048 道具2(シノブ達が追加で授かったもの)
ここでは主にシノブ達が使う道具について紹介します。
11章2話までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ シノブ達の魔道具(アムテリアから授けられたもの)
シノブがアムテリアから授けられた魔道具。性能が一般のものとは比較にならないほど良い。
なお、最初期に授けられたものについては「015 道具」に記載している。以下では、その後追加されたものや、変化のあったものを記す。
・魔法の家
最初期に授けられたものの一つ。
忍が持っていた予約したホテルのチケットをアムテリアが作り変えたもの。
収納時は、手のひら大のカード。表面には、デフォルメされた平屋の家が描かれている。
展開後は、カードの絵によく似たレンガ造りの平屋になる。
内部は、現代日本のマンションのような感じ。日本風に言えば3LDK。
洗面所、バスルーム、トイレもある。
基本的に、水道なども含め、内部の道具は全て魔道具である。
初期状態で照明、コンロ、食器洗い機、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどがあった。
3章10話で拡張され、5LDKになる。
玄関も、少なくとも倍くらいに広くなる。廊下の幅も両手を広げても壁にぶつからないくらいに広くなった。洗面所、バスルーム、トイレも二つずつに増えた。
リビングやダイニング、キッチンには基本的な違いはないが、それぞれ倍以上の広さになり、ソファーやテーブルも大型のものに変わった。
ダイニングには10脚の椅子で囲める大きなテーブルがある。
リビングのソファーは4~5人用の大柄なものが2脚、二人掛けほどの小さなものが1脚に増えた。
キッチンも3人は余裕で作業できるようになった。魔力冷蔵庫やコンロなどもそれに合わせて変更された。
この時点から外観以上に屋内が広くなる。
7章12話で拡張され、9LDKになる。
廊下も更に広くなって、四人並んで歩くことも出来る。
ダイニングテーブルは椅子が20脚並ぶ大きなものになった。ソファーもそれと同様に数が増えた。
7章18話で初めて呼び寄せ機能で人を運ぶ。以降、移動用に使われることが増える。
10章14話で更に拡張されたことが明らかになる。
住居部分の手前に、今までの内部と同等以上の広い石畳の部屋が追加される。人員や馬などを輸送するための、土足で入ることが出来る場所。また、更に部屋数が増える。
なお、拡張自体は9章19話の都市アシャールへの転移以前に行われていた模様。
・魔法の杖
最初期に授けられたものの一つ。
忍が持っていた折りたたみ式のトレッキングポールをアムテリアが作り変えたもの。魔力の増幅機能があるらしい。呼び寄せ機能がある。
現在は主にアリエルが使っている。
・軍服もどきの白い服と緋色のマント
魔法の服。動いてもあまり汗をかかない。保温などの効果もある。
アミィの分もある。替えも含めて何着もある。シャルロット達に貸したこともある。
3章末から4章冒頭までに授かる。初めての描写は4章1話。
・額冠
アミィの装備。
3章末から4章冒頭までに授かる。初めての描写は4章4話。
・日本食のためのセット
精米機、炊飯器、醤油の入った容器、味噌の入った容器などを授かる。
醤油と味噌の容器は、魔法の水筒と同様に使っても中身が減らない。
5章6話で授かる。
・神槍
呼び寄せ機能が付いた槍。長さ3m少々。
柄も含めて全て金属製。穂先はとても鋭く、柄も含め折れることがない。
呼び寄せ機能を利用した連続投槍が可能。
シノブとシャルロットの分がある。
6章7話で授かる。
・魔法のインナー
男女それぞれの各種インナー。ドワーフ向けのものもある。
スポーツ用の機能性インナーのようなもの。それぞれのサイズが多数用意されている。
6章7話で授かる。
・神弓
弦に手を添えれば矢が生み出される。矢筒もないのに連射できる。呼び寄せ機能がある。
ルオールの神殿で授かった神弓。ミレーユが使う。
7章25話で授かるが、初めての描写は8章10話。
・シャルロットのウェディングドレス
魔道具としては認識されていないが、強力な魔法装備でもある。
9章5話で授かる。
・茄子
茄子とその種。寒冷地向けに特別な品種改良をしたもの。
9章5話で授かる。
・フジ
下が青灰色、上が白い円錐形の置物。富士山をデフォルメしたような物体。お盆くらいの大きさ。
地脈を走査する機能がある。 鉱山や温泉を探すことができる。植物の成長を助ける機能もある。
炉として使うこともできる。プールくらいの水でも、あっという間にお湯にすることもできる。
呼び寄せ機能がある。
9章5話で授かる。
・通信筒
金鵄族ホリィの連絡用として与えられたもの。呼び寄せ機能がある。
多数用意されていたので、一部の仲間達にも配布し、呼び寄せ機能を活かした遠距離の連絡用とする。
9章5話で授かる。描写は9章7話から。
10章30話で機能強化され、中身だけ相手の通信筒に送ることが出来るようになった。
中身を送ると、相手側の通信筒が光る、もしくはバイブレーションで知らせる。知らせる方法は、どちらか選べる。オフにもできる。
・足環
青い鷹であるホリィの姿を、普通の茶色い鷹に変える。外見だけではなく、魔力も隠すことができる。
9章5話で授かる。描写は9章7話から。
・神々の御紋
神々の加護を示す紋章。紋章はアムテリアと六柱の従属神を表したもの。中央の円が最高神で光の神であるアムテリア、周囲の赤や青、緑などの六つの三角形が従属神達を示す。
シノブのための紋と、竜達のための紋がある。
シノブが持つものは薄い板状であり、厚めのスマートフォンか携帯電話くらいの大きさ。
岩竜のガンド、ヨルム、ヘッグ、ニーズのものは、2m四方ほどの大きさ。オルムルのものは、30cm四方くらい。竜の物は厚手の革のようなもので、板ではない。
アムテリアが託した者は紋章を輝かせることが出来る。
10章18話にて、大神官経由で授かる。
・小竜の腕輪
オルムルを小さくする魔道具。銀色の太い腕輪。竜の姿を描いた綺麗な彫刻が施されているが、宝石などはない。左前足に付けている。
オルムル専用で、他の者は装備できない。元のサイズより大きくなることは出来ない。
腕輪はオルムルの成長に伴って適切なサイズになる。
小さくなればなるほど、魔力の消耗が激しい。普段は猫くらいのサイズが良いらしい。ただし、魔力を大量に使えばネズミや小虫くらいに小さくなることも出来る。
10章30話で授かる。描写は11章1話から。
◎ シノブの装備(聖人ミステル・ラマールが残したもの)
・光の大剣
聖人ミステル・ラマールが作ったと言われている大剣。実際はアムテリアが授けたものらしい。
魔力の増幅機能がある。
刃渡り120cmはある。柄と合わせると150cmは優に超える。
柄は黒っぽい色で、両手で握る充分な長さがある。柄頭は丸くなっており、青い宝玉のようなものがついている。
第二代国王アルフォンス一世が使っていたが、その子供達には使用できなかったため、アシャール公爵家が保管していた。初代アシャール公爵は、アルフォンス一世の次男アシャール。王家と他の二公爵家にも、同様な遺物があるという。
なお、現代ではシノブとアミィしか持ち運びできない。眷属か、それを超える加護がないと使用できないらしい。
9章19話でアシャール公爵がシノブに譲る。
※呼び寄せ機能について
アムテリアから授かった重要な道具には、殆ど呼び寄せ機能が備わっている。上記で明記している道具は、本編中でその存在が明示されたもの。




