038 地名6(フライユ伯爵領)
ここではメリエンヌ王国のフライユ伯爵領について紹介します。
内容は、原則として8章冒頭の時点(創世暦1000年12月18日)です。
なお、8章のシノブ達とベーリンゲン帝国との戦いは、正式な呼称が『創世暦1000年ガルック平原の会戦』ですので、下記の説明でもそれを用います。
※『創世暦1000年ガルック平原の会戦』について
12月03日 帝国軍が侵攻開始
12月05日 王都メリエに帝国侵攻の報が届く
12月07日 王国軍が王都メリエを出立
12月18日 シノブ達、ガルック砦に到着(8章冒頭)
12月19日 ガルック砦前を確保
12月21日 終戦(決戦およびグラージュの戦い)
12月31日 シノブ達、王都に帰還(8章末)
◎ フライユ伯爵領
メリエンヌ王国北東部、ベルレアン伯爵領の東隣。内陸の領地。
東側がベーリンゲン帝国との国境となるので国境地帯は警備が厳重。
伯爵領で2番目に面積が大きい。帝国との戦いが大変。
山がちで耕地が少ない。
国からの支援で軍人は多め。『創世暦1000年ガルック平原の会戦』前で9000人くらい。ベルレアン伯爵領が6500人くらい。
面積ではベルレアン伯爵領の2/3くらい。
人口26万人。ベルレアン伯爵領が30万人。
北側は、ヴォーリ連合国との境界となるリソルピレン山脈が東西に伸びている。ヴォーリ連合国へ抜ける道はない。
山脈の南側は、高地が多く比較的寒い。魔獣の領域もあり、未開発な場所が多い。
東側は、帝国との境目となる山脈。砦のある場所のみ、帝国へと通行できる。ただし、敵対国であるため、行き来はない。一部、密輸や人攫いなどがある模様。
西側は、北部のリソルピレン山脈沿いでベルレアン伯爵領と接しているが、街道は間に男爵領群を挟む南部を通っている(ベルレアン・フライユ街道)。フライユ伯爵領内ではフライユ西街道と呼ぶ。
南方にはラコスト伯爵領とエリュアール伯爵領が存在する。南部の大半をラコスト伯爵領と接し、その東の国境寄りの一部がエリュアール伯爵領と接している。
南部への街道はラコスト伯爵領を通り、ボーモン伯爵領を抜けて王領へと続く(ボーモン・ラコスト街道)。フライユ伯爵領内ではフライユ南街道と呼ぶ。
◎ 領都シェロノワ
フライユ伯爵領の中央から少し東に位置する。フライユ伯爵領の中心となる都市。
都市スクランシュから東に80kmくらい。
人口4万人。
魔道具製造業の工場は機密もあるのでシェロノワ近辺に集中している。
◎ 都市グラージュ
フライユ伯爵領で一番東側の都市。帝国との戦争では前線を支える拠点となることが多い。
領都シェロノワから東に50kmくらい。
人口2万人。
家臣が代官を担当。
『創世暦1000年ガルック平原の会戦』の間は、王太子テオドールの座す総司令部が置かれた。
◎ 都市シュルーズ
フライユ伯爵領で一番西側の都市。西の領境から東に50kmくらい。
人口2万人。
オドラン子爵が代官を担当していた。
アドリアンの事件で子爵が隠居したので、『創世暦1000年ガルック平原の会戦』の時点では家臣が代理を務める。
◎ 都市スクランシュ
フライユ伯爵領で西から二番目の都市。
シュルーズと領都シェロノワの間の都市。都市シュルーズから東側100kmくらい。
人口2万5千人。
家臣が代官を担当。
◎ モゼル砦
フライユ伯爵領にある砦。
帝国との国境にある砦の一つ。南北に並ぶ三大砦のうち、北方に位置する。
東側には、帝国のノルデン砦がある。
◎ ガルック砦
フライユ伯爵領にある砦。
帝国との国境にある砦の一つ。南北に並ぶ三大砦のうち、中央に位置する。
『創世暦1000年ガルック平原の会戦』が行われた場所。
東側には、帝国のゼントル砦がある。
◎ ガンタル砦
フライユ伯爵領にある砦。
帝国との国境にある砦の一つ。南北に並ぶ三大砦のうち、南方に位置する。
東側には、帝国のジルデン砦がある。




