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【後日談】灰猫の騎士団のその後

 灰猫の騎士団と緑蛇の騎士団の決闘から一週間後、西の町を二人の男が歩く。見事、決闘に勝利した。灰猫の騎士団、ロイ団長とその相棒である俺、ヒルサキである。

「ふぅ、やっと落ち着いたな」

 この数日、緑蛇騎士団を倒したことでありえない量の仕事が舞い込んでいた。俺は休もうといったのだが、ロイがギリギリまで受けるものだからロクに休みが取れなかったのだった。

「なんにせよ、仕事をもらえるのは良いことだ」

 いつも通りすました顔でロイが先頭を歩く。俺はまだ全身が痛くてついていくのがやっとだった。

 しかし、ふと思う。この世界に転生して、異世界なのに魔法もスキルも何もないと思った。でも、俺はこうしてここで元気に歩いている。横には仲間がいる。それだけでも意味があったのだと思う。

 ザワザワ。ザワザワ。

「ふふっ」

 最近はいつもこうだ。町を歩くと町の人たちが俺たちの噂をする。まぁ、立った二人の騎士団が40人の騎士団を打ち破ったのだ。話題にならない方がおかしい。

 俺は耳を澄ます。


「おい、見ろよ。灰猫の騎士団だぜ。あのロイ団長っていうのは。中央の広場で、一人で緑蛇の一味を10人は倒したらしいぞ」

「きゃー。ロイ様よ。こっち向いてー!!」

「いやはや、ついに復活しましたな。伝説の灰猫騎士団が、彼を見ていると全盛期が思い出されますなぁ」

 奇跡の勝利をもたらした、ロイは町のヒーローだ。

「おい!ヒルサキだ!」

「きゃー。あれが?」

 俺もついに黄色い声援を浴びるようになったようだ。俺はさらに耳を澄ませた。

「卑怯者のヒルサキだぜ」

「最後は、南の広場の噴水を壊して、その水圧で敵を攻撃したっていうぞ!」

「いや、俺は調教した犬たちで襲わせたって聞いたが!」

「きゃー。見ちゃだめよ!卑怯がうつるわ!」

 ……奇跡のロイ団長と、卑怯者のヒルサキ。なぜか、そういうことになったらしい。いや、間違いではないがこう、もうちょっと、あるだろ!評価の方法が!

「くすくす。何、みんな面白半分で言っているんだよ。本気で批判している人なんていないさ」

 ロイが笑う。

「ちぇ、なんでお前ばっかり」

 俺もなんだかんだ笑顔になっていた。


 この転生に、意味があるのかどうかは分からないが、今は楽しい。それが大事だと、今は感じている。しばらくは、それで頑張っていこうと、町の人たちの温かい声援を受けながら思ったのだった。


 初の投稿作品です。皆様初めまして。本来なら、プロローグや一回目の投稿で、こういった挨拶は載せるものだと後になって気が付きまして、結局最後にご挨拶させていただきました。

 書いている最中、どんどん設定やら文章でおかしいところが目につき始めて、中々進まず頭を抱えました。今後の展開なども妄想はしたものの、とてもまとまる気がしないので、これで完結とさせていただきます。

 もし、最後まで読んでくださった方がいましたら。心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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