徹夜
年甲斐もなく、徹夜した。
眠れなかったからではない。やるべき仕事が終わったのが28時だったのだ。
深夜28時ともなれば、むしろ寝たくなくなる。ここまで来たら何時に寝ても一緒じゃいと思い、溜まっていた家事なども一つずつ片付け始める。頭では眠りたいのに、身体は頑として動き続ける。眼球は運動せずに固まっていて、側から見たら虚ろな目をしていたと思う。
陽が上り、外がすっかり暖かくなった深夜34時頃に寝床につく。窓から差す光で掛け布団がほどよく温まっている。その日は、深夜37時から予定があったから、2時間ほど仮眠する。
目が覚めると、頭がすっきりと冴えて、仮死状態から回復する。すっかり元気になったと思い込んで、揚々と出掛ける。
深夜37時、笑顔で友人と落ち合う。だが、この元気は、かりそめのものだ。残り充電2%くらいの時、充電器を挿すと一瞬で50%くらいになった経験があるが、あんな感じ。私は中古iPhoneのバッテリーだった。
深夜38時には、頭がぼうっとしてふらつき始め、帰路についた深夜40時の電車の中では、瞬く間に寝落ちた。そして、そこで回復したかりそめの体力を握りしめて帰宅。長い一日を終えた。




