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003 地名1(エウレア地方の国々)

 ここでは主人公が出現した地方の国々について紹介します。



◎ エウレア地方

 シノブが出現した場所を含む地域。現在(創世暦1000年)、数ヶ国に分かれている。

 およそ五百数十年前に、現在とほぼ同等の国々が成立し、それからは比較的平穏。

 この世界でも特に発展し安定している地域の一つ。


 地球でいう中近世のヨーロッパ程度の文化・技術を持つ。ルネサンス期に近いが大航海時代には入っていないという感じ。

 体系化された魔法技術が存在し魔道具があるため、地球の同時期より便利なものも多数存在する。


 以下ではエウレア地方の国々について簡単に説明する。



◎ メリエンヌ王国

 シノブが転移した森を含む王国。人族が7割、獣人族が3割弱、ドワーフがごく僅か住んでいる。昔はエルフもいたらしいが現在はいない。

 獣人は狼の獣人が多く、熊の獣人や狐の獣人もいる。

 種族間の差別や対立はほとんど無いが上級貴族はほぼ人族。

 建国した王とその主要な部下であった伯爵全員が人族であり、その後も互いに婚姻関係を結んだため、伯爵以上やその分家である子爵クラスには人族が多い。

 男爵以下は、人口比と同じぐらいに獣人族がいる。


 王都はメリエ。綺麗な城と尖塔から、水晶宮と呼ばれる。

 フランス程度の面積。農業が盛ん。中央は比較的開けていて、町も多いが地方は未開拓な場所も多い。

 人口は300万人程度。


・紋章

 二頭の金獅子が支える王冠の被さった盾に、白い百合が重なっている。地は薄い黄色。

 金獅子は初代国王と聖人ミステル・ラマールを象徴。



◎ ヴォーリ連合国

 メリエンヌ王国の北方に位置する国。ほぼ100%がドワーフ。ドワーフ十二支族の連合国家。

 メリエンヌ王国より若干小さく8割くらいの面積。山がちな国。

 周囲の国とは行き来は少ないが、メリエンヌ王国とは交易があり仲が良い。

 ベーリンゲン帝国とは国交はない。

 アルマン王国とは少しだけ交流があるがドワーフは海が苦手なのでアルマン王国側が一方的にやってくるだけ。

 国名はドワーフの言葉で山を意味する。昔は自分達を「山の民」と呼んでいたから国名もそうなった。


・紋章

 茶色の地(染めていない毛織物)に交差する戦斧。



◎ ベーリンゲン帝国

 メリエンヌ王国の東方にある国。人族が3割、獣人族が7割。支配階層が人族で農奴が獣人族。

 人族が獣人族を一方的に支配している。

 メリエンヌ王国より大きく1割り増し程度の面積。

 メリエンヌ王国とは仲が悪い。

 魔法文化が発達しており高度な強制力をもつ隷属の首輪がある。隷属の首輪で従えた奴隷部隊による強力な軍隊を持つ。

 西側と南東を除いて国境は高い山脈に囲まれ、メリエンヌ王国以外へ陸路で侵略するのは困難。ヴォーリ連合国、デルフィナ共和国側に抜けるのはほとんど無理。

 西側(メリエンヌ王国側)は比較的標高が低い山で、軍隊が移動できる程度に整備された道がある。


・紋章

 黒地に稲妻のような模様。



◎ アルマン王国

 メリエンヌ王国の西方の海にある島国。人族が多い。

 メリエンヌ王国の1/10程度の面積。

 メリエンヌ王国とは表立っては仲が悪いわけではないが、アルマン王国側は少しメリエンヌ王国を敵視している。

 アルマン王国は、遥か昔に現在のメリエンヌ王国にあたる地域からの移民が建国した。そのためアルマン王国側はコンプレックスを感じている。メリエンヌ王国側はあまり気にしていない。

 ドワーフとの海上交易を独占しようと北西の海で海賊行為をしているとの噂がある。


・紋章

 青い地に宝冠と杖。全体的に青い。



◎ ガルゴン王国

 メリエンヌ王国の西南にある国。人族と獣人族が半々。混血が進んでいる。

 種族間の差別はない。支配階級もほぼ半々。王家は人族だが獣人族の血がかなり入っている。

 この世界では各種族は混血可能だが、両親が異なる場合、子供はどちらかの種族になる。中間的な種族は存在しない。狼の獣人と狐の獣人という組み合わせでも、どちらかの特徴のみ備える。

 同じような特徴を持つ方が共感しやすいのか、同じ種族同士での婚姻が多い。


 メリエンヌ王国の1/3程度の面積。

 メリエンヌ王国とは仲が良い。国境には大きな山脈があるが、そこを越えてさかんに交易している。

 海上経由でメリエンヌ王国やアルマン王国、カンビーニ王国と交易している。

 全体的に商業が発達し、交易が盛んな国。混血が進んでいるので他民族に偏見は少ない。

 アルマン王国とは西の海でライバル関係。そのため北西の海まで行くのは少ないらしい。アルマン王国の南の港でなら交易を許されるが、それより北方はアルマン王国が進入させない。

 一部地域で稲作を行っている。


・紋章

 獅子と虎が支える盾。盾の中央には赤い花、背後に二本の大剣が交差。地は青。



◎ カンビーニ王国

 メリエンヌ王国の南方にある国。獣人族が多い。

 メリエンヌ王国の1/4程度の面積。

 メリエンヌ王国とは仲が良い。国境にはさほどの障害もなく交易も盛ん。

 海上経由でメリエンヌ王国やガルゴン王国とも交易している。ヴォーリ連合国やアルマン王国までは遠いので行かない。

 一部地域で稲作を行っている。


・紋章

 黄色(金色)の六芒星の中に白銀の獅子。後ろは交差する二本の槍。地は赤。


◎ デルフィナ共和国

 4章末の時点では作中で触れられていない。

 メリエンヌ王国の東南にある国。ほぼ100%がエルフ。

 メリエンヌ王国の1/2程度の面積。

 周囲の国とほとんど交流がない。


・紋章

 緑の地に金の月桂冠に似た図案。


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