただきありがとうございました。
以上で、完結となります。
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(ちなみに競馬は有馬記念を一度見に行ったきりです。その時はウォッカが勝ちました)
それでは重ね重ね、お読みいただきありがとうございました。