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無駄な意地、筋肉の地獄
「……これ、麺じゃなくて柱だ」
二郎系ラーメンの山に震える。
だが背後から冷ややかな声。
新人の氷川が、無表情に言う。
「効率悪いっすね。無駄ですよ」
彼はサプリと肉を秒で平らげた。
「……じゅ、15分だと?」
剛田と神宮寺の時が止まった。
「僕が、合理的な店を」
連れてこられたのはプロテイン。
シェイカーが次々と運ばれる。
「さあ、根性を見せて下さい」
ドロドロの液体。チョコの海。
「……神宮寺。俺たちは肉を」
「……ああ。これを飲むのか」
だが若造に舐められたくない。
死んでも許せない、その一言。
「見てろよ、氷川。俺たちの」
「三十年は、伊達じゃない!」
無駄な意地が、喉を焼いた。




