表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/113

013 貨幣制度(メリエンヌ王国)

 ここでは主にメリエンヌ王国の貨幣制度について紹介します。



◎ 貨幣(メリエンヌ王国)

 単位: メリー

  銅貨1枚……1メリー

  白銅貨1枚…10メリー

  黄銅貨1枚…100メリー

  銀貨1枚……1000メリー

  金貨1枚……10,000メリー

  大金貨1枚…100,000メリー


 ※貨幣の形状は全て円形。


・銅貨

 材質:  銅13gくらい

 大きさ: 直径2.5cm、厚さ3mm


・白銅貨

 材質:  銅9g、銀が0.9gくらい

 大きさ: 直径2.2cm、厚さ3mm


・黄銅貨

 材質:  銅15.3g、金が0.245gくらい

 大きさ: 直径2.7cm、厚さ3mm


・銀貨

 材質:  銀30gくらい

 大きさ: 直径3.0cm、厚さ4mm


・金貨

 材質:  金8gくらい

 大きさ: 直径1.3cm、厚さ3mm


・大金貨

 材質:  金80gくらい

 大きさ: 直径3.5cm、厚さ4mm


 金貨や銀貨は、重さに比べて3倍くらいの価値を国家が認めている。

 黄銅貨や白銅貨に微量の金や銀が入っているのは、価値相当の貴金属を混ぜるため。

 黄銅貨は銅とあまり色が変わらないので周囲にギザギザがある。他はツルッとしている。

 偽造は死刑。



◎ 他国の通貨単位


・ヴォーリ連合国

 単位: ヴォー (1メリー=1ヴォー)


・ガルゴン王国

 単位: ガル (1メリー=1ガル)


・カンビーニ王国

 単位: カンビ (1メリー=1カンビ)


・アルマン王国

 単位: アルマ (1メリー=1アルマ)


 上記の国家は、メリエンヌ王国の通貨でも普通に取引できる。


※通貨の統一について

 メリエンヌ、ヴォーリ、ガルゴン、カンビーニ、アルマンは過去に通貨の形、大きさ、価値を合わせた。

 刻印されてる図案が違う。

 多くの国では造幣局にドワーフを抱えているが、大きさなどの違いを彼らが面倒に思ったため。


・ベーリンゲン帝国

 単位: ベール (1メリー=約3ベール)


 貨幣の質が悪い。大きさ、形が全く違う。

 険悪な状態なので行き来がほとんど無い。そのため、両替はほぼできない。


・デルフィナ共和国

 単位: デルフィ (1メリー=2デルフィ)


 大きさ、形・材質が全く違う。大金貨・金貨・銀貨・黄銅貨の代わりに紙幣を使っている。

 銅貨・白銅貨に相当するものは、比較的希少な貝殻で作っている。

 取引する場合は両替が必要。



◎ 米の値段

 メリエンヌ王国北部では輸入物なので、高い。

 品種により異なるが、平均的な品種で10kgが銀貨1枚、1000メリー。



◎ 麦の値段

 メリエンヌ王国北部では、小麦粉10kgで黄銅貨3~5枚、300~500メリー。

 品種や製粉の質で値段は異なる。小麦は国内で大量に生産されている。



◎ その他の値段


・魔狼(皮)

 状態が非常に良いものであれば、一頭あたり3万5千メリー。金貨3枚と銀貨5枚。



◎ 収入


・庶民

 月収が金貨でいえば1~2枚、1~2万メリー。

 ただし、使い勝手も考え、ほぼ銀貨やそれ以下でもらう。

 金貨2枚、2万メリーもらえるのは、熟練職など一部。


・騎士階級

 平均年間200万メリー。大金貨20枚。

 最低100万メリー~最高800万メリーくらい。

 ただし、ここから家族全員の生活費に、武具などもお金を出す。

 武具は軍の支給品であれば、自費ではない。ただし、騎士は特注品をもつことが多い。

 貧しい騎士は支給品で我慢する。


・従士階級

 平均年間60万メリー。大金貨6枚。

 最低50万メリー~最高120万メリーくらい。

 ただし、ここから家族全員の生活費に、余裕があれば武具などもお金を出す。

 従士はほとんど支給品で我慢する。


・武官

 平隊員: 年間30万メリー

 小隊長: 年間60万メリー

 中隊長: 年間120万メリー

 大隊長: 年間200万メリー

 連隊長: 年間400万メリー


 平隊員でも、庶民の最低クラスからすれば4倍近い年俸。

 年間15万メリーくらい貯金し、20年勤めれば300万メリーの貯金ができる。除隊時に庶民の年収5年分の一時金が出る。およそ80万メリーから。

 家臣が軍に入った場合、半額が手当てとして支給される。軍人は死亡や怪我の危険もあるし、士官クラスは特注の武器などを自前で用意するので手当ては多い。


・文官

 ほぼ家臣のみで回す。若干の職能手当はつく。軍人の家臣のように半額ではない。およそ1/10程度。

 武器もいらないし、戦死する危険もないから。

 平文官で年間6万メリー程度。月あたり金貨半分。


・伯爵家使用人

 家臣のみで回す。若干の職能手当はつく。軍人の家臣のように半額ではない。およそ1/10程度。



◎ ベルレアン伯爵領の家臣の格付け


 以下では、武官の各階級に相当する文官、使用人の例を記す。

 基本的に他領の家臣も同様だが、領地ごとに若干の扱いの違いはある。


・連隊長(領都守護隊や都市守護隊、砦守護隊などの司令官)

 使用人: 家令

 文官:  長官(内務長官などの各長官)


・大隊長(領都守護隊の各城門の隊長など、司令補佐、領軍参謀長)

 使用人: 上級侍従

 文官:  次官(内務次官などの各次官)

 特例:  魔術指南役(5章でのシノブの地位)


・中隊長(各城門守護隊の1シフトの隊長など)

 使用人: 侍従

 文官:  上級官(主に騎士階級)


・小隊長(10人の兵士の長)

 使用人: 従者

 文官:  下級官(主に従士階級)


※家臣と階級

 家臣は、騎士階級と従士階級のどちらも、原則的に小隊長クラスからスタートする。

 ただし、行儀見習いや見習いなどは除く。


※上級侍従と侍従

 上級侍従と侍従の差は、明確に示されない。階級としては両方とも侍従。


※上級官と下級官

 上級官と下級官の騎士階級と従士階級の違いは、あくまで基本。

 若い騎士階級で下級官になったばかり、逆に従士階級で出世して上級官になり騎士階級も間近など、色々ある。



◎ 侍女アンナの家の収入(年収)


 従士階級のラブラシュリ家の収入。

 アンナの母は家庭に入っている。老齢のアンナの祖父を世話するためで、それまでは侍女をしていた。


 家禄(従士階級)=80万メリー

 父の手当=12万メリー(中隊長クラス・厳密には軍人ではなく館の使用人扱い)

 アンナの手当=6万メリー(従者クラス)


 合計=98万メリー


 家禄は、従士階級としては平均より多いほう。

 侍女のアンナ(1年目)で平文官同様に年間6万メリー程度の手当て。月あたり金貨半分。

 成人までは通常見習いなので報酬は出ない。



◎ ジェルヴェの家の収入(年収)


 騎士階級のアングベール家の収入。


 家禄(騎士階級)=500万メリー

 ジェルヴェの手当=40万メリー(家令)

 フェルナンの手当=20万メリー(上級侍従クラス)

 ロジーヌの手当=20万メリー(上級侍従クラス)

 サビーヌの手当=12万メリー(侍従クラス)


 合計=592万メリー


 家禄は、騎士階級としては非常に多いほう。代々の重臣であるため、ベルレアン伯爵家の家中ではトップクラス。

 ロジーヌ(未出)は侍女頭。ジェルヴェの妻。

 アングベール家は騎士階級だから、ここから軍馬や剣・鎧などを用意している。実際にジェルヴェは先代に同行して戦争にも出ている。現在は、息子のフェルナンも合わせて二人分用意していると思われる。

 騎士階級くらいだと家の中に使用人もいるから、その俸給なども必要。

 なお、従軍時は、軍人の家臣と同様の金額になるよう、特別手当が出る。



◎ マクシムの収入(年収)


 家からの仕送り=400万メリー (大隊長クラスの騎士階級の家禄が400万メリーくらい)

 大隊長の手当=100万メリー (手当ての半額)


 合計=500万メリー


 貴族の子弟が勤める場合、実家から等級に相当する家臣の家禄程度を仕送りする。

 ただし、貧乏な家はその限りではない。



◎ シノブの収入(年収・5章で魔術指南役になったとき)


 大隊長級の手当=200万メリー (手当ての満額)


 合計=200万メリー


 貴族や家臣のような家禄がない場合、つまり、平民が勤務するときは満額を貰う。シノブは騎士階級という建前だが、現在のところ家禄がないため満額が支給される。

 シノブも結婚後は手当ては半額になる予定。その分、家禄相当のお金が伯爵家から支給されるか、子爵家を継承して子爵家の家禄が収入に加わる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ