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溜まる袋
溜まる袋がある。
薬局で処方された薬袋の袋、給与明細の入った袋。なぜだか捨てられずに溜まっていく。
そういえば昔も、空になったお年玉袋を捨てられなかった。毎年新しく貰うのだが、その袋の中に、前の年に貰った袋を収納した。紙幣ではなく旧袋によって、お年玉袋は膨れた。
捨てられないものといえば、プレゼントの包装紙や紙袋、お菓子の綺麗な箱なんかも捨てられない。中身よりも袋に、温かみが残っているような気がして。段ボールはいつでも引っ越せるようにと捨てられない。ティッシュの箱なんかも昔の工作癖のせいで、捨てるのを躊躇う。本当は捨てたくない。
捨てられないものは、モノに限らない。頭の中も、捨てられないものばかりだ。昼間にニュースでみたどうでもいい情報や、あの日言われた何気ない一言、昔聴いた曲の歌詞(サビの一部だけ)なんかがぐるぐるぐるぐる回っている。宇宙のゴミが浮かんで漂い続けるように、頭の中に浮遊し続ける。
いっそこれらもまとめて捨ててしまいたい。要らない袋はたくさんあるから。




