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015 道具

 ここでは主にメリエンヌ王国やその近辺で使われている道具について紹介します。



◎ 一般的な道具


 魔道具もあるので、魔法で対応しているものもある。ただし、魔道具は高価であり、なんでもできるわけではないので、普通の道具や機械式のものも発達している。

 風力・水力を使った設備や家畜による移動手段など、魔法に頼らないものも多い。


 また、時計のような正確に動作するものを魔法だけで作るのは難しい。一定速度で動く、というのは魔力が出せればできるわけではない。



・時計

 魔道具ではなく、機械式の道具。

 時計塔などはある。重錘を使っていて定期的に巻き上げる。

 1日に1度、あるいは数日に1度の調整が必要。


 貴族、大商人など裕福な家庭では、振り子時計などの室内用時計もある。1日に10秒程度の誤差。

 使用人などが鐘の音に合わせて調整する。


 懐中時計は貴族や大商人の当主が持つ程度。1日に10分くらいは狂うので、正確さにはかける。

 鐘の音などで1日1回は合わせる。



・照明

 庶民は蝋燭ろうそくやランプを使う。使える量に限度があるので、基本は夜更かししない。


 大商人、貴族などは明かりの魔道具をつかう。室内の照明も魔道具。

 ただし、魔力の充填に時間がかかるため、あまり遅くまでは照明をつけない。自然充填型だと長時間の充填が必要なので、1日充填して2時間使えれば良い方。

 魔力注入型(人が充填するもの)だと、魔術師など一定以上の魔力が必要なので、あまり使われない。

 一晩中明かりをつけるのはごく一部の部屋とかに限る。

 火属性の魔道具は、生活レベルの場合、熱は出るが炎はあまり出ないので、照明には不向き。一気に炎を吹き出す魔道具は、魔力の消費が激しく長時間使えない。


 軍などでは効率を無視した強力な野戦用や移動用の携帯照明がある。



・上水道

 一般の場合は井戸、水道橋などで供給する水を使う。

 水を出す魔道具もあるが、魔力注入型であり、出せる量は魔力量次第。魔術師クラスで風呂桶一杯。結局自分の魔力量次第。ただし、水属性を持っていなくても使えるため、利用する魔術師も多い。

 自然充填型だと一日充填してコップ一杯程度で水道としては使えない。

 魔力で作った水は純水に近いため、おいしくない。


 貴族や大商人の場合、井戸や水道の水を浄化の魔道具に通して、綺麗にした水を使っている。

 また、上層階用に、水を直接出す魔道具を設置している場合がある。

 伯爵の館の場合、魔力の多い使用人達が充填して回っているものと思われる。


 上水道の浄化には、分解以外に細菌を死滅させる光属性の浄化が入ったものがあるが、非常に高価。



・下水道

 水洗トイレは存在する。

 下水処理場はある。一定範囲の下水を集めた場所で、浄化の魔道具により処理されている。

 疫病防止のため下水処理は重視されている。


 貴族や大商人の場合、トイレや排水溝そのものに浄化の魔道具を設置し、下水処理をしているケースがある。匂いや疫病防止のため。



・煮炊き、暖房

 庶民は火とマキでやる。

 中流階級だど火の魔道具を使うことも多い。

 上流階級ではほとんど火の魔道具。


 着火の魔道具として、ライターのように短時間炎を出すものがある。普通は、着火のみ魔道具を使い、後はマキなどを使う。

 火の魔道具はそれなりに多い。多くは火が出るというより熱が出る感じ。多少の調整ができる。

 炉は、熱は出るが炎は出ないものが主流。大きな炉には、数人掛かりで魔力を充填して使うものもある。

 本格的な厨房とかだと、大火力用、小火力用など、コンロを使い分ける。



・冷房

 風属性の魔道具はあるが、冷房まで持っているのはほぼいない。

 通常は扇ぐか水などで涼む。地域的にあまり暑くないのもある。



・治療の魔道具

 治癒効果を込めたもの。

 光属性なので、非常に希少。また、治癒はイメージが大事なので、魔道具で治療できるのは単純な切り傷や擦り傷のみ。

 自然充填型だと長時間の充填が必要なので、1日充填して1~2回使えれば良い方。



・攻撃の魔道具

 攻撃魔術を魔道具で再現したもの。

 多くは威力や範囲の調整があまりできない。そのため、魔術師で使うものは少ない。自分の属性が少ないものくらい。攻撃魔術が使えるなら自分でやったほうが確実で速い。

 大量の魔力がいるので、ほぼ魔力注入型(人が充填するもの)。

 自然充填型だと、1日充填して1回使えれば良い方。



・収納の魔道具

 メリエンヌ王国には、1kg入る袋を5kg分くらいまで拡張する魔法の袋はあるが、それでも国宝級。数も極めて少ない。ベルレアン伯爵も、1kgのところを3kgくらい、というものしか持っていない。

 なお、収納の魔道具を収納の魔道具に入れることはできない。魔法が干渉して魔道具が壊れる。

 上記のような理由で収納の魔道具が限定的にしか使われていないため、倉庫は普通にある。冷蔵魔道具はあるが、これも高価なので一部の高級食品のみが対象で、少量しか使われていない。



◎ シノブの魔道具


 シノブがアムテリアから授けられた魔道具。性能が一般のものとは比較にならないほど良い。

 以下では、主に最初期に授けられたものを紹介する。



・魔法のカバン

 しのぶのカバンをアムテリアが作り変えたもの。

 容量が極めて大きく、虎ほどもある魔狼を八頭入れても全く問題ない。おそらく、もっと大量に入る。

 内部は時間が停止しているらしく、長期間保存しても劣化しない。

 内容物を出さなくてもリストのように思い浮かべることが出来る。



・魔法の家

 忍が持っていた予約したホテルのチケットをアムテリアが作り変えたもの。

 収納時は、手のひら大のカード。表面には、デフォルメされた平屋の家が描かれている。

 展開後は、カードの絵によく似たレンガ造りの平屋になる。

 内部は、現代日本のマンションのような感じ。日本風に言えば3LDK。

 洗面所、バスルーム、トイレもある。

 基本的に、水道なども含め、内部の道具は全て魔道具である。

 初期状態で照明、コンロ、食器洗い機、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどがあった。


 3章末で拡張され、5LDKになる。この時点から外観以上に屋内が広くなる。



・魔法の小剣

 忍が持っていた折り畳みナイフをアムテリアが作り変えたもの。



・光の魔道具

 忍が持っていたLEDライトをアムテリアが作り変えたもの。



・魔法の杖

 忍が持っていた折りたたみ式のトレッキングポールをアムテリアが作り変えたもの。

 今のところ使用した形跡がない。



・魔法の遠眼鏡

 忍が持っていた一眼レフをアムテリアが作り変えたもの。

 今のところ使用した形跡がない。



・ローブ

 忍が持っていたレインジャケットをアムテリアが作り変えたもの。魔法装備。対魔法性能が高い。



・厚手で長そでの白いシャツ

 忍が持っていたシャツをアムテリアが作り変えたもの。魔法装備。



・青い色のズボン

 忍が持っていたジーンズをアムテリアが作り変えたもの。魔法装備。



・茶色のショートブーツ

 忍が持っていたトレッキングシューズをアムテリアが作り変えたもの。魔法装備。



・魔法の水筒

 忍が持っていたペットボトルをアムテリアが作り変えたもの。無限にお茶が出てくる。

 お茶は一種の魔法薬。効果は魔力回復。



・牛ステーキ弁当

 忍が持っていたのをアムテリアが作り変えたもの。200個に増えている。

 一種の魔法薬。効果は体力回復。

 現在でも、かなりの個数を保有していると思われる。



・サラダセット

 忍が持っていたのをアムテリアが作り変えたもの。200個に増えている。

 一種の魔法薬。効果は状態異常回復。

 現在でも、かなりの個数を保有していると思われる。



・お菓子

 忍が持っていたのをアムテリアが作り変えたもの。200個に増えている。

 一種の魔法薬。

 現在でも、かなりの個数を保有していると思われる。



・その他

 アミィの服や装備もアムテリアが授けた魔道具である。

 基本的にシノブの装備と同等の性能を持つと思われる。


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