表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由の商人エヴァンス物語  作者: 橘 六六六
三章、モンパカ交易社拡充
65/109

【60】懇親会




 エヴァンスはブラックに近寄ると、先程のシルバードラゴンを召喚させると背に乗り二人でドルトリア王国の町へと戻った。シルバードラゴンの背はモンパカ車や戦艦とは違った全身に受ける風と不安定さがあった。


 そしてドルトリア王国へと戻るとシルバードラゴンを仕舞い、エヴァンスはブラックを連れてガルボの宿屋へと着いた。


 宿屋へ入ると宿屋の娘エリナが受付を行っており、エヴァンスは金貨1枚を受付へ置いて


「おーエリナ。これからコイツを1ヶ月この宿に泊めて昼飯も持たせてやってくれ。それと今晩、ここで懇親会を開くから料理と酒を用意しといてくれ。」


そう言って、ブラックの肩をパンっと叩いた。エリナは笑顔で


「了解。ほんと最近はあんた達モンパカ交易社がご贔屓にしてくれるお陰でうちも助かるわ。今度改築して人も雇う事になったのよ。ありがとね。」


と、ブラックを部屋へと案内した。部屋へと行ったブラックを置いてエヴァンスは懇親会の事を話しにローバインの家と、ポポロの家へと向かった。先ずはローバインの家へと辿り着き、エヴァンスがドアをノックすると


「はーい。」


と柔らかい女性の声で返事があった。エヴァンスは今夜ガルボの宿屋で懇親会をやる旨と、家族共に参加しても良い事を伝えると次へ向かった。そしてポポロの家の前に来ると裏にモンパカのアルファードとベルファイアが居たので、皮袋から人参を取り出して二頭へ与えて小一時間遊ぶと、やっとポポロの家のドアをノックした。するとパジャマ姿のポポロが現れ、突然のエヴァンスの訪問に慌てて


「あんた何で急に来るのよ! ワタシは休みだからパジャマだって良いじゃないのよ! 」


と何か弁解していたが、エヴァンスは構わずに


「別にどんな格好してようが良いよ。それより今夜懇親会やるから、ガルボの宿屋へ来いよ。」


そう言って一度自宅へと戻った。エヴァンスは自宅で新聞を手に取り広げて読み、そのまま少し眠りに着いた。



△▼△▼



 そして夜になり、モンパカ交易社の社員とその家族がガルボの宿屋へと集まった。今夜はガルボも機嫌良く豪華な料理を用意しており、酒もポンドゥロア産とドルトリア産の物を用意されていた。少し遅れて現れたエヴァンスに、ローバインの妻であるエルトリアが息子のエルバインを連れて挨拶訪れ


「エヴァンスさん、いつも主人がお世話になっております。今宵はこの様な席にお招き頂きありがとうございます。」


その様に挨拶をして、エルバインと共に頭を下げた。エヴァンスもそれに軽く会釈をしながら


「じゃあグラスを皆取ってくれ。短く言うがこのドルトリア王国は内陸地であり、他国に比べて産物が少なく、海の無いため貿易も弱い。それでもこの会社を世界一にする為に『お金』と『元気』を大切にしてくれ。だから腹いっぱい食えよ。以上! 乾杯! 」


そう言ってグラスを掲げると、皆元気にグラスを掲げ乾杯の掛け声を挙げた。そして会食は始まり各々が料理や酒に手をつけ始め、談笑を始めた。慣れない人間ばかりの中でポポロがエヴァンスの所へ寄り


「ねえエヴァンス。どうでもいいけど、あの隅っこの陰気なボサボサ頭の男は誰よ? 」


「あれは今日から雇い入れたブラックって召喚師だ。なかなか面白かったぜ。」


そう言うとエヴァンスはポポロの手を引っ張りブラックの所へと連れて行った。ブラックは相変わらず辛気臭くポポロが挨拶をしてしても、コクりと頷くだけであり、エヴァンスに怒られていた。しかしそれでもエヴァンスはブラックへ酒を注ぎ、召喚師として何が出来るかを訊ねたり繰り返す内に段々と笑顔も見えてきた。


 時間と共にブラックも従業員達と慣れ始めて、ブラックが将来的に召喚獣の派遣会社を作りたい事やそのシステムを考えている事をエヴァンスに話すとエヴァンスはノリノリでアドバイスをしたり今後の会社の展開を話したりしたが最後は皆酔って解らなくなっていた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ