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杵島琉架

どうしてゲームはリセットしてやり直す事が出来るのに僕たち人間はリセットもやり直す事も出来ないのだろう。

人生は不公平だなと僕は感じる

僕、杵島琉架(きしまるか)は青春真っ盛りの高校1年生…のはずだった。

中学校ではイジメを受けていて友達もいなかった。だから高校では友達をたくさんつくって彼女もつくったりなんかして楽しい青春を謳歌しようと思っていた。

しかし高校でも何も変わらなかった…気弱な僕を大人数でたかって暴行・恐喝の数々、昼飯だって便所飯ってやつだ、教室に居場所なんてなかった。イジメをする奴等、見てても助けようしない奴等、僕を取り巻く環境は最悪だった。

苦しい、辛い、悲しい、助けて…

どんなに願っても僕を助けてくれる人…手を差しのべてくれる人はいない…

そんな思いが僕をこの屋上へと足を運ばせた

ここで僕はリセットするんだ新しい人生を歩むんだ。

ありがとうこの体の僕。お疲れ様…

「さようなら…」

そう呟いて僕は屋上から身を投げた……



·····き·····よ·····!

なんだろうなにか聞こえるような気が...

「おーきーてーよー!」

ペチン!ペチン!

誰かの声と頬に伝わる痛み

「んっ?」

「おっ!やっと起きた!」

「…え!?…ここは…僕は確かに屋上から飛び降りたはず…死後の世界なのか…?」

目覚めた僕は何もない白い空間にいた。ここが死後の世界なのかと思うほど穢れがなかった

そして僕の他に白いワンピースを着たぱっとみ15歳ぐらいの女の子が立っていた

「あ…あの!ここは何処でしょうか?」

僕はその人に訊ねてみることにした

「お!いい質問だ!それではお答えしましょう!」

彼女はエッヘンと言わんばかり胸を張った

「ここは死者がどこにいくか決まるまで居る停留所みたいなとこです。まぁそんなことはさておき!貴方は人生をリセットしたいと願いましたね?」

「は、はぁ…」

彼女のペースに乗らされ質問する事ができず曖昧な返事でかえすしかなかった

「そんな貴方に私達世界の神々はチャンスを与えることにしました!」

神々?チャンス?この人が何を言ってるのか今の僕には理解できなかった

「少子化が進んだ貴方の世界でこれ以上子供たちを失うわけにはいきません。そこで貴方にもう一度人生を歩んで貰います!たーだーしぃー歩んでもらうのはこの前までの貴方の人生ではなく他の人生をリセットしたいと願った少年少女の人生です!貴方に拒否権はあーりません!」

神が少子化を気にするなんて意味が分からない

けどここで気にしたら負けな気がしたのでなにも言わないことにした

「それでは!いってらっしゃーい!よい1ゲームを!」

「えっ!?」

気づいた時にはもう遅く足元に大きな穴が空いており落ちる感覚にみまわれていた

否!!落ちていました…

「ちょっと!まだ聞きたいことがぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

上では笑顔で手を降る自称神

どうなるのこれ?

誰か…誰か…助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!

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