表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2万pv突破】東京アレルギー  作者: 晴後くもり
19/264

かっこつけ

好きになる人に対して、潔癖になる。

好きな人には、よく思われたいし、かっこ悪いところみせたくない。要するに嫌われたくないという怯えだ。


でも、人に好かれるために肝要なのはその逆で、いかにかっこ悪いところを見せられるかというところにある。自分が完璧でいる限り、相手にも完璧を強いることになるからだ。


一方、"都合のいい人"は、潔癖であればあるほどいい。深く交わらない限り、きれいであるに越したことはないし、人は存外できる限りかっこつけていたいものだからだ。お互いが完璧で居られる時間は、限られた時間であれば幸福なのだ。


男女とも"いい人"で終わる人は、誰に対してもかっこつけていたい、極度の恥ずかしがり屋。八方美人なんて言葉どおり、確方面に対して傷つくことに怯えている弱虫だ。


弱虫は、寄生癖がある。都合のいいように扱われたら、自分のかっこ悪いところを見られたことに原因を置き、よりさらけ出さぬよう殻にこもる。そして優しくしてくれる人(かっこつけさせてくれる、つまりは相手もかっこつけたい時)の元にいき、また都合のいいように扱われるのだ。


だが、これは過ぎた被害者意識で、相手側からしたら、都合よく扱おうとしてきたのは他でもない自分なのだ。だって、かっこつけたいだけなのだから。


そうして、人間不信になり、自暴自棄になり、確かなものを求め、揺るがぬもの(と信じている)お金や地位を欲する。文字通りゲンキンなやつになっていくのだ。


ああこわい東京。パパ活などが横行する東京。かっこつけの街東京。寂しがり屋の街東京。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ