95/272
スポンジ
最近新しいスポンジを買った。
汚れがつきにくい製品で、やや値は張ったが、重宝している。カレーなんかを躊躇なく拭き取れるようになった。
そういえば、昔からスポンジが汚れるのが気になる質だった。汚れを洗い落とすものだから、汚れるのはあたり前のことなのに、悪いことをしている気分になるのだ。
人をスポンジに喩える時に、水を吸収することから、呑み込みが早い人のことを指すことが多い。けど、私が評価しているのは、むしろ自ら汚れ仕事を買って出る自己犠牲の精神にある。
また、二面性を持ち合わせていて、一方は柔らかく、もう一方はざらざらしているところも人間味があっていい。カラーバリエーションも豊富でサービス精神も垣間見える。
就活自己PRの大定番「潤滑油」がいまやスラング化している今日この頃、私はポスト潤滑油として、スポンジを推したい。きっと潤滑油の汚れもスッキリ落としてくれるはずだ。




