弾幕薄いぞ!何をやってるんだ!
私はどっかの軍の艦隊の艦長をやってるものなんだが……
「艦長、全然機体に当たらないんですが……」
船は機動力の代わりに弾幕を張ることで対処する。
まして、ここは宇宙空間、敵の戦闘機など、機動力で圧倒し、
当たらない限りは、ダメージはこちら側が一方的にうけ、
要は
「お前たち、このままでは動く的になる!弾幕を最大限にはれ!」
「ですが、艦長、敵機を打ち落とすために、こちらの護衛部隊が展開してるため、弾幕を最大限にすると、打ち落とすことになるのですが?」
「はっ!?」
しまった、迂闊だった!?
なんということだ、護衛まして、味方のことを忘れることなど、艦長失格だ。
「旗艦の損耗は」
「艦長、弾幕は?」
「旗艦の損耗はと、聞いているが?アマー副長」
「はい、わかりました」
いや、さっき、なんか、不満のような顔したよね、絶対に絶対に
でも、間違い認める時間ないし、仕方ないよね?ねっ?
「護衛部隊の活躍もあり、3割です」
「修理システムは使えるか?」
「システムでの、修理に当たってます」
この艦隊の艦長っていっても、まして、旗艦の艦長勤めてるけど、副長スゲーなって思う、まぁ今は振り返る暇ないけども
「戦況はどうだ?」
「はい、戦術解析班からの情報ですと、70%こちらが優勢とのことです、数では、こちらがわは不利なのに」
「そうだな、ごほんごほん」
実際、貴方の指揮に助かってますからね……
私は冷や汗をハンカチで拭う。
正直、艦隊の指揮官って、神経とかすり減らすよね、
だって、戦闘機と違って、こっちはたくさんの命背負ってるわけだから
でも、本当に私で良かったのだろうか?
戦場のなかで余計なことを考えるのは、自分の心臓を道端にさらすのと、同じことだ。
こんなことは、考えてはいけない、いけないというのに……
「艦長!しっかりしてください」
「すまないな、ぼぉーっとしていた」
「たく、これだから艦長は……」
だから、本当にゴメンって、副長
「敵は撤退していますが、追撃しますか?」
「いや、これ以上はいい、それこそ、追撃して、返り討ちに遭うというのになったらいかんだろう」
「わかりました」
作戦の指揮、判断、艦隊の首領とも言える、私は今回の作戦でも、私は役に立ってないような気がする。
「すまない、少しトイレに」
「わかりました、できる限り、早くお願いしますね」
少し、カリカリしすぎじゃないのかね?君はと言いたいけど、
きっと貴方の方が、向いてるのかもね
私は、席を外し、艦長専用の個人の部屋があり、そこにはユニットバスが、ついており。
一人が好きな私には、快適な場所だった。
「はぁ~落ち着く」
トイレって、普段はめんどくさいけど、疲れたときっとかって、
一種の、心安らぐ場所なんだなってふと思う。
でも、副長を待たせるのはいかんので、できるだけ早く、しかし、きちんと済ませ、指揮室に向かう。
あとは帰還し、宙域の防衛には成功した。
宙域のアテナと呼ばれるが、実際は副長のことを指すんだろう。
綺麗だし、美人だし、若いし、頭いいし、すごいし……
「艦長!」
「あっはい、なっなんでしょうか」
「ぼぉーっとしてることが多くなってますよ、少しは目の前のことに集中する事も大事なんですからね」
「あっ、はい、ごめんなさい」
「ごめんなさいではなく、わかりましたと、言ってください」
「了……解」
弾幕薄いのって皆ではなく、私の方かもしれないな……