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しめきり
〆切に追われている。
〆切。納期。
彼らは無尽蔵なスタミナで追いかけてくる。
3カ月前にはまだ遥か遠く、ほかの一日となんら変わりがなかったのに。〆切とは言わずもっと早くに仕上げてやろうとさえ思っていたのに。
ひと月、またひと月と時を重ねていくにつれ、接近していく〆切とわたし。あんなになんでもない有象無象のうちの一日だったのに。変に意識しちゃってバカみたい。
近づけば近づくほど、彼の存在ははっきりとしたものになっていく。「早くやれよ」と、口にはしないものの、無言で迫ってくる。
逃げるわたし。追う〆切。
果たして。




