芳しくない。
芳しくない。芳しければいいというものではないが、あまりにもだ。
その理由の一端に、私の中に知らず知らずのうちに危険思想が入り込んでいることがある。
「仕事は頑張るものだ」
これである。
これまで仕事というものは、いかにエネルギーを節約してお金を稼ぎ、プライベートを充実させるかのみが試されるもの、仕事ができるというのはいかに効率的にサボれるかだと思っていた。
だが。豚もおだてりゃ木に登るとでも言おうか、昔から妙に真面目で必要以上に責任を背負い込む私は、なぜか仕事にコミットしまくっていた。役職なんてつけられた日には、給料の倍働いた。成果を上げれば褒められる。大してお金ももらえないのに、それだけで承認欲求を満たしていた。なんと扱いやすい労働力であろうか。
仕事は頑張るもの、という思想に身体を支配された私は、いったいどうなってしまうのか。
サボローという、明光義塾のキャラクターを思い出した。サボるように誘惑してくる、可愛げのある奴。受験生にとっては「敵」として描かれる存在だ。だが、いまの私にはサボローが必要だ。
サボロー! クーデターを起こして! 政権与党を奪還して!
この思いは、彼に届くだろうか。間違えてロッテ繋ぎの4番が来なければいいけど……




