104 地図20(広域地図・アスレア地方東部)
ここでは第24章で描写された場所の地図や地名を紹介します。
24章18話までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ 紹介する項目
1. 広域地図(北大陸全域、アフレア大陸北部、アウスト大陸)
2. アスレア地方北東部(一部都市名の追加)
3. アスレア地方南東部
◎ 注記
以下に掲載する地図はおおよそのイメージです。
ゲームのマップ風に作成しているので、実際の地形や縮尺とは若干異なります。
なるべく設定の地形や位置間隔に合わせていますが、「だいたいこんな感じ」とお考え下さい。
地図の内容は創世暦1002年1月初めのものです。
◎ 広域地図の境界線
黒い破線は、広域地方間の境界線を意味します。紫の破線は、国境線を意味します。
アマノ王国の各領地の境界に設置された壁状のものは、領の境を示したものです。実際には踏破困難な山地となっており、人工物の境界は存在しません。
メリエンヌ王国の各領地の境界に設置された壁状のものは、領の境を示したものです。実際には国内の境界に城壁はありません(木で作った柵程度は、場所によってあるかもしれません)。
◎ その他の地図の境界線
黒い破線は、国境線を意味します。
◎ 地形について
山脈(灰色のもの)は、人の行き来ができない高山です。ごく一部の例外を除いて、山越えは不可能であり、軍の移動などはできません。
山地(茶色のもの)は、険しい山地ですので、移動が困難です。国土全体が山地であるアマノ王国やヴォーリ連合国以外は、原則として道を作りません。
濃い緑色は森、薄い緑色は草原もしくは普通の土地です。
薄茶色は砂漠です。
海のうち、濃い青の部分は魔獣が多い海域です。通常は航海を避けます。進入した場合、高い確率で巨大な海生魔獣に襲われ船が沈みます。
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1. 広域地図(北大陸全域、アフレア大陸北部、アウスト大陸)
◎ 広域地図
地図の北端は北海やバルト海に相当する位置まで。北緯55度くらい。
南端はニュージーランドの南端に相当する位置まで。南緯47度くらい。
東西はおおよそアフリカ大陸の西端から日本の東端に相当する場所。
・地球との主な違い
ヨーロッパ大陸の西部(エウレア地方)が地球より真っ直ぐ東西に伸びている。北欧、スカンジナビア半島に相当する陸地が存在しない。
地中海(メディテラ海)が広大で東端に陸地が存在しない。
アフリカ大陸(アフレア大陸)の北部が小さい。サハラ砂漠の南端くらいからが陸地で、それより北は海になっている。
黒海が比較的小さい。カスピ海が存在しない。
ユーラシア大陸はアナトリア半島の南側から陸地が無く、海になっている。中東に相当する部分が殆ど存在しない。
アラビア海が狭い。アフリカ大陸(アフレア大陸)の東端とインド亜大陸(イーディア地方)の西端が同じ経度となっている。
東南アジアや東アジアの東西の幅が狭い。マレー半島が大きく、赤道の南まで伸びている。
以下では図中で示した場所について記します。
◎シュドメル海
ガルゴン王国、メリエンヌ王国、カンビーニ王国の間にある湾状の海。
◎エメール海
カンビーニ王国、メリエンヌ王国、デルフィナ共和国の間にある湾状の海。
◎メディテラ海
エウレア地方の南海岸からアフレア大陸の北海岸の間に広がる大洋。南北は2000km以上ある。東西は4000km近い。大半が魔獣の海域であり、エウレア地方の人々は北側のごく一部しか知らなかった。
しかし南方探検船団がアフレア大陸との航路、東域探検船団が北大陸沿岸部の航路を確立し、その近辺は明らかになってきた。
◎ルシオン海
エウレア地方やアフレア大陸の西に広がる大海。遥か向こうにはアメリカ大陸に相当する陸地があると思われるが、エウレア地方の人々は知らない(エウレア地方の人々は、近海しか航海していない)。
◎海竜の島
海竜レヴィとイアスの棲家がある島。海竜の子リタンの棲家でもある。
島の近くは竜の棲家としての結界に守られているから魔獣はいない。そのため岸に近い辺りでは遊泳も可能。
◎海竜の航路
西のものは海竜の長老ヴォロスと番のウーロが魔獣の海域を切り開いて作った航路。ガルゴン王国、メリエンヌ王国、カンビーニ王国の間にあるシュドメル海から真っ直ぐ南に向かって伸びる。
竜の狩場と同様な結界を造り、外部からの魔獣の侵入を防ぐと同時に、内部から魔獣を追い出したもの。
エウレア地方とアスレア地方の境のものは、海竜リタンの両親レヴィとイアスが作った航路。アマノ王国の東端から海岸沿いにアスレア地方へと繋がる。
◎アフレア大陸
地球のアフリカ大陸に相当する陸地。エウレア地方では南方大陸と呼んでいた。
南方探検船団が遠征するまで、カンビーニ王国やガルゴン王国の船乗りでアフレア大陸に到達した者達はいるが、成功例は極めて稀で伝説的な偉業という扱いだった。
南方探検船団は、ウピンデ国、マガリビ族の土地、マザリギ族の土地に訪れた。現在は更に北海岸の航路開発をしている。
◎アスレア地方
地球の東欧より東に相当する地域。エウレア地方では東域とも呼ぶ。
ベーリンゲン帝国の皇帝や重臣の先祖は、650年以上前にアスレア地方から来た。他にエウレア地方の者がアスレア地方と行き来した記録は存在しない。
エウレア地方との境に近い辺りは砂漠。砂漠の中は僅かに存在する水場に集落があるだけ。エウレア地方との境界の山脈の麓には羊飼い達が少し住む。
砂漠の向こうにはエレビア王国など多数の国がある。しかし、これらの国々を含め、東域探検船団が訪れるまでエウレア地方を知らなかった。
ズヴァーク王国の建国は創世暦1001年12月初め。かつてはテュラーク王国だった。
創世暦1002年1月下旬の時点では、東域探検船団がタジース王国への訪問を開始、イヴァール達のアスレア地方北部訪問団が西メーリャ王国に滞在、更に一部は東メーリャ王国を移動中。
◎アスレア海
アスレア地方の南の海。アスレア地方では航海術が未発達なので、近海しか利用されていない。
過去にアスレア地方とアフレア大陸を行き来した者はいない。
◎リムノ島
巨大魔獣が多く、どこの国にも属していない無人島。
創世暦1001年10月にシノブ達が探検し、アマノ王国の領土とする。ただし超越種などが利用するのみで、人間が住む予定はない。
◎ファルケ島
アルバン王国の海岸から350kmほど南にある無人島。創世暦1001年10月にシノブ達が発見、海神ヤムとの戦いで前線基地とした。
海神ヤムが潜んでいたのは、ファルケ島から更に150kmほど南。
創世暦1002年1月の時点ではアマノ王国の領土に編入しているが、本格的な利用はしていない。将来はアフレア大陸に渡る航路として活用する予定だが、まだ南方航路開発まで手が回っていない。
◎イーディア地方
地球のインド亜大陸に相当する場所。
北部は8000m級の高山で完全に塞がれ、他の地方と陸路では行き来できない。海路も西は魔獣の海域が広がっており、アスレア地方やアフレア大陸との交流はない。
東部にも魔獣の海域があるが、そちらは時々行き来に成功する者がいる。
創世暦1002年1月、シノブ達が密かに訪問する。
◎アウスト大陸
地球のオーストラリアに相当する場所。
周囲を魔獣の海域で囲まれ、原則として他との行き来はない。ただし、過去に魔獣使いが渡ってきたことはある。
都市国家や集落単位の集団は存在する。
創世暦1002年1月、シノブ達が密かに訪問する。
◎スワンナム地方
地球の東南アジアに相当する場所。
魔獣の海域が多く、しかも岸まで迫っているところも多い。特に東部だと安全な航路は島伝いになる。
スワンナム半島(北大陸の半島部)は森林が多く、ここも魔獣が棲んでおり行き来は困難。
◎カン
地球の東アジアに相当する場所。まだ良く分かっていないが複数の国があるらしい。
◎シバレル地方
地球のシベリアに相当する場所。まだ良く分かっていないがドワーフ達の集落が点在しているらしい。
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2. アスレア地方北東部(一部都市名の追加)
◎ アスレア地方北東部
以下、未紹介の地名や都市名のみ触れる。
他は「102 地図18(アスレア地方北東部)」に記載。
◎西メーリャ王国
・都市ノヴゴスク
スキュタール王国との国境に近い都市。メリャド街道が走り、南北を繋ぐ要衝となっている。
近隣の村人がスキュタール王国の不当な鉱夫募集団に勧誘された。
創世暦1002年1月26日(24章18話)時点では、西メーリャ王国の国王ガシェクが真実を確かめるためノヴゴスクに向かっている。
◎東メーリャ王国
・都市グルホスク
西メーリャ王国との国境に近い都市。
創世暦1002年1月26日(24章18話)時点では未登場だが、同日夜にイヴァール達が宿泊する予定。
・都市ラドルスク
東の端に最も近い都市。
訪問予定はないが、イヴァール達の会話で触れられる(24章18話)。
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3. アスレア地方南東部
◎ アスレア地方南東部
・アマズーン湾
大砂漠が終わった辺りに近い、大きな湾。
・ロラサス山脈
アスレア地方北東部中央に存在する山脈。
・カーフス山脈
アスレア地方南東部中央に存在する山脈。
・ファミル大山脈
アスレア地方の東の境となる大山脈。
◎スキュタール王国
人族と獣人族の国。騎馬民族系。
東メーリャ王国や西メーリャ王国のドワーフを捕らえ、鉱夫として働かせていた。
光翔虎ヴェーグなどの活躍でドワーフ達は解放される(24章13話~14話)。
・王都スクガラン
現在のところ描写なし。
◎キルーシ王国
人族と獣人族の国。
建国、およそ二百年前。正確には創世暦795年(現在が創世暦1002年)。
・王都キルーイヴ
アスレア地方北部訪問団が西メーリャ王国に旅立つ前、滞在した(24章1話)。
・都市ガザーヴィン
創世暦1001年秋までガザール家が太守を務めた都市。
現在は国王預かりで、王女ヴァサーナとの婚姻でエレビア王国の王子リョマノフが婿入りしたら二人が治める。そのときは南側の四つの都市も二人の統治下に置かれる。
◎ズヴァーク王国
人族と獣人族の国。騎馬民族系。
創世暦1001年秋までのテュラーク王国。
東側に行くほど標高が高い。東端は平野部でも標高1000mを随分超える。
・王都フェルガン
アルバーノ達が密かに潜入(20章26話)。
・ディジャンの森
王都フェルガンの東南に広がる森。宮廷魔術師ルボジェクが秘密の研究施設を構えていた。
アルバーノ達が密かに潜入(20章38話)。
◎アルバン王国
人族と獣人族の国。
建国、およそ三百年前。正確には創世暦689年(現在が創世暦1002年)。
『南から来た男』ヴラディズフは、ここからキルーシ地方に渡った。
・王都アールバ
ホリィやシノブが密かに王に会いに行った(20章18話)。
・都市シルバード
現在のところ描写なし。
創世暦1002年1月26日(24章18話)時点では未登場だが、同日中にナタリオが指揮する東域探検船団が到着し、停泊する予定。
・都市パスケント
現在のところ描写なし。
東域探検船団の次の寄港地。ここを経て東域探検船団はタジース王国に入る。
◎タジース王国
人族と獣人族の国。騎馬民族系。
南で標高も低く温暖、そのため人々も穏和な性格らしい。
・王都タジクチク
現在のところ描写なし。
東域探検船団の今回の航海での目的地。
◎アゼルフ共和国
エルフの国。
玄王亀シューナの故郷のプロトス山がある。
・集落ルメティア
メテニア族の中心集落。北緯36度くらい。ルバイオスやアレイオスの故郷。
シノブ達がメテニア族の長老ルヴィニアと会った場所(20章23話)。
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※関連地理情報
それぞれの国についての説明は「003 地名1(エウレア地方の国々)」に記載。
メリエンヌ王国内についての説明は下記に記載。
「004 地名2(メリエンヌ王国)」
「024 地名4(メリエンヌ王国・その2)」
「036 地名5(王都メリエ)」
「038 地名6(フライユ伯爵領)」
「069 地名7(ヤマト王国)」
「083 地名8(ヤマト王国・ウピンデムガ)」
※関連地図
・メリエンヌ王国周辺
「011 地図1(メリエンヌ王国周辺)」「043 地図4(メリエンヌ王国周辺 都市名入り)」に掲載。
・エウレア地方全体(アマノ王国成立前)
「032 地図2(エウレア地方の国々)」に掲載。
・ベルレアン伯爵領・王領・フライユ伯爵領の拡大図
「041 地図3(ベルレアン伯爵領・王領・フライユ伯爵領)」に掲載。
・ベーリンゲン帝国(現在のアマノ王国)
「046 地図5(ベーリンゲン帝国・西部~中央部 都市名入り)」に掲載。
・メリエンヌ王国南部およびカンビーニ王国
「054 地図6(マリアン伯爵領周辺・カンビーニ王国・シュドメル海)」に掲載。
・ガルゴン王国およびアルマン王国
「065 地図7(ガルゴン王国・アルマン王国)」に掲載。
・エウレア地方全体(アマノ王国成立後)
「071 地図8(エウレア地方の国々・アマノ王国建国後)」に掲載。
・アマノ王国およびデルフィナ共和国
「072 地図9(アマノ王国・デルフィナ共和国)」に掲載。
・エウレア地方と周辺
「073 地図10(エウレア地方・東域および南方大陸の一部)」に掲載。
・アマノ王国・第一期街道開通後
「075 地図11(アマノ王国・第一期街道開通後)」に掲載。
・東域(アスレア地方)
「084 地図12(東域の国家)」に掲載。
・アマノ王国・第二期街道開通後
「091 地図14(アマノ王国・第二期街道開通後・河川あり)」に掲載。
・キルーシ王国・アルバン王国・大砂漠
「092 地図15(キルーシ王国・アルバン王国・大砂漠)」に掲載。
・広域地図(エウレア地方、アスレア地方、アフレア大陸の一部)
「097 地図16(第21章末までの補足)」に掲載。
合わせてアスレア地方の西南部や中西部も掲載。
・広域地図・イーディア地方
「100 地図17(広域地図・イーディア地方)」に掲載。
合わせてアウスト大陸の集落の名も掲載。
・アスレア地方北東部
「102 地図18(アスレア地方北東部)」に掲載。
合わせて東方の地名なども掲載。
・ヤマト王国・アウスト大陸
「103 地図19(ヤマト王国・アウスト大陸)」に掲載。




