074 登場人物24(第17章後半)
ここでは17章後半で登場した人々を紹介します。
17章34話までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ 紹介する項目
1. アマノ王国
2. メリエンヌ王国
3. ヤマト王国
4. ヴォーリ連合国
5. ガルゴン王国
6. カンビーニ王国
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1. アマノ王国
※旧帝国領がアマノ王国となったのは17章22話(創世暦1001年6月1日)だが、17章開始より前に事実上は新体制に移行している。
◎ テレーナ・ツェンヒ
人族。ゼルスザッハの町の商店主ディトガーの妻。20歳くらい。
ゼルスザッハは王領の西端の町。
夫と彼の友人リュリヒ・アショギー、リュリヒの母フィルマと共に建国記念式典を見物しに来た。リュリヒは帝国時代に徴兵され苦労し、式典に合わせて王都アマノシュタットに招待された。
王都で大工の棟梁ハンス・ホルツケンや彼の家族と出会い、一緒にパレードを見物する。
◎ ディートリント・ベルシュミーデ
人族。旧帝国の貴族ベルシュミーデ男爵の娘。12歳。
創世暦1001年3月の帝都決戦の後、メリエンヌ学園で勉強していた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、王宮に侍女兼護衛として仕える。シャルロット付きの見習いとして働いている。
◎ ゲルダローゼ・フォーゲル
人族。旧帝国の騎士の娘。12歳。
創世暦1001年3月の帝都決戦の後、メリエンヌ学園で勉強していた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、王宮に侍女兼護衛として仕える。シャルロット付きの見習いとして働いている。
◎ アントゥス・レーヴェマン
名前のみ登場。
人族。20代前半。旧帝都(現王都)で隠棲していたリンハルトの知人。
騎士の家系だったが、父の代で没落。街で武術を教えて生活していた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、武官として軍で勤務。
◎ ヴィーンスト・エクマイヤー
名前のみ登場。
人族。20代半ば。リンハルトの知人。
騎士の家系だったが、父の代で没落。リンハルト同様に、私塾を開いて生活していた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、内務省の内政官となる。
◎ ネルミアス・リーシュテット
名前のみ登場。
人族。20代半ば。リンハルトの知人。
従士だった父が20年前の戦いで戦死、その後困窮。武術は得意ではなく飲食店で働いていた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、農務省の内政官となる。
◎ ルノベルト・ランフェルス
名前のみ登場。
人族。20代前半。リンハルトの知人。
従士だった父が20年前の戦いで戦死、その後困窮。ネルミアスの紹介で同じ店で働いていた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、農務省の内政官となる。
◎ フォルクレヒト・レッツェホイス
名前のみ登場。
人族。18歳。リンハルトの知人。
騎士の家系だったが、祖父の代で没落。大きな商会で店員として働いていた。
アマノ王国の誕生と合わせて騎士となり、商務省の内政官となる。
◎ ジョフマン・ド・マルチノ
人族。男爵。小宮殿護衛騎士デニエの夫。20代半ば。
アッシュブロンド、青い瞳。
財務省の内政官。メリエンヌ王国からの移籍組で、向こうでも財務省の造幣局に勤めていた。そのためアマノ王国でも造幣局に配属される。なお、メリエンヌ王国時代は騎士家だったが爵位を得る。
改鋳に赴くシノブとアミィを造幣工場に案内する。
◎ エーベカール・ブルームグリュン
人族。王宮守護隊の隊員。20歳前後。旧帝国では下級兵士だった。
若手の隊員として先触れや雑務などを担当している模様。
◎ テオリッツ・ヴァザーゲル
狼の獣人。王宮守護隊の隊員。19歳。旧帝国では戦闘奴隷だった。
若手の隊員として先触れや雑務などを担当している模様。
◎ シャルル・ド・ビューレル
「039 登場人物13(第9章)」でも紹介。
人族。メリエンヌ王国の先代ビューレル子爵。シメオンの祖父。65歳。
先代ベルレアン伯爵アンリの弟(先々代の第二子)。銀髪に近いアッシュブロンド。内政一筋の人。
省庁を纏める高官が不足しているアマノ王国に招かれ、財務卿代行となる。
◎ フェリシテ・ド・ビューレル
「039 登場人物13(第9章)」でも紹介。
人族。シャルルの妻。シメオンの祖母。
先代ラコスト伯爵の妹。元は金髪だが今は白髪、緑の瞳。ほっそりした老婦人。
夫と共にアマノ王国に招かれ、商務卿補佐となる。
◎ ベルナルド・ド・ガダンヌ
名前のみ登場。
人族。先代ジョスラン侯爵。60歳。アルメルの兄でミュリエルの大伯父。
栗色の髪。青い瞳。意外にがっしりした感じ。背もそこそこ高い。
シャルルと同様にアマノ王国に招かれ、農務卿代行となる。
◎ エンリオ・イナーリオ
「053 登場人物19(第13章)」でも紹介。
猫の獣人。カンビーニ王国の従士階級として生まれる。70歳は過ぎている。
色が抜けて白銀に近い髪、金眼。アルバーノの父でソニアとミケリーノ、ロマニーノの祖父。長男のジャンニーノ(ロマニーノの父)が騎士の位を得たため、シノブと会った当時は騎士の先代待遇。なお、次男のトマーゾ(ソニアとミケリーノの父)はエンリオが保持していた従士の位を継いだ。
アマノ王国に招かれ、シノブの親衛隊長(騎士)となる。ちなみにロマニーノがカンビーニ王国の男爵となったため、故国に帰ると男爵家の隠居待遇だと思われる。
◎ タマーラ・イナーリオ
名前のみ登場。
猫の獣人。エンリオの妻。70歳くらい。
宮殿で侍女として働く。年齢からして侍女長の補佐役や若手の指導役だと思われる。
エンリオはタマと愛称で呼ぶらしい。
◎ クルント・ツェルハイン
人族。男性。40代半ば。
王都の交易商ツェルハイン商会の主。
商務卿代行となったミュリエルが商務省に呼んで話を聞く。
◎ ゲラルゴ・リューメマン
人族。男性。30代半ば。
王都の高級宝飾店リューメマン商会の主。
クルントと同じくミュリエルに呼ばれ商務省に行く。
◎ ジスパル・ギュネッケ
人族。男性。30歳前後。
王都の魔道具製造業ギュネッケ商会の跡継ぎ。ギュネッケ商会は帝国時代は国や軍と縁がなかった中級の商会。
クルントと同じくミュリエルに呼ばれ商務省に行く。
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2. メリエンヌ王国
◎ ディモリック・ドルジェ
「039 登場人物13(第9章)」でも紹介。
人族。フライユ伯爵領の都市スクランシュの元代官。太った男。40半ば。
前フライユ伯爵クレメンの陰謀に加担していたと疑われ処刑されそうになるが助かり、北の高地(アマテール地方)の開発を命じられる。
息子のバルリックは領都シェロノワで行政長官付き補佐官として働いている。
◎ トリニタン・ルビウス
「039 登場人物13(第9章)」でも紹介。
人族。フライユ伯爵領の元農務長官。大柄な男。50歳前後。
ディモリックと同様にクレメンの陰謀への加担を疑われるが助かり、北の高地(アマテール地方)の開発を命じられる。
息子のファルージュは領都シェロノワで参謀長として働いている。
◎ ティーモ・ルッリーニ
虎の獣人。男性。43歳。従士の家の次男に生まれた。
アルバーノの戦友で戦闘奴隷として散ったディーノの兄。
虎の獣人にしては珍しく槍や剣での戦いは平均的で、王家の狩場の猟師をしていた。。
アルバーノに誘われ、妻や子供達と共に北の高地(アマテール地方)に移住し、アルピディノ村の村長となる。
◎ ヴァレリアン・ド・エドガール
人族の少年。メリエンヌ王国フライユ伯爵付きのエドガール子爵の養子。13歳。
栗色の髪に琥珀色の瞳。すらりとした容姿の良い少年。
四代前のフライユ伯爵の子孫にあたる。メリエンヌ王国のシトリヤン子爵の孫で、当時はヴァレリアン・ド・シトリヤンと名乗っていた。
祖父のシトリヤン子爵ヴァレールはシノブを妬み陥れようとするが、逆に失脚する。シノブがメリエンヌ王国の王都メリエに岩竜ガンド達を初めて連れて行き、神々の御紋を授かったとき(10章17話から18話)。
その後シトリヤン家は男爵家に降格、ヴァレールは隠居したが、不始末のあった家だけに孤立。父も有能ではなく将来が危ぶまれていた。
しかしエドガール子爵となったロベールが子爵となる際に、ヴァレリアンと妹達を養子に迎えた。ロベールは、才能があり由緒ある初代フライユ伯爵の血を継ぐヴァレリアンを惜しんだ模様。
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3. ヤマト王国
◎ 熊祖威佐雄 (クマソ・イサオ)
「068 登場人物22(第16章)」でも紹介。
熊の獣人。筑紫の島の王。40歳前後の男性。
茶色の髪、濃い茶色の瞳。厳つい顔。身長2mくらい。他の獣人よりかなり大きい。
大和健琉が優れた王子だと認め名を授かり、元の武流から威佐雄へと改める。改名については17章14話で明らかになる。
◎ 穂積白刃 (ホヅミ・シロバ)
狐の獣人。イズハの祖父。50歳前後。中級の武人。
息子の都流技と彼の妻豊女の死後、蟄居していた(ツルギとトヨメはイズハの父母)。
しかし二人の死が中部多知麻呂の陰謀によるものと判明し、復職する。現在は都の目付となり、上級官への昇格も近い模様。
◎ ヒミコ
名前のみ登場。
伊予の島の女王。伊予の島は四国に相当する島で、エルフが住み代々女王が治める。
代々の女王はヒミコと名乗る。元の姓や名は捨てる。
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4. ヴォーリ連合国
◎ ヤンネ・ヴァイノ・アハマス
ドワーフ。イヴァールの母ティーナ・ヤンネ・アハマスの父。60代半ば。
アハマス族の集落セランネの長老の一人だったが、アマノ王国の成立後、大使として派遣される。
◎ ヴェルマ・ヴァイノ・アハマス
ドワーフ。イヴァールの母ティーナ・ヤンネ・アハマスの母。60代前半。
夫と共にアマノ王国に居を移す。
※ドワーフの名前について
ドワーフの名前は、[ファーストネーム]・[父親のファーストネーム]・[支族名]となる。
嫁入りや婿入りをした場合「父親のファーストネーム」は相手の家のものになる。支族名も同様。
身分での差はない。
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5. ガルゴン王国
◎ エンカリア・デ・モンタルベラ
人族。ムルレンセ伯爵の嫡男フェルテオの妻。20代前半。
夫が駐アマノ王国大使となり、共にアマノ王国に居を移す。
二人の娘ロカレナは、ミュリエルの側仕えで、アマノ王国イーゼンデック伯爵ナタリオの婚約者。そのためフェルテオは自身から大使就任を望んだ模様。
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6. カンビーニ王国
◎ ピディオ・マネッリ
「050 登場人物16(第11章前半)」でも紹介。
故人。猫の獣人。生きていれば40歳。
アルバーノが若いころの友人で、共に傭兵として国を飛び出した。20年前のベーリンゲン帝国との戦いで戦闘奴隷となり、その後戦死した。
フライユ伯爵領を中心に交易業を営むモカリーナ・マネッリは、彼の姪。
カンビーニ王国で商家の次男として生まれたが、商売は嫌いでアルバーノなどと組むことが多かった。
◎ ディーノ・ルッリーニ
「050 登場人物16(第11章前半)」でも紹介。
故人。虎の獣人。生きていれば40歳。
ピディオと同様にアルバーノの幼馴染みで戦友、そして同じく戦闘奴隷となり、その後戦死した。
アルバーノと同じく従士の家の三男で、気が合った模様。アルピディノ村の村長となったティーモ・ルッリーニは兄(次男)。
ピディオと共に、メリエンヌ王国とベーリンゲン帝国の戦場であったガルック平原で没す。アルバーノは帝国打倒後に折を見て現地を訪れ遺骨を探していた。アマノ王国誕生の直後、アルバーノは彼らの遺骨を見つけ、そこに墓を建てる。




