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【3万pv突破】東京アレルギー  作者: 晴後くもり


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新しい靴

 新しい靴を買った。

 寒い日が続く中、比較的温かな過ごしやすい日がたまたま休日と重なったので、散歩に出ることにした。


 新しい靴は、いつも履いている靴のように、自分の癖がまだ移っていない。紐を縛る強さとか、足の甲や足首の周りの形とか、それからソールの擦れ方。普段擦り切れて凹んでいるところにも、まだソールが厚く残っているから、歩くときに違和感がある。内側をアスファルトに擦りながら不器用に歩く。


 近道で、駐輪場の中を通る。駅の近くにある無料で開放されているこの駐輪場は、屋根がなく空き地に区画整理のラインが引いてあるだけの簡素なものだ。新しいスニーカー越しに、砂利の感触が伝わってくる。今までのスニーカーだったら、底が厚くて感じなかった小石の粒立てや、地面の凹凸を感じて嬉しくなる。


 気持ちが高揚して、その足でコンビニに入り、温かいココアを買った。久しぶりに飲むココアは、口の中を懐かしい甘さで満たしてくれる。ゆっくりと喉を通ってお腹まで届くと、口とお腹を温かい線で結ばれたようだ。


 気分よし、言うことなし、満点の散歩だったと手応えを感じて帰路につく。帰り道は靴づれができて、往きよりも不恰好に歩く。つれづれ。

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