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自由の商人エヴァンス物語  作者: 橘 六六六
六章 ゲンシュタット帝国
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【99】エヴァンスとペペロー




 エヴァンス達は少し離れた所に在る酒場へ出掛けて食事を取っていた。店は小綺麗にはしていたがゲンシュタット帝国の重税で料理は質素な物ばかりであって、雑ながらも量の有るエヴァンスの店に人が集まる理由が見えた。


 しかし普通に飲みに来たのは良いがペペローの服装にハートゥとダイヤンが目のやり場に困っていた。エヴァンスはそんな中でペペローの胸をガン見しながらビールを飲んでいる。


「エヴァンスさん。いくらなんでもペペローさんの胸を見過ぎですよ。」


「遂にあたしの魅力に気付いたのね。」


エヴァンスにダイヤンが注意をするが、何も反応無く凝視しながらビールを飲み


「なんでみんな胸が好きなんだ? 何でそんなに膨らむんだ? そして何で個体差があるんだ? 」


そんな事を呟きだして、またもペペローはエヴァンスに唖然とさせられた。プライドを傷付けられて怒ったペペローは胸をさらけ出して


「みんなオッパイが好きなのよ。あんたがおかしいのよ。何でオッパイを無機物みたいに見れるのよ。触ったらこの柔らかさや気持ち良さや素晴しさが解るわよ! ほら触りなさいよ! 」


と人目を憚らずに逆上してエヴァンスに吠えると、エヴァンスはソーセージを噛りながら


「柔らかさなら俺は断然モンパカの毛並みが良いな。モコモコのふわふわだぜ。腫れた体の一部なんて触っても可愛らしさが足りないよな。」


「え、エヴァンスさん、あまり煽らない方が...... 。」


「腫れた体の一部って。なんであんたはそんな目で人の体を見れるのよ。なに? 心が無いの? 淫魔のあたしより心が無いじゃない。」


ペペローは泣きながらビールを飲んで心を落ち着けて、ハートゥとダイヤンは可哀想な目でペペローを見ている。そしてハートゥとダイヤンは


「ペペローさんって、凄く綺麗なプロポーションをしていて羨ましいですよ。私もペペローさんみたいなプロポーションだったら良かったのに。」


「ちょっと見ているとセクシー過ぎてドキドキして興奮しちゃうから、ペペローさんそろそろ胸を隠そうか。」


そう慰めの言葉を掛けているとエヴァンスは更に


「まあ見苦しいものでも無いし出したければ出してても良いんじゃないか? 」


なんて言い出すので、ペペローは泣きながら


「見苦しいだなんて言われたら、あたしはサキュバスなんて止めてやるわよ。木の節にでも生まれ変わってやるわよー。」


そう言って完全にいじけている。ハートゥとダイヤンは凄く気不味い空気に押し潰されそうになって居ると、エヴァンスは真面目な顔をして


「居酒屋の経営はこれで終わりにしよう。」


「えっ? 何でですか? 」


「この作戦はゲンシュタット帝国の兵士募集への妨害作戦なんだ。そして実際、兵士は思うように集まっていないはずだ。だからそろそろゲンシュタット軍が兵士が集まらない原因を探って辿り着いている筈だ。」


「じゃあ、これからはどうするんですか? 」


「そうだな。ゲンシュタットぐらいの軍事国なら、原因となった人物を捕らえに来る筈だからな。お前達はリスクを分散する意味でも今日から宿屋へ泊まってくれ。俺は店へと戻るが、ゲンシュタット兵に連れて行かれたらお前達はドルトリアへと逃げてくれ。」


そう言ってエヴァンスはハートゥ達に金貨を二枚ずつ渡し続けて


「これは逃走資金にでもしてくれ。まあ後は気にせずに今日は楽しく飲もうぜ。」


そう言ってジョッキのビールを全て飲み干して、次ぎはウィスキーをボトルで注文した。そしてペペローと罵り合ったり、商売について語ったり、ハートゥとダイヤンの旅話しを聞いたりと酒の肴に尽きる事なくドンドンお酒を飲んでいた。途中でペペローとエヴァンスが裸になって周りはドン引きしたりとしたが、最終的には笑い話しとなりエヴァンス達は楽しい酒を飲んでいた。そして酒がかなり進みへべれけになったエヴァンス達は帰る事にした。








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