アントロー戦 #4
「こいつぁ・・・今のリクには早い敵かもしれねえな!」
アニーは速攻地を蹴り親玉アントローとの距離を一気に縮め、胴体目掛けて大斧で薙ぎ払った
だが、その一撃は胴体へ命中する前に両腕の鎌で防がれた。
アニーは続けて左腕に力を込めてから
親玉アントローの顔面に強力なストレートパンチをお見舞いした!
そのまま親玉アントローは後方へ殴り飛ばされ先に生えていた大木の幹に衝突
更に続けてアニーは腰を下げて跳ぶ体勢に入ると
バネの様に脚の筋力を使って数十メートル先の親玉アントローまで一瞬にして距離を詰める。
アニーは再び大斧で横薙ぎ払いを親玉にお見舞いした。
親玉アントローはアニーのパンチを喰らった衝撃で反応速度が鈍っていた。
その結果………
防御行動が間に合わずアニーが振るった大斧の刃が親玉アントローの胴部に直撃した・・・!!!
俺はアニーが親玉アントローと戦い始めた頃に囮アントローを探した。
親玉アントローの後ろに隠れていた囮アントローは数メートル先の木の裏に隠れていた。
俺はその囮アントローを見つけると直ぐに大剣で斬り掛かる!
囮アントローは俺の攻撃を両手の鎌で受け止めた!
このまま逃すわけには行かない!
そう思った俺は大剣に込める力を更に強くした。
だが囮アントローの力もどんどん上がって行く。
少しでも力を緩めれば押し返され、そのまま俺はまた腕鎌で斬りつけられるだろう。
俺はもう攻撃を受けて痛い思いするのは御免だからここで倒しきりたい!
その一心でここで仕留めようと必死になっている。
囮アントローの力の方が少し強い。
俺はアントローの力圧しに負けそうになるが何とか攻撃を喰らいたくない一心のみで気合いを入れ押し戻した。
だが、それでも押し合いは拮抗し平行線のままだ。
「こ・・・っ!このォ・・・!!!こんんんのまま倒されてぐれえええええ!!!」
俺は絶叫し、全身全霊、渾身の力を大剣を握ってる両腕に込めた!
だが、その瞬間に急に押されてた力が無くなり腕が軽くなったかと思えば、そのまま囮アントローを両断した。
……という風には行かなかった。
何故なら、囮アントローは俺が渾身の力を入れる寸前に戦法を力の押し合いから力の受け流しに変えていたからだ。
俺の力は気づけば横に空され俺が振り下ろした大剣による攻撃は完全に透かされてしまったのだった。
俺には嫌な予感がした…攻撃を透かすだけで終わる筈がない。
アントローは知能が高いのだ。
その中でもこの囮アントローは親玉の元に逃げた様に嫌に機転が利く頭をしている。
嫌な予感は的中した。
アントローは攻撃をスカされてバランスを崩している俺の横腹を後ろ足で蹴った。
「グフゥオアァ”ッ…!!!」
俺は横に飛ばされ木の幹にぶつかり地面に腰を着いた。
「ゲホッゲホッ…」
もうこうやって痛い思いするの裏世界何度目だよ………もうやだ………おうち帰りたい!!ネットで配信されてるアニメとか見てたいよおおお!!!
だが、蹴りに続けて囮アントローは地面を蹴って至近距離まで飛び込んで来た!
俺の首に囮アントローの鋭い腕鎌の刃が迫り来る
やば……これは避けれない……
「くそおおおおおお!!!!!」
俺は迫り来る死の恐怖に目を瞑りながら
最後の抗いを見せようと
囮アントロー目掛けて大剣を突き出した。
やっぱり、間に合わなかったのか・・・?
痛みを感じない、即死だから感じる間も無かったのだろうか
という事は、ここはあの世か・・・。
・・・いや?
アニーと親玉が戦ってる音は聞こえるぞ?
そっと目を開けると胸部の急所に大剣が刺さり絶命している囮アントローが口から血を出して立っていた。
俺は首元を見ると腕鎌は首に触れた瞬間に止まった様で多少出血はしているが、少し皮膚が斬れた程度の傷で
済んでいた。
「た、助かった…」
安堵と共に力が抜けて、俺の意識は少しずつ途絶えて行った…。




