093 登場人物27(第20章前半)
ここでは20章前半で登場した人々を紹介します。
20章17話までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ 紹介する項目
1. アマノ王国
2. キルーシ王国
3. アゼルフ共和国
4. テュラーク王国
5. アルバン王国
6. 玄王亀
7. 朱潜鳳
8. 歴史上の人物
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1. アマノ王国
◎ ベディモ
猫の獣人。騎士。情報局員の男。18歳。
アルバン王国にホリィやセデジオ、ミリテオと共に潜入。
ホリィ達と共に街道で盗賊退治をする。
◎ ヴェニオ
猫の獣人。騎士。情報局員の男。18歳。
ベディモと同様。
◎ ミアナ
猫の獣人。騎士。情報局員の女。18歳。
ベディモと同様。
◎ カトナ
猫の獣人。騎士。情報局員の女。18歳。
ベディモと同様。御者で戦闘に加わらなかったため名前は呼ばれていない。
◎ ツェリオ・バジャス
虎の獣人。騎士。飛行船の操舵士。20代半ば。
ガルゴン王国出身。既婚。生まれたばかりの子供がいる。
妻は王宮勤め。シノブとシャルロットの子の乳母となる予定。
ミュレ子爵マルタンなどと共に、初めて大砂漠に飛行船に向かった一人。
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2. キルーシ王国
◎ ユリーヴァ・スヴャクルフ・キルーシ
「090 登場人物26(第19章)」でも紹介。他の王族も、そちらに記載。
豹の獣人。第一王妃。40代前半。
アルバン王国から嫁いだ。アルバン王国の現国王の妹で同腹。
王太子ヴァルコフと第三王女ヴァサーナの母。
将軍ヴァジークの反乱の後、シノブ達にキルーシ家の伝説を語り『キルーシの炎』という宝石などを披露する。
◎ エボチェフ・ヴァルラク・ガザール
名前のみ登場。
熊の獣人。東の方の都市ガザーヴィンの太守。40代半ば。
息子の将軍ヴァジークが反乱に失敗したため、テュラーク王国に逃げたらしい。
◎ ヴォジフ
狼の獣人。ヴァジークの配下の副将軍。40代半ば。
妻子を人質に取られ将軍ヴァジークに従った。事情を知った王女ヴァサーナは彼の命を預かる。
※キルーシ王国の名前について
キルーシ王国の名前は、[ファーストネーム]・[父親のファーストネーム]・[家名]となる。
嫁入りや婿入りをした場合「父親のファーストネーム」は相手の家のものになる。家名も同様。
身分での差はない。
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3. アゼルフ共和国
◎ アルリア・フィルメラ・クロンドラ
エルフの女性。テレシア族。50歳前後。人間で言えば二十歳くらい。
真面目な性格。重大な役目の使者で気負っている。
エレビア王国の都市ヤングラトに来た正使。
◎ シヴィニア・スタレイア・スヴィーラ
エルフの女性。テレシア族。50歳前後。人間で言えば二十歳くらい。
エレビア王国の都市ヤングラトに来た副使。
※アゼルフ共和国のエルフについて
基本的にエウレア地方のエルフと同じ。
名前は、[ファーストネーム]・[母親のファーストネーム]・[祖母のファーストネーム]となる。
母系社会であり、婿入りをした男性は、妻の[母親のファーストネーム]・[祖母のファーストネーム]に改姓する。
身分での差はない。
容姿は金髪碧眼。薄い金色の髪。ストレートで、耳がとがっている。
ほっそりした体型。体重は人族より軽め。
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4. テュラーク王国
◎ バラーム・ベフジャン
狼の獣人の男性。テュラークの将軍。30歳前後。
ベフジャン支族の名士。大柄。黒い眉や髭が恐ろしげ。
キルーシ王国に攻め込むための軍の指揮官だが、シノブを恐れ王都に逃げ帰る。
◎ ザルトバーン・テュラーク
名前のみ登場。
熊の獣人の男性。テュラークの国王。40代前半。
キルーシの第二王妃ダルヤーナの異母兄。好戦的な性格らしい。
◎ ファルバーン・テュラーク
名前のみ登場。
狼の獣人。テュラークの王太子。18歳。
キルーシの第二王女ミラシュカの婚約者だった。戦で破談。
ミラシュカは従姉妹だが、親は母親違いの兄妹。だから少し血が遠い。
好戦的な性格らしい。
※テュラーク王国の名前について
テュラーク王国の名前は、[ファーストネーム]・[家名]となる。
身分での差はない。
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5. アルバン王国
◎ ロムザーク・ルトジェイ・アルバン
名前のみ登場。
虎の獣人の男性。国王。40代半ば。
キルーシ王国の第一王妃ユリーヴァの兄。同腹。
◎ カルターン・ロムザーク・アルバン
名前のみ登場。
虎の獣人。アルバンの王太子。23歳。
子供は一人いる。
◎ ロザーミラ・ロムザーク・アルバン
名前のみ登場。
「090 登場人物26(第19章)」ではロザーミラ・ガヴリドル・キルーシとして紹介。
人族。アルバンの王太子の第一妃。20歳。
キルーシ王国の第二王妃ダルヤーナの娘。
※アルバン王国の名前について
アルバン王国の名前は、[ファーストネーム]・[父親のファーストネーム]・[家名]となる。
嫁入りや婿入りをした場合「父親のファーストネーム」は相手の家のものになる。家名も同様。
身分での差はない。
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6. 玄王亀
◎ ケリス
雌の玄王亀。クルーマとパーラの子。創世暦1001年9月22日に誕生。
誕生時点で甲羅の大きさは全長30cmくらい。甲羅は漆黒、かなり黒い皮膚。
シノブのところでオルムル達と共に暮らすことになる。
クルーマ達は「082 登場人物25(第18章)」で紹介。
◎ アケロ
玄王亀の雄。成体。長老。八百数十歳。
漆黒の甲羅。殆ど黒の皮膚。
メリエンヌ王国とヴォーリ連合国を繋ぐアケローネ地下道を造ったり、朱潜鳳の発見に協力したりと活躍する。
◎ ローネ
玄王亀の雌。成体。長老アケロの番。八百数十歳。
漆黒の甲羅。殆ど黒の皮膚。
アケロと共に活躍する。
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7. 朱潜鳳
◎ フォルス
朱潜鳳の雄。成体。三百歳くらい。
真紅の体。全長20mくらい。大きな翼のあるモアという感じ。
ロークの子。大砂漠で生まれ育った。
◎ ラコス
朱潜鳳の雌。成体。フォルスの番。二百五十歳くらい。
フォルスと同じで真紅の体、全長20mくらい。
ラコスの祖父は、南のアフレア大陸の砂漠に棲んでいた。彼は創世期にアズル半島(アゼルフ共和国となった場所)のエルフと出会う。ラコス自身は東の生まれ。
◎ ディアス
朱潜鳳の雄。幼体。生後三ヶ月くらい。
真紅の体。全長2mくらい。大砂漠で生まれた。
シノブのところでオルムル達と共に暮らすことになる。
◎ ローク
朱潜鳳の雄。成体。第二世代の一頭。七百歳近い。
フォルスの父。大砂漠で生まれ育った。
赤子のころ、ベーリンゲン帝国の初代皇帝ヴラディズフ、『南から来た男』に囚われた過去を持つ。
現在は大砂漠をフォルス達に譲り渡し、世界を放浪している。
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8. 歴史上の人物
◎ ヴァスラフ
キルーシ家の先祖。キルーシ一刀流の達人。
創世暦700年ごろ、ガザール王国(キルーシ王国の存在する地にかつてあった)が滅びたころの人物。
◎ リョムリガ
エレビア家の先祖。エレビア一刀流の達人。
創世暦700年ごろ、ガザール王国が滅びたころの人物。
◎ 大商人ルバーシュ
創世暦500年代の伝説の商人。人族だったらしい。
『大商人ルバーシュの七つの冒険』という歌がある。
歌によれば、カーフス王国(アルバン王国の存在する地の西部にあった)の出身。都市アストラ近郊の漁師の子だったらしい。
創世暦500年ごろか少し前には成人しており、商人を志す。投網漁をしていたら資金となる何かを得たという。
東のシールバ王国(アルバン王国の存在する地の東部にあった)に赴き商売をするが失敗。
その後、ガザール王国の王都近くで商売をするが失敗。後に大砂漠に行き財宝を得る。
成功者としてカーフス王国に戻るが、姫に惚れエルフの魔術を使って妻にしようとする。しかし失敗しエルフに捕まって長期の強制労働になる。
三十数年の労役を経て解放され、カーフス王国に戻る。その後は国王の相談役を十年ほど務め、創世暦550年か前後に没する。
ただし事実は違い、大砂漠に行ったのは別人らしいとシノブ達は知る。
◎ カーフス王国の豹姫
豹の獣人。カーフス王国の姫。
創世暦500年代、大商人ルバーシュと同時代の人物。ルバーシュが惚れたらしい。
後にルバーシュが相談役を務めた国王は、彼女の孫。
◎ 初代アルバン王の第一王妃
カーフス王家の末裔。創世暦600年代後半から創世暦700年代前半の人物。
アルバン王国の建国は創世暦689年。
◎ ルバイオス
創世暦400年代中盤に生まれたアゼルフ共和国のエルフの男性。
大商人ルバーシュの元になった一人。キルーシ家と縁があり、大砂漠に行ったのは彼。
創世暦500年ごろか少し後に都市ヴォースチに現れる。当時で50歳くらい、他種族なら20歳に相当。耳は幻惑の魔術で誤魔化した。
当時ヴォースチの太守だったキルーシ家の支援を受けて大砂漠に旅立つ。一ヶ月の砂漠探検の後、財宝を得て戻ってくる。
大砂漠に向かったのは病気の祖父アレイオスを助けるため。祖父から朱潜鳳について聞いていた。
◎ アレイオス
アゼルフ共和国のエルフの男性。ルバイオスの祖父。
創世暦305年の生まれ。赤子のころに、両親もろともヴラディズフ達に囚われる。
創世暦327年、朱潜鳳の幼鳥ロークと出会った当時で22歳、他種族なら13歳相当。
脱出した後、暫くしてアゼルフ共和国に戻った。少なくとも創世暦500年ごろまでは存命であった。
◎ ミルーナ
創世の時期に朱潜鳳に知識を授けた眷属。
ミリィと親しい先輩らしい。
◎ ヴラディズフ(一世)
外見は最後の皇帝である二十五世と殆ど同じ。アスレア地方で『南から来た男』と呼ばれた人物。
漆黒の髪の巨漢、茶色の瞳、鼻の下と顎に蓄えた立派な髭。
創世暦327年、朱潜鳳のロークを捕らえたころだと中年に見えた。そのとき、既に故地から旅立って二十年以上を経過している。
帝国の建国が創世暦351年、皇帝を退位したのが創世暦376年、没したのが創世暦380年。百歳近いか超えていると思われ、バアル神の加護で若さを保っていたと思われる。
彼が率いていた異形の巨人スヴャルは大岩猿、長腕ストリヴォは長腕岩猿という魔獣だった。全身に革鎧を装着していたため、敵は魔獣だと気が付かなかったらしい。
※シノブがこの世界に来たのは創世暦1000年。




