表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3万pv突破】東京アレルギー  作者: 晴後くもり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/271

麦茶の味

音楽に追いつけない時がある


イヤホンから流れる、いつもは簡単に捉えられる音が、スルリといってしまう。心なしかいつもよりテンポが速い。


そんな日は時間の流れが速いかといえばそうでもなくて、むしろ自分がもたもたしている分、体感時間も長い。


昼食に、どの店に入ろうか、件の駅ビルでうろうろする。蕎麦屋には今週2度行った。麺類という気分でもない。お肉が食べたかったけど、ちょっとだけ贅沢な気がして入れず、建物を出る。


牛丼屋かなあと思いながら歩くと、いややっぱり牛丼の口ではないと思い、踵を返す。じゃあなに?トンカツ?パスタ?ハンバーガー?どれも違ったから、結局駅ビルに戻って炭火焼肉丼に決める。


食券を渡すと、「いらっしゃいませ」とともにお冷を置かれた。茶色のプラカップに注がれた水は、麦茶の味がする。


音を捉えられない日というのは、もしかすると正常な状態なのかもしれない。捉えられた気になってる日こそ、無色透明の水を麦茶と勘違いするように、脳を錯覚させている。わたしはもっとのんびり屋なのだ。


ああ、男の人って、いくつも愛を持っているのね。イヤホンから流れてきて、少し凹む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ