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5/13

前日

ルド「もうびっくりしたノコ!急に飛び出してしまうんだからあ!!」


冒険者ギルドに戻ると真っ先に受付人のルドが飛び出して来た。


俺「え、えっと...」


セフィー「リク」


ばつが悪い俺が横を見ると「わかってるわよね?」と言う文字が顔に書かれてるかのような笑顔を俺に向けていた。


俺「実は俺 、本当は魔王を倒した勇者じゃないんだ・・・」


ルド「どういう事ノコ?勇者じゃなくて戦士ってことノコか?」


俺「いや、そうじゃなくて......そのー...」


俺はルドに特殊強化装備(アイテム)GX(ギャラクシー)」のGX(ギャラクシー)モードを使って勇者訓練校を卒業し最強の勇者になった事、魔王との戦いにいたるまで""チート装備""の更新を回数上限まで使い果たしてしまった事、裏世界に来たらGXモードがリセットされて利用権も無くなり、元々の総種力値に戻ってしまった事、それを仲間には黙ってた事、全てを話した。


ルド「なるほどノコねえ、そりゃあ最低って言われちまうノコな」


グサッ!と見えない刃物が俺の心に刺さる。


俺「だ、騙すつもりは…」


ルド「でも、魔王を倒してからこの世界に来るまでずっと黙ってるつもりだったって事ノコでしょ?そりゃあ騙してると同じノコでしょ」


俺「うぅ...」


かっ……!返す言葉もございましぇん!!


セフィー「それで、本題なんだけど 私達はこれからもリクと冒険したいの」


ルド「ええっ!?この世界で彼と冒険するノコか!?そ、それは無茶ノコ!あまりにもレベル差がありすぎますノコ!」


こくりとセフィーが頷く。


セフィー「えぇ、何かあったら私達が守るから、これでも私、最上級の実力を持った魔法騎士なんだから!」


ルド「そう言われても...レベル80未満は登録出来ない決まりですノコで...」


ルドは困ったなという顔で俺達を見る。


セフィー「強いのは偽りだったかもしれないけど、一緒に旅して来た仲間だし、見捨てたくないの、だからね?」


セフィーはルドに近づくとルドの目線の高さまで屈み...


セフィー「お ね が い ☆」


ルドの両肩に優しく手を触れながら甘い声を出しおねだりした。というか、まさかの色仕掛けノコか?



ルド「そ、そこまで、い、言われたらしょうがないノコぉねえ~~~」(デレデレ)


いや、チョロ過ぎだろ。受付人さん、というか自分で女性だって言ってなかったか?同性の色気に落ちるなんて相当だぞ...。


ルド「えへへへ...コッホン!でも、条件があるノコ!」


セフィー「条件?」


ルド「はい!さすがにお二人が強いとはいえ、レベル80以上の世界に勇者の見習いを連れて行くワケにはいかないノコ!なので・・・」


アニー「特訓してレベルを上げろって事か?筋力値の特訓ならそれなりに上手く教えられると思うぜ」


アニーの特訓は想像するだけでわかる絶対にスパルタだ。しかも、訓練校時代、いや、それ以上の鬼畜レベルだろう…旅してる時にマジで引くレベルの過酷な自主特訓をしているのを俺は目撃している。

自身の50倍の大きさの岩を両腕で頭上に持ち上げながらスクワットしたり腕立て伏せは両肩に重りを付けて魔族と戦ったり…


ルド「ええ、でも勇者見習いからレベルを80まで上げるには何年も掛かってしまうノコ...リクさん。ちょっとレベルを調べさせて貰っていいノコ?」


俺「え?う、うん良いけど」


ルド「手、出してくれますノコ?」


俺は言われた通り手を差し出すとルドが俺の手の上に自分の手を翳した。すると、ルトの手の甲から上に向かって光が放たれると空中に総種力値(フルステータス)表が表示された。


ルド「ふむふむ、敏捷値と攻撃値が高いノコね…ふむふむふむ……」


ルドは大きな本を取り出しページをペラペラと捲り探してるページを見つけると


ルド「最低ライン…ノコね…あなた達の世界基準で訓練校に入校できる最低ラインが15〜20。殆ど入校してからレベル上がって無いんじゃないノコ?」


「失礼な!!在校中にレベルは15から20には上がったよ!!」


ルド「寧ろLv15でよく入校出来たノコね!?」


「親父の奴が勝手に入校させやがったんだよ!お前は勇者になるべき男だ。あと、勇者はモテるぞ。なんて釣り文句で騙されたんだよ!あー〜!断って商人育成校に通ってればなーー!!!!」


「ふーん、でも実際あっちではモテてたよね、アンタ」


「いや〜そりゃあね〜俺が格好よく村を魔族から救ったら皆にワーキャー言われたもんよー!あ〜〜〜あの頃みたいに今もGXモード使えたら………」


何か横から悪寒がしたかと思い確認すると、怖い顔でセフィーが俺を見ている。


「リク?」


「す、すみません…」


ルド「でも、それなら努力しようと思えば頑張れる人ってことだからルドは安心ノコ!」·


「え?」


ルド「ちゃんと15から20までレベルが上がってるのなら、その時は特訓を頑張れたって事ノコでしょ?」


「ま、まあ…」


ほんの数週間で心折れたけどね!

そして心折れた以来の俺はなんとかして授業を上手いこと欠席できる方法を試行錯誤した。


まず、病欠を試す試水風呂に入浴し本当に風邪を引いても親父が回復魔法を使って数分で俺の風邪を完治させてしまって失敗。

家を出て隣町まで逃げる方法を試したが、俺の所まで教官が飛んで来て隣町から訓練校まで引き摺り戻されて失敗。


唯一成功した方法は小遣いを貯めて魔具屋で買った人儡(とらい)という身代わりの自動運転式傀儡に授業を受けさせる方法…これは、俺が買った人儡の精度が買った魔具屋の中で最優の代物だったから数週間は大人達を欺く事に成功した。


あまりにも嫌すぎてゲームを買うのを3タイトル分諦めて魔具屋でその魔具を買ったくらいなのだから。

(最終的には疑似戦闘訓練中にバレて、翌日教官にボコられたんだが・・・)


ルド「じゃあ、もう一度頑張れるノコね?


「え?あ、あ~…う、うん。そうかもねー…」


言葉を濁していると横のセフィーが俺の肩をポンッと触れたかと思うと。


セフィー「 が ん ば る よ ね ? 」


こわいこわいこわい!笑顔に陰があるし、何か声にも圧を感じるよう!!


「う、うん!がんばる!がんばるよ!!」


ルド「ちょっと待つノコ...」


ルドは腕を組んで少し思案すると。


ルド「わかりました!特別大サービスですノコ!レベル50!レベル50まで上げれたら登録を許可させていただくノコ!」


セフィーと俺「本当!?」


アニー「随分と思い切ったな。最低ラインから30も下で良いのか?」


ルド「大丈夫じゃないノコ!とんでも無い事ノコ!でも、勇者さんは「がんばる」って言ったノコ!その言葉を僕は信じたいノコ!!!」


うわ!眩しい!そんな真っ直ぐと輝く瞳で俺を見ないでくれ!!心に来る!!!


ルド「あとは、2人の実力を信じるノコ。冒険に出てすぐに魔獸に襲われたり魔者族とエンカウントして勇者さんがうっかり殺されないように守る。それが絶対条件ノコ!」


セフィー「まかせて!」


アニー「ああ!任せろ!」


ルド「うん!いい返事ノコ!もし勇者さんが即殺されたらシャレにならないほどオーナーに僕が怒られちまうノコ。お二人共マジで頼みます。」


「じゃあ、先に戦士さんと魔法騎士さんの登録だけ済ませるノコ。お二人のレベルチェックもさせて貰って良いノコ?」


セフィー「勿論」


アニー「おうよ。」


2人が頷くとルドは俺と同じように総種力値(フルステータス)表を空中に表示させた


ルド「戦士さんはレベル88に騎士さんは85ノコか。凄いノコねぇ」


ルドはふむふむと数字と文字を見ている。


ルド「戦士さんは筋力値30万に騎士さんは魔力値が35万ノコか他の種力値(ステータス)も高いノコね」


セフィー「えぇ、今までサボってた人とは違ってね」


「は、はは...」


やっぱりセフィーさん、俺にあたり強くなったよね?いや、悪いのは俺なんだけどさあ!?


ルド「これなら安心して任せられるノコね」


ルドはてくてくとカウンターの奥に入ると自分の体の三分の一ぐらいの大きさのボードを持ってきて2人に差し出した。


ルド「この名簿に名前を書いて登録完了ノコ!」


セフィー「ありがとう」


ルドから名簿を受け取るとセフィーは優しくルドの頭を撫でた。


ルド「えへへへ...はっ!?こうみえても僕は大人のレディーノコ!そんな子供みたいな扱いされちゃ困るノコ!」


ルドはプイッとそっぽを向いた。いや、デレデレでしたやん。


セフィーとアニは名簿にサインをすると冒険者ギルドへの登録を済ませた。


アニー「しかし、どこでレベル上げるんだ?ここに勇者訓練所とかあんのか?」


ルド「残念ながら勇者訓練校はこの街には無いノコ」


それはそうだろうな。魔王を倒した冒険者が来る世界なら実力者が前提なワケで...。訓練校に通うレベルならそもそもこの世界に送られて来ないだろう。俺を助けてくれた奴が言っていたような例外は除いて。


セフィー「じゃあ私達で特訓させましょ!」


俺「え?」


アニー「おう!そりゃ良い考えだな!」


俺「ええ?」


ルド「それはナイスなアイデア!ノコ!」


俺「えええ!?」


セフィー「ノコちゃん、この建物に空き部屋ない?」


ルド「ノコじゃないノコ!!空き部屋ノコね?地下にマスターの本棚が置いてある以外は何も無い部屋があるノコ?」


セフィー「とりあえず案内してくれる?」


俺らはルドに階段へと案内されると下に降りて地下室へと入った。確かにルドが言っていた通り部屋には本棚と椅子のみが置いてありそれ以外は何も無い。


「これぐらいの物なら大丈夫そうね。ちょっと借りて良いかな?この部屋」


「え?何に使うノコ?」


「リクの戦闘特訓に使うんだよ」


「え?まさかここでやるノコか!?

それはダメノコ!部屋が滅茶苦茶になっちゃうノコーーーー!」



ルドがハッとした顔をして慌てふためく。


「大丈夫!部屋を壊したりはしないわ」


セフィーはルドにウィンクを送る。


「ほ、本当ノコかあ?」


ルドは疑いの目を向けるさすがにこれはデレないのか。ちっこくても受付嬢って所か。


「はぁーーー......ラ・エファクトル・リ・サイア!」


セフィーは大きく息を吐くと目の前に手の平と床が垂直に向き合うように広げ魔法詠唱した。


すると、部屋の空気が変わったと思うと床に魔方陣か現れた。


魔方陣は床いっぱいに広がると強い光を放った。いや、正しくは空間が一瞬で白い世界に変わった。


あまりにも強い光に「まぶしっ!?」と目を瞑っていた俺は閉じた瞼から光が薄くなったのを感じとり、少しずつ瞼を開けた。


ルド「な、なんだあああここノコーーー!!?」


ルドが驚くのも無理は無い、だって空き部屋だった筈の空間が広々とした道場に変わっていたのだから...。


セフィー「道場を創造魔法で作ったわ。5時間くらいは保つからその間なら戦闘訓練し放題よ」


ルド「凄いノコ!こんな精巧な創造魔法、僕、久しぶりに見たノコ!!」


ルドはピカーッと目を輝かせながら道場を走り壁を触ったり、壁に付いてる槍や剣等の武器を触った。


セフィー「こっちには魔法訓練の為の魔具もあるわ」


本当だ。セフィーが指差した方を見ると棚があり魔法書であろう本がならんでいた。本棚の下には小物入れのような引き出しが四つ付いている。


セフィー「引き出しには魔法触媒が入ってるわ。指輪に杖。勿論、魔法剣もね!」


セフィーは腰の魔法剣を抜いてこれこれというように目の前で振った。


ルド「はっ!?でも、僕は他にも受付のお仕事が!5時間も閉じ込められるのは困っちゃうノコ...」


セフィー「大丈夫だよ。ルドちゃん。空間からはいつでも出れるわ。ほら」


セフィーがえいっと言い人差し指で頭上の方向を指すと、その先の空間に穴が開いた。穴の先には元々の空き部屋で見えた空間が見える。


ルド「はあー...良かったノコ!てっきり勇者さんと一緒に5時間缶詰めコースになったと思ったノコ~」


セフィー「うふふふふ、私たちも今日は休みたいから、5時間缶詰めなんてしないわ。ご自慢の温泉にも入りたいしね」


俺「そ、そうだよな!そうそう!」


セフィー「でも、明日からは5時間みっちり訓練するわよ?」


俺「えっ!?」


セフィー「え?じゃないの」


セフィーはぷくっと頬を膨らませた。


いや、そんな顔されても5時間はきついですって、神様、女神様、セフィー様ぁ...。


ルド「それでは、セフィーさんには大浴場を案内するから着いてきてほしいノコ!」


セフィー「はーい!」


アニー「俺はまずは飯を食いてえな。嬢さん

近くに旨い飯屋はねえか?」


ルド「めしや...ああ!レストラン ノコね!

ギルドに登録してるなら80コインで好きな料理を食べれる所がここから西の建物にあるノコ!」


俺「800コイン!?やすいな 温泉といい...」


ルド「あ、勇者さんはギルドに未登録なので仮登録証含めて3500コインノコ」


俺「えっ?」


セフィー「当たり前でしょ。私達に黙ってた罰だと思って、ちゃんと払いなさい」


俺「えぇー...」


セフィー「さーて温泉♪おんせーん♪」


――――俺らが道場から出ると道場だった空間は元の空き部屋に戻っていた。


そして、セフィーは温泉に行き。

俺とアニーはルドに紹介してもらったレストランへ


幸いにもルドが仮登録証を発行してくれたから受付人に見せて入ることが出来た。


でも、明日から特訓かあ・・・。嫌だなぁ。


憂鬱になりながら俺はレストランでオムライスを食べた。実は魔王城に入る前以来の食事だったから滅茶滅茶おいしかった。



アニー「しっかしなぁ・・・ギャラクシーモードとはねぇ。総種力値を最大値まで上げるなんて代物がこの世に実在するなんてよ…」



俺「俺もボタン一つでチート能力手に入れられるアイテムなんて…これ使うまでは絵魔映(アニメ)の中だけの話だと思ってたよ」


俺は発動権が無くなり使い物にならなくなった特殊強化装備(アイテム)をポケットから出した。


アニー「それがお前を化け物みてえに強くしてたのか」


俺「あぁ、そうだよ。...というかお前俺を化け物みたいだと思ってたのかよ」


アニー「たりめえだろ。初めてお前とタイマンした時俺の筋力値補正が乗った大斧の叩き潰す一撃を指1本で止めやがった時には、お前が魔王本人なんじゃねえかと疑ったぜ」


俺「それでよくパーティーに入ってたよな」


アニー「ああ!正直、お前が本当に魔王だったら「おしまい」だと思ったぜ!どう頑張っても勝てそうに無かったからよ!...けど、お前は馬鹿みたいに強いが悪者ではないなって直感で思ってさ」


それだけで俺を悪者じゃないと信じてくれたのか?何こいつ心イケメンすぎ!?


アニー「まー結局チートとかいう小細工で俺達を騙してた大悪者だったけどな!嘘つきなんて魔王よりタチが悪い!」


俺「う、嘘はついてないって!黙ってたのは悪いけどよ..」


アニー「お前、ひたすら鍛練しただけつってなかったか?なんでそんな強えのか聞いた時に」


俺「そっ…そそそそ、そんな事言ったけえ~?」


アニー「まぁ、いい。やっちまったもんはしゃーねえしな!あと…俺からしたら、お前が悪意を持って騙してたとは思えんし」


俺「え?」


アニー「まぁ、これがお前の本当の素性を知った上での俺の感想だ。しかし、アイツはわかんねえぞ?明日の特訓一体どうなっちまうんだろうな」


俺「そ、そんな怖いこと言うなよぉ」


アニー「ハハハハ!さすがに本域で死ぬまではしごかれねえだろ。でも、そうだな...八割死までは覚悟しといた方が良いんじゃねえか?」


俺「だから怖いこと言うなって!」


アニー「それと…一応一発デコピンくらいはさせろ」




え?「俺」



俺がアニーの発言を理解する間も無く、俺はアニーの指で額を弾かれた衝撃で真後ろの壁まで吹っ飛ばされた。


アニー「おーし、そんじゃあ行くかー」

ウェイトレスの女性「お…お客様店内での乱闘は・・・」

アニー「あ、店員さん今ので壁に傷出来てたらコイツが弁償するから」

ウェイトレスの女性「い……いえ、そうゆう問題ではなく・・・」



結局俺が背を打った壁には何の損傷も無かったから俺の弁償代は免れた。

そもそもアニーが本気でデコピンしたら後ろの壁が壊れるどころか俺の頭蓋骨か砕け散ってた事だろう。


俺とアニーはレストランを後にしギルドに戻るとルドから宿の鍵を渡された。

3人それぞれの部屋を用意してくれたらしく 12と13と14の個室が俺達の今日の寝床になるそうでセフィーは既に12の個室に入ってるそうだ。

俺らは鍵を受け取り宿屋に入り13と14の個室にそれぞれ入った。


俺は13の個室に入り椅子に座るとふーーっと息を吐き頭を掻き毟りながら嘆く


俺「明日から特訓かぁ…嫌だなぁ…またギャラクシーウェポン使えるようになんねぇかな〜〜〜!!」


トントン!ドアを叩く音が聞こえた。


「勇者さーーんおかえりになられましたかー?」


俺がはいー。と出ると私服姿のセフィーの姿が


「なんだセフィーか…」


「明日、朝の10時から特訓開始だから、そのように備えておいてくださいね。勇者さん」


俺「えっ!?もう特訓?」


「当たり前でしょ?早くはじめないと強くなれないわよ?」


「あのー……特訓とはいえ初日なので優しく教えてくれると助かるのですが···」


セフィーは俺の言葉を聞くとニコリと笑い


「きっちり強くしてあげるから覚悟しときなさいよ。勇者リクさん…??」


と言った後にセフィーはニコリと暗黒微笑してドアをゆっくりと閉めた。


「だから今日は早く寝なさいよー」


閉められたドアの先からセフィーが言った。


「はーーい」


セフィー「じゃ、おやすみ」


俺は明日から始まるであろう訓練校の時に味わった特訓の日々の再来に震えながら、ベッドに入りそのまま目を瞑った。

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