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水たまりは嫌いですか?

作者: 七海雪斗

 水たまりは嫌いですか?


 面白いもので、雨の日はあまり外に出たがらないですよね。なんででしょう?


 答えは明白で、濡れたくないから。

 濡れたく無いのはなんででしょう。

 気持ち悪いから。


 何が気持ち悪いのでしょう?


 疑問はここで終わります。


 もちろん答えはありますよ。濡れた布が肌に触れるのが気持ち悪いから。その他諸々。


 雨の日に外に出たがらない理由として、「寒い」が挙げられそうですが、季節、土地、時間等により該当しない場合も多く、結局濡れたく無いから→濡れたら気持ち悪いのループに帰結すると思います。


 頭の質問に戻りましょう。


 水たまりは嫌いですか?

 私は嫌いでした。今はそんな事も無いですけども。


 何で嫌いだったのかと言えば、踏むと靴の中に水が入り、跳ねた水滴はズボンの裾を濡らします。


 いつの間にか無意識に避けて歩くようになっていました。


 ある日、気分転換に散歩に行こうと思い立った時も雨の日。いつもは出ない筈なのになんとなく散歩を決行しました。


 傘に当たり低めの破裂音が連続する音を聴きながら穏やかに歩いていた時見つけたのです。


 街灯の光を反射するアスファルトを。

 ふと思いたち、その部分をいつもの様に歩いて見たところ。


 ぴちゃん。ぱちゃ。


 何か、たいしたことが無いなと拍子抜けしました。これの何を一体嫌がっていたのでしょう?


 答えは1分も歩けば出てきましたが。


 靴下まで水が染み込み、足を踏むこむとなんとも言えない不快感に襲われる。


 あぁ、これが嫌だったんだ。


 何故か体験するまでこの感触を忘れていたのです。


 そこで、また疑問に思いました。この感触に何故不快感を抱くのだろうと。

 そう思った瞬間に歩くたびに感じていた不快感はただの違和感に変わり、私の心に平穏をもたらしました。


 最後に皆さんに問いたいのですが、水たまりは嫌いですか?

なにかを嫌うって、凄い労力を使いますよね。

そんなものに無駄なエネルギーは使わずに、受け入れる方が楽ですね。

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