表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/41

木阿弥じゃないんです


1568年。


「流石だ!光秀!良くやったぞ!」


本当に流石、明智光秀だ。


豊臣秀吉……じゃなくて、性欲糞猿に重宝された、9代目本阿弥宗家の光徳は非常に有名であり、俺自身も曖昧だが名前を覚えていた。


だが、刀狩り令は1588年に発布されたもので、今より丁度20年遅い。それ故、本阿弥光徳の時代では無く、非常に困っていたのだが、


「本阿弥三郎兵衛か。宜しゅう頼むぞ」


光徳の前代の本阿弥宗家、本阿弥光刹をGETした。


いやぁ、本当に明智光秀には迷惑を掛けた。


まず、俺が本阿弥では無く、木阿弥と誤字って覚えていた事が問題だった。


しかも、命令は口頭で述べる為、


ほんあみ


から、


もくあみ


に音が変わっており、そこで食い違いがあったんだよな。まぁ、最終的に何とかなったから良かったけど。


翌日、本阿弥三郎兵衛こと、本阿弥光刹が家臣団の面々と顔合わせをした後から、一条家が所有している刀の鑑定作業に移った。


そして、それが順調に進んでいると、満面の笑みで伝えた明智光秀を信じ、俺も満面の笑みで刀狩り令を発布した。影丸に名物厚藤四郎を渡して以来、長らく俺の頭を悩ませた、刀の贈与問題はこの様にして終焉を迎えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ