第6話:初戦闘終了。謎の男。謎の組織
二人が手に意識を集中すると佳祐の手は光輝き、亮の手は漆黒に包まれた。
『ではそろそろ決めさせてもらう…。フレアボール!』
男は大きくなった炎の玉を二人に向けて放ったのだ。
『いくぞ! 亮! ライト!』
『わかった佳祐! ダーク!』
二人が同時に言葉を唱えると光と闇のボールが大きな炎の玉を突き抜け男に直撃した。
『うっ…やるな…さすが伝説の使者…。しかし次に会ったときはお前達を殺す! 覚えとけ! バッシュ!』
男がそう唱えると姿を消してしまった。
『はぁ…はぁ…俺達勝ったんだよな…?』
『あぁ…みたいだな…。てかあんたは一体何者なんだ?』
佳祐はそう言うとさっき二人に魔法を使えと言った男の方を見た。
『そうだよ! なんで俺らが魔法を使えるってこと知ってるんだよ?』
亮もその男の方を見た。
すると男は
『あぁすまない。自己紹介がまだだったな。亮くん、佳祐くん。私の名前は葛城孝介だ。一応、レムリスの所長をやっている。』
『は?レムリスってなんだよ?』
佳祐が気になるのも仕方がない。
すると男は
『レムリスとは君達みたいに魔法の使えるなかのエキスパートが集まっている組織だ。さっそくだが明日は日曜だし、レムリスの本部へきてくれ』
そう言って男は地図を二人に渡し去って行った。
二人はただただ仕方なく家へ帰りながら明日の待ち合わせの時間などを決めてお互いの家へ帰って行ったのであった。その夜、二人が眠れなかったのは言うまでもない。