090 登場人物26(第19章)
ここでは19章で登場した人々を紹介します。
19章32話までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ 紹介する項目
1. アマノ王国
2. メリエンヌ王国
3. カンビーニ王国
4. ヤマト王国
5. エレビア王国
6. キルーシ王国
7. 天狐族
8. 歴史上の人物
9. 神々
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1. アマノ王国
◎ アレクベール・ド・テリエ
「077 アマノ王国組織概要(閣僚と省庁)」でも紹介。
人族の男性。官僚系子爵。栗色の髪に緑の瞳。20代後半。
宰相府外務庁の副長官。小宮殿護衛騎士隊の隊長サディーユの夫。双方ともメリエンヌ王国出身。
東域探検船団に加わる。船団のアマノ王国隊では内政官全体の統率者。
◎ フォルクレヒト・レッツェホイス
「074 登場人物24(第17章後半)」でも紹介。
人族の男性。騎士。商務省の官僚。18歳。
リンハルトの知人。旧帝国の騎士の家系だったが祖父の代で没落。大きな商会で店員として働いていた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、商務省の内政官となる。
東域探検船団に加わる。船団のアマノ王国隊では商務系内政官の責任者。
船には弱く酔い止めの薬を飲んでいる。
◎ レギーナ
名前のみ登場。
宰相の補佐官リンハルトのところにいる侍女。
病気で休んだ彼女の代わりに情報収集のミリィが侍女となる。
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2. メリエンヌ王国
◎ ベラントル・ド・ルクレール
人族。メリエンヌ王国のアシャール公爵アルベリクと夫人アリエットの長男。0歳。
創世暦1001年8月20日に誕生。
アマノ王国の宰相ベランジェの孫、メリエンヌ王国の先王エクトル六世の曾孫。
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3. カンビーニ王国
◎ オオキーニ・マネッリ
猫の獣人。モカリーナの父。57歳。
カンビーニ王国のマネッリ商会(本家マネッリ商会)の商会主。
病気で伏せっていたがアミィの治療で回復する。その後、次女のモカリーナに商会を譲り相談役に退く。
これによりモカリーナのマネッリ商会と本家マネッリ商会は統合される。
◎ オクディア・マネッリ
猫の獣人。モカリーナの母。52歳。
夫と共に統合マネッリ商会の相談役に退く。
◎ マイドーモ・マネッリ
猫の獣人。モカリーナの兄。31歳。
マネッリ商会の発展のため、一芝居を打つ。本家マネッリ商会の跡取りだったが、本人の望みでアマノ王国の内政官となる。
アマノ王国では商務系の内政官として東域探検船団に加わる。
船団のアマノ王国隊では商務系内政官の副責任者。
◎ リルシーナ・マネッリ
猫の獣人。マイドーモの妻。28歳。
◎ ゴッツィオ・マネッリ
猫の獣人。マイドーモの長男。4歳。
◎ リルディア・マネッリ
猫の獣人。マイドーモの長女。2歳。
◎ ホンマーナ・マネッリ
猫の獣人。モカリーナの姉。27歳。
本家マネッリ商会ではデレスト島のアルストーネ公爵領支店長だった。統合マネッリ商会では、カンビーニ王国全域を含む南方を管轄する。
アルディモとの間に子供が二人、長男3歳、次男2歳がいる。
◎ アルディモ・マネッリ
猫の獣人。ホンマーナの夫。30歳。
従士の三男で商家に婿入りした。
※エウレア地方の猫の獣人について
エウレア地方の猫の獣人は、基本的に金髪金眼(一部例外はある)。
マネッリ家に関しては全て金髪金眼。
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4. ヤマト王国
◎ 音部亜豆麻呂 (オトベ・アズマロ)
人族の男性。ナムザシの代官。40歳前後。武人風。
◎ 雄雄名将彦 (オオナ・マサヒコ)
ドワーフの男性。将軍。40代半ば。
黒髪、黒い髭、濃い茶色の目。
伝説のドワーフ将弩の直系子孫。雄雄名良彦の父。
◎ 雄雄名良彦 (オオナ・ヨシヒコ)
ドワーフの男性。若い武人。20歳前後。
黒髪、黒い髭、濃い茶色の目。
伝説のドワーフ将弩の直系子孫。
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5. エレビア王国
◎ リョマノフ・ズビネク・エレビア
獅子の獣人。第二王子。16歳。
他国との交易や交流を進めようとしている、開明的な若者。
武術が得意。エレビア一刀流という剣術を修めている。『エレビアの若獅子』という異名がある。
オルムルの試しに恐れることなく挑み、認められる。
母は第二王妃サチュヴァ。
◎ シターシュ・ズビネク・エレビア
人族。第一王子で王太子。栗色の髪に緑の瞳。20歳。
魔術や魔道具製造が得意。穏やかで賢明な人物。
古代魔術を再現して鋼人を造るが、元にした術に含まれていた罠に気付けず人格が変貌する。しかし、シノブ達により正気を取り戻す。
母は第一王妃リリージヤ。
◎ オツヴァ・ズビネク・エレビア
虎の獣人。王女。18歳。
武術が得意。母は第二王妃サチュヴァ。リョマノフの同腹の姉。
◎ ズビネク・ザハーヴァン・エレビア
獅子の獣人の男性。国王。40代前半。
賢明な国王だが、王太子シターシュの再現した鋼人の危険に気付けず人格が変貌する。しかし、シノブ達により正気を取り戻す。
先代国王ザハーヴァンの長男。先王の第一妃リルヴィカの子。
◎ リリージヤ・ザハーヴァン・エレビア
人族。第一王妃。栗色の髪に緑の瞳。30代後半。
シターシュの母。
◎ サチュヴァ・ザハーヴァン・エレビア
虎の獣人。第二王妃。30代半ば。
リョマノフとオツヴァの母。
エヴォスン家の出。先王の第二妃ダシュヴァの姪。
◎ ザハーヴァン・クヴェーシュ・エレビア
名前のみ登場。
人族の男性。先王。70歳前後。
体が弱っており涼しい高地の都市で療養中。東域探検船団の到着後に治療された模様。
◎ リルヴィカ・クヴェーシュ・エレビア
名前のみ登場。
獅子の獣人。先王の第一妃。60代前半。
先王に付き添い高地の都市に滞在中。
先王の長男で現国王ズビネク、次男で都市ヤングラトの太守ラジミールの母。
◎ ダシュヴァ・クヴェーシュ・エレビア
名前のみ登場。
虎の獣人。先王の第二妃。50代半ば。
先王に付き添い高地の都市に滞在中。
エヴォスン家の出身。第二王妃サチュヴァの伯母。
先王の三男で都市ペルヴェンの太守マカーコフの母。
◎ カルヴァ・ズビネク・エレビア
名前のみ登場。
豹の獣人。王太子妃。17歳。
先王に付き添い高地の都市に滞在中。
先王ザハーヴァンの孫の一人。夫のシターシュは彼女の従兄弟。
◎ マカーコフ・ザハーヴァン・エレビア
虎の獣人。都市ペルヴェンの太守。32歳。
先代国王の三男。先王の第二妃の一番目の子。
大柄な男。鍛え上げた体と張りの良い肌。更に幾つか若く見える。
欲深な性格。
◎ ラジミール・ザハーヴァン・エレビア
名前のみ登場。
人族。都市ヤングラトの太守。36歳。
先代国王の次男。先王の第一妃の二番目の子。
◎ ラドロメイ・ルジェーク・エヴォスン
豹の獣人。武人の男性。60歳前後。
ペルヴェンの守護隊司令官。先王の第二妃ダシュヴァの兄。現国王の第二妃サチュヴァの伯父。
リョマノフからすると母方の大伯父。剣の達人。リョマノフの師匠の一人。
リョマノフの従者達やマカーコフも彼が鍛えた。『エレビアの豹』という異名を持つ。
◎ ヨドシュ
猫の獣人。男性。60代後半。
リョマノフの専属侍従。お目付け役、教師役でもある。
◎ イゾーフ
人族。男性。栗色の髪、緑の瞳。20代後半。
リョマノフの専属護衛。
◎ ズーザフ
豹の獣人。男性。20代後半。
リョマノフの専属護衛。
◎ ネジェフ
獅子の獣人。男性。20代後半。
マカーコフの部下の軍人。
東域探検船団の訪れを告げた。都市の守護隊長。
◎ ヴァルーム
人族。男性。20代前半。
マカーコフの部下の軍人。
東域探検船団の訪れの続報を告げた。都市の守護隊長。
◎ ルラシュ
猫の獣人。男性。60代後半。
マカーコフの側近の文官。マカーコフのお目付け役。
※アスレア地方の獣人について
猫の獣人と獅子の獣人は、基本的に金髪金眼。
虎の獣人は、基本的に金の地の髪に黒い縞、金眼。
豹の獣人は、基本的に金の地の髪に黒斑、金眼。
※エレビア王国の名前について
エレビア王国の名前は、[ファーストネーム]・[父親のファーストネーム]・[家名]となる。
嫁入りや婿入りをした場合「父親のファーストネーム」は相手の家のものになる。家名も同様。
身分での差はない。
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6. キルーシ王国
◎ ガヴリドル・スヴャクルフ・キルーシ
人族の男性。キルーシの現国王。40代半ば。
落ち着いた印象、思慮深い性格。
父のスヴャクルフは同名の王で三人目。
男子は一人、王太子。他に三人の王女がいる。
◎ ヴァルコフ・ガヴリドル・キルーシ
豹の獣人。キルーシの王太子。22歳。
父と似ており、落ち着いた印象、思慮深い性格。
国王ガヴリドルの第一子で、第一王妃ユリーヴァの子。既婚者。
◎ ヴァサーナ・ガヴリドル・キルーシ
豹の獣人。キルーシの第三王女。14歳。
剣術が得意。キルーシ一刀流を修めている。馬術、槍なども得意。
国王ガヴリドルの第四子で、第一王妃ユリーヴァの第二子。
◎ ラジュダ
猫の獣人。ヴァサーナの女官長。30代前半。既婚者
賢そうな女性。
◎ ユリーヴァ・スヴャクルフ・キルーシ
名前のみ登場。
豹の獣人。第一王妃。40代前半。
アルバン王国から嫁いだ。アルバン王国の現国王の妹で同腹。
◎ ダルヤーナ・スヴャクルフ・キルーシ
名前のみ登場。
狼の獣人。第二王妃。40歳前後。
テュラーク王国から嫁いだ。テュラーク王国の現国王とは母が異なる。
◎ ロザーミラ・ガヴリドル・キルーシ
名前のみ登場。
人族。第一王女。20歳。
国王ガヴリドルの第二子で、第二王妃ダルヤーナの第一子。
アルバン王国の王太子に第一王妃として、四年前に嫁いだ。
◎ ミラシュカ・ガヴリドル・キルーシ
存在が示されたのみ(名前は明示されていない)。
狼の獣人。第二王女。15歳。
国王ガヴリドルの第三子で、第二王妃ダルヤーナの第二子。
テュラーク王国に嫁ぐ予定。
◎ ヴァジーク・エボチェフ・ガザール
熊の獣人。将軍の一人。20代前半。
前王朝、ガザール家の末裔。父は東の太守で、周囲にも強い影響力を持つ。
◎ ラデラフ・ドナシェク・シュジェイ
狐の獣人。宰相。老年の男性。
穏健派。年齢で銀髪っぽい。
◎ テサシュ・ユゼデク・ユジチュカ
猫の獣人。外務大臣。中年の男性。
◎ エミーシャ
虎の獣人の女性。18歳。
王都キルーイヴの宿の女給。
潜入中のアルバーノ達は、この宿に泊まった。
◎ ボスラフ
熊の獣人の男性。30歳くらい。
王都キルーイヴの宿の調理担当。
潜入中のアルバーノ達は、この宿に泊まった。
※キルーシ王国の名前について
キルーシ王国の名前は、[ファーストネーム]・[父親のファーストネーム]・[家名]となる。
嫁入りや婿入りをした場合「父親のファーストネーム」は相手の家のものになる。家名も同様。
身分での差はない。
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7. 天狐族
◎ タミィ
「064 主要登場人物の再紹介(13章末時点のその他の存在)」でも紹介。
アムテリアの眷族である天狐族の一人。年齢不詳だが200歳以下。外見は6~7歳くらいに見える。
アミィの妹にあたる(姉妹は沢山いる)。
アムテリアがシノブ達の前に姿を現すとき、時々お供として随伴した。アミィの誕生日、シノブ達が神域を訪問したときなど。
東域探検船団の派遣により、ホリィなど金鵄族が東に常駐することが増えた。そこで代わりにアマノ王国の大神官補佐を務めるために地上に降りる。
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8. 歴史上の人物
◎ 雄雄名将弩 (オオナ・マサド)
七百年以上昔にいたヤマト王国のドワーフの将。
幼名を将人、別に当時の大王家の王太子大和健彦から贈られた将彦という名がある。
伝説的な将で、ナムザシを含むなど幾つかの地域を束ねていた。束ねた範囲は、日本での関東地方に相当する。
しかし、大王家の陰謀により毒殺される。以後、祖霊としてカミタという聖地に宿る。
◎ 大和健彦 (ヤマト・タケヒコ)
七百年以上昔にいたヤマト王国の人族。誕生は七百五十年ほど前らしい。大王家の直系で王太子として東征に赴きマサドと戦う。
マサドとの戦いで和解と共存を考えるようになったが、弟の手先によりマサドと共に毒酒を飲まされる。
毒によりマサドは死亡したが、タケヒコは自身の治癒術で命を取り留めた。しかし再び軍を率いることは出来ず、後に大王となるが実際には政治に殆ど関与できなかった模様。
死後、現在の王太子タケルに転生していたことが判明する。
◎ スヴャクルフ
二百年ほど昔にアスレア地方にいた、キルーシ王国の初代国王。スヴャクルフ一世とも呼ばれる。キルーシ王国の建国は創世暦795年。
二代目の国王、スヴャクルフの長男が碩学。歴史的な資料を収集し、纏めさせた。
◎ 南から来た男
七百年近く前にアスレア地方にいた、謎の人物。そしてベーリンゲン帝国の初代皇帝ヴラディズフ一世だと思われる。
現在のアルバン王国に当たる地から北上し、同じく現在のキルーシ王国に当たる地に入った。そして大砂漠に近いディリャネの丘という場所からエウレア地方に転移した。転移先は、現在のアマノ王国の王都アマノシュタットに当たる場所。
ベーリンゲン帝国の建国は創世暦350年。したがって遅くとも六百五十年ほど前にはエウレア地方に移っている。
北上や転移は、バアル神から指示されたものだと思われる。
◎ 巨人スヴャル
『南から来た男』およびベーリンゲン帝国の皇帝が率いていたと言われる異形の一人。
アスレア地方では『南から来た男』の北上に随伴していたらしく、合わせて目撃されている。
ベーリンゲン帝国では、創世暦450年からのメリエンヌ王国との戦争で目撃されているが、それまでどこにいたか不明。おそらくエウレア地方への転移後から創世暦450年までは眠りに就いていたと思われる。
◎ 長腕ストリヴォ
『南から来た男』およびベーリンゲン帝国の皇帝が率いていたと言われる異形の一人。
出現時期や場所などに関しては、巨人スヴャルと同じ。
※シノブがこの世界に来たのは創世暦1000年。
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9. 神々
◎ 謎の海神
地球から来た異神。バアル神と同系統の存在らしい。
現在は、アスレア地方の南の海、アスレア海に潜んでいると思われる。ただし、地球でアムテリアと同系統の神に出会い、アムテリア達から発見されない術を体得した模様。そのため神々や眷属が捜索しているにも関わらず、発見できない。
謎の海神がアムテリアの守護する惑星に来たのは、地球での出来事や後の『南から来た男』の出現時期から考えると、創世暦100年から創世暦300年までと思われる。




