001 登場人物1(プロローグ~第2章)
ここでは2章終了時点までに登場した人物を紹介します。
2章末までお読みになってからご覧になることをお奨めします。
◎ シノブ・アマノ (地球での名前: 天野忍)
主人公。大学一年生。18歳。
遺跡めぐりやトレッキングが趣味。
すらっとした体にはそれほど目立ちはしないが適度な筋肉もついている。
父方は下級武士の出で、祖父はそれを誇りに思っていた。そのため郷土史や時代劇など祖父の趣味の影響を受け、古いものに興味をもった。
異世界に行ってからは女神アムテリアの強力な加護により膨大な魔力量を身に付ける。
その魔力量を行使した魔術や身体強化は、人間とは思えない領域に達している。ただし身に付けて間もないため、まだ使いこなしているとはいえない。
・地球での容姿
容姿: 黒髪黒目。
ほどほど整った親しみやすい顔立ち。
体格は普通。
身長: 175cm
・異世界での容姿
種族: 人族(厳密には違うかもしれない)
容姿: 金髪碧眼(眼は青灰色に近い)。
整った顔立ち。
細身だが筋肉はしっかりついた体格。
身長: 183cm
魔力: 非常に多い。通常の人間とは比較にならない。
魔術: 全属性使用できる。
武器: 通常は魔法の小剣。
異世界に行ってからの容姿には、地球の時の面影は若干残っているが、西洋人系になっている。
地球での家族は、両親が40代半ば。
妹の絵美は中学2年生(14歳)。忍とは仲が良い。ダンス部に入っている。
父方の祖父は3年前に他界。
◎ アミィ
狐の獣人。年齢は不明。少なくとも200歳以上。外見は10歳くらいに見える。
女神アムテリアの眷族である天狐族の一人が主人公の従者となるべく姿を変えた。
主人公が持っていたスマホの機能の一部を引き継いだため、地球の知識もある程度ある。
200年くらい前に地上を監視する任務に就いていたことがあり、多少古いがメリエンヌ王国やその近辺の知識もある。
主に、光と火の攻撃魔術、光属性の幻惑魔術・治癒魔術を使う。身体強化も達人級だが、シノブほど大幅な強化はできない。
光属性の応用で幻影を作ることができる。スマホ機能を引き継いだため、イメージや音の記憶は得意。記憶したイメージや音を使って幻影を作ると非常にリアルで見破ることが困難。
・プロフィール
種族: 狐の獣人
容姿: 狐色(オレンジがかった明るい茶色)の髪。
薄紫の瞳。
身長: 141cm
魔力: 非常に多い。人間ならトップクラス。
でもシノブほどではない。
魔術: 光属性・火属性が得意。
他の属性も全て使用できるが若干劣る。
武器: 通常は魔法の小剣。
◎ アムテリア
主人公を異世界に転移させた女神。
地球の存在する世界では日本の神として存在していた。人類の成熟に伴い神々は地球から去ったが、彼女は異世界のとある星全体を司る神アムテリアとなった。
シノブに数々の魔道具を授ける。彼女が授けた魔道具は通常のものを遥かに超えた性能を持つ。
・プロフィール
容姿: 金髪碧眼(眼は青灰色に近い)。
見たこともないような美女。優しげな印象。
身長: 170cmに若干届かないくらいに見える。
◎ シャルロット・ド・セリュジエ
メリエンヌ王国、ベルレアン伯爵令嬢。第一夫人カトリーヌの娘。女騎士。17歳。
魔術の才能もあるが、主に身体強化中心で、結果として武術の方が得意。魔術も使える剣士、というところ。
騎士らしい言動を心がけている。
婿入りを希望する貴族子弟にうんざりしており、自分より強い男性としか結婚しない、と公言している。
登場時はヴァルゲン砦の司令官。
領民にも慕われ、『ベルレアンの戦乙女』と呼ばれている。
昨年(創世暦999年)、北街道を移動中のシャルロット率いる一隊が、十数頭の魔狼に襲われている商隊を救ったのが異名の由来。シャルロットだけであっという間に四頭倒した。
シャルロットの母は先代国王エクトル六世の娘なので、彼女はかなり低いが王位継承権を持つ。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 濃い青の瞳。薄く白い肌。
緩いウェーブのプラチナブロンド。
身長: 172cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 無・火属性が多少できる。
主に身体強化中心で、武術の方が得意。
武器: 通常は小剣。馬上では長剣ないし槍を使う。
(メリエンヌ王国の一般的な騎士のスタイル)
魔力は支配階級である貴族や騎士・従士階級のほうが平民より多い。
◎ アリエル・ド・スーリエ
シャルロットの部下。女騎士。19歳。
中隊長格。シャルロットのお付きであるため隊は持っていない。
剣は騎士としては平均的だが、魔術に強い。知識タイプ。三人の女騎士の中では最も魔術寄り。
ルオール男爵の娘。ルオール男爵はベルレアン伯爵領に隣接する町ルオールを所領とする。
シャルロットの副官的な位置付け。
あまり態度にだそうとはしないが、姉のようにシャルロットを見守る。
シノブ達にも気を配り、疑問に思っているようなら指摘してくれる。気が利くタイプ。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 明るい栗色の髪に、琥珀色の瞳。肌は色白。
身長: 170cm
魔力: 人族の支配階級では非常に多いほう。
魔術: 魔術にそれなりに強い。
無・土・水が得意。身体強化も多少得意。
武器: 通常は小剣。馬上では長剣ないし槍を使う。
◎ ミレーユ・ド・ベルニエ
シャルロットの部下。女騎士。16歳。
中隊長格。シャルロットのお付きであるため隊は持っていない。
剣も騎士の中では上位レベルで、弓も得意。元気娘。魔法の適正は低い。
ソンヌ男爵の娘。ソンヌ男爵はベルレアン伯爵領に隣接する町ソンヌを所領とする。
シャルロットをとても崇拝している。アリエルのようにもっと信頼されたいと頑張っている。
シャルロットは充分信頼しているが、ミレーユとしてはもっと役に立ちたい。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 燃えるような赤毛に、青い瞳。
肌は多少日に焼けている。
元々は白いが訓練に熱中して日に焼けた。
身長: 164cm
魔力: 人族の支配階級では平均的。
魔術: 魔術の適正は低い。身体強化は得意。
無属性。
武器: 通常は小剣か弓。
馬上では主に弓、長剣ないし槍も使える。
◎ コルネーユ・ド・セリュジエ
ベルレアン伯爵。20代目。ベルレアン地方の領主。シャルロットとミュリエルの父。40代前半。
知的な文官タイプに見えるが、武術も得意。
温和で慈悲深い領主として領民に慕われている。
居城は領都セリュジエールにある。
ベルレアン伯爵領軍の最高司令官は領主であるが、普段は伯爵は内政や外交を行うため次席司令官である先代伯爵が実質的に軍務を取り仕切っている。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 短く刈りそろえられたアッシュブロンド。
緑の瞳。白い肌。
鼻の下とあごに短く刈りそろえられた髭。
普段は略装の軍服を身につけている。
体型: すらっとしている。
外見からは目立たないが、筋肉は多い。
身長: 約180cm
魔力: 人族の支配階級では非常に多いほう。
魔術: 魔術の適正は高い。身体強化も得意。
属性は無・火・風。
◎ アンリ・ド・セリュジエ
先代ベルレアン伯爵。19代目。シャルロットの祖父。60過ぎに見える。
豪放磊落な武人タイプ。爵位は息子に譲ったが軍政面で統治を助けている。
ベルレアン伯爵領軍の次席司令官。最高司令官は領主である伯爵。普段は次席司令官の彼が実質的に軍務を取り仕切っている。
20年近く前のベーリンゲン帝国との戦いの際は、当主として領軍を率いて戦地に赴いたことがある。
夫人は既に他界している。第二子は娘でボーモン伯爵に嫁いだ。
男子は一人しか生まれなかったのに側室を持たなかった。しかも結婚後5年くらい子が生まれなかった。
それでも側室を持たなかったのは、弟が二人いたので万一の時はそちらから養子を取っても良いと思っていたため。
戦死した弟の孫にあたるマクシムは人の上に立てる器なら、と期待していた。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 髪は短く刈りそろえられた白髪。
元はブロンド。緑の瞳。
日に焼けた肌に皺の多い顔。
鼻の下と頬に立派な髭。
頬髭はもみあげから続いている。
体型: がっしりしているが太ってはいない。
筋肉は多い。
身長: 約180cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 無・火属性が多少できる。
主に身体強化中心で、武術の方が得意。
◎ ミュリエル・ド・セリュジエ
ベルレアン伯爵令嬢。第二夫人ブリジットの娘。シャルロットの異母妹。9歳。
外見年齢が近いアミィと親しくなる。シノブを『シノブお兄さま』と慕う。
明るく子供っぽい。でも、母の注意もあって丁寧な口調を心がけている。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 父に似たアッシュブロンド。
父より色は少し薄めで銀髪に近い。
髪は緩いウェーブ。腰までかかる長い髪。
薄く白い肌。緑の瞳。顔は母親似。
身長: 136cm
魔力: 人族の支配階級では非常に多いほう。
魔術: 魔術の適正は高い。身体強化も適正がある。
属性は無・光・水(まだ開花していない)。
◎ カトリーヌ・ド・セリュジエ
ベルレアン伯爵の第一夫人。シャルロットの母。30代半ば。
先代国王エクトル六世の娘。現国王アルフォンス七世の異母妹。
伯爵とは若干年が離れているが、現国王(当時は王子)がぜひ次期ベルレアン伯に、と言ったため。
当時から伯爵は有能だったので現国王は彼に嫁がせたかった。
優しい貴婦人。ほとんど表向きのことには口を出さない。国王だった親の教育もある。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 緩いウェーブのプラチナブロンド。
腰までかかる長い髪。薄く白い肌。
瞳はシャルロットより少し薄めの青。
身長: 164cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 魔術の適正は高い。属性は無・光。
治癒が少し、身体強化も一応できる。
◎ ブリジット・ド・セリュジエ
ベルレアン伯爵の第二夫人。ミュリエルの母。20代後半。
先代のフライユ伯爵の娘。当代フライユ伯爵の異母妹。
整った顔立ちで表情は控えめ。物静かな雰囲気。
王女であったカトリーヌを立てている。
第二夫人のブリジットは、カトリーヌのほうが身分が高いので、ミュリエルにも控えめにするよう窘めている。
カトリーヌや伯爵は、地のままで良いと思っているが、ブリジットはどうしても遠慮してしまう。
カトリーヌの子が一人しか生まれなかったので側室として迎えられる。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 薄茶色の髪。少し濃い緑の瞳。
髪はストレート。腰までかかる長い髪。
薄く白い肌。
身長: 166cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 魔術の適正は高い。属性は水・土。
◎ シメオン・ド・ビューレル
ビューレル子爵の息子。ベルレアン伯爵を補佐する文官の一人。25歳。
内務次官。冷静沈着なタイプ。表情が乏しく何を考えているかよくわからないと言われる。
普段は文官服を身につけている。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: つやのある灰色の髪。一見銀髪にも見える。
髪はきっちりと揃えられている。
灰色の瞳。白い肌。理知的な容貌。
体型: すらっとしている。指が細い綺麗な手。
あまり運動をしたことがなさそう。
身長: 178cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 魔術の適正は高い。属性は風・土。
◎ マクシム・ド・ブロイーヌ
ブロイーヌ子爵の息子。ベルレアン伯爵領軍の武官の一人。24歳。
領都セリュジエールの守護隊長の一人。東門守護隊長。大隊長。
子爵の息子であり普通の騎士より受けがいいため、王都に出向く仕事は彼に任されることが多い。
普段は軍服を身につけている。
・プロフィール
種族: 人族
容姿: 赤毛。きっちりとそろえられた髪。
濃い青の瞳。日に焼けた肌。
体型: がっしりとしている。筋肉ありそう。
剣を握るためか太く力強い指。
身長: 185cm
魔力: 人族の支配階級では平均的。
魔術: 無・風属性が多少できる。
主に身体強化中心で、武術の方が得意。
◎ ジェルヴェ・アングベール
伯爵の家令。50代前半。騎士階級。
代々伯爵家に仕える家の出。文官タイプに見えて、若いころに先代伯爵と従軍したこともある。
実は武術も達人級だが普段はそんな様子はみせない。従軍は先代伯爵のお付きとしてだったと謙遜している。
黒い文官風の服を身につけている。
年齢と家令としての訓練で、アミィやアンナのように耳や尻尾に表情が出ることは少ない。
・プロフィール
種族: 狐の獣人
容姿: ロマンスグレーなので銀狐っぽい。
魔力: 人族の支配階級では平均的。
魔術: 無属性が多少できる。主に身体強化中心。
◎ アンナ・ラブラシュリ
従士階級。伯爵家の侍女。従士の娘。15歳。
シノブ達の世話係に付けられる。シャルロットを慕っている。
シャルロットが砦の司令官になるまではお付きの侍女だった。
8歳でシャルロット付の行儀見習いに上がる。
13歳の時、砦にシャルロットが行ったので、カトリーヌ付の一人になる。
・プロフィール
種族: 狼の獣人
容姿: 茶色の髪に、黒い瞳。
肌は少し日に焼けている。
身長: 162cm
魔力: 人族の支配階級では多いほう。
魔術: 光・闇属性に適正あり(まだ開花していない)。
身体強化は向いていない。
◎ ジェレミー・ラシュレー
先代伯爵が率いてヴァルゲン砦に向かった中隊の隊長。従士階級。
代々伯爵家に仕える家の出。若いころに先代伯爵と従軍したこともある(成人前後の話)。
30代半ば。鋭い目と鍛えられた肉体を持つ武人タイプ。
・プロフィール
種族: 人族
魔力: 人族の支配階級では平均的。
魔術: 無属性が多少できる。主に身体強化中心。