第1話:向こうの世界へ
その声の主は木瀬 亮とゆう佳祐の友達だった。
『よ!佳祐!』
『おう。亮じゃんか。』
そしてたわいもない話をしているといきなり亮が『腹が…』と言って公園のトイレに駆け込んだ。
佳祐はそんな亮を笑いながら見ていた。するといきなり
『うわ〜!』
とゆう亮の叫び声が聞こえてきた。
佳祐は慌てて亮の入ってるトイレのドアを蹴破り中へ飛び込んだ。
すると床ない…?
『うわ〜!』と叫びながら佳祐は床のないトイレに落ちていった。
佳祐が目を覚ますとそこは見知らぬ草原だった。
『ん?ここわ?』
佳祐はよくわからない状況で考えていると亮がいない事に気付いた。
亮をさがさなければと佳祐は草原から見える遠くにあるであろう大きな建物へ歩きだしていった。佳祐がずっと歩いていると草むらの中から物音が聞こえてきた。
佳祐が不思議そうに草むらを除きこむと獣が飛び出してきたのだ!
『なんだ!?コイツ!』
それはよくゲームで見るモンスターによく似ているのだ。
その獣は唸り声をあげながら佳祐へ襲いかかってきた。
『うわ!痛ッ…』
痛みもある。この状況は夢じゃないみたいだ。
佳祐が戸惑っているといきなり獣は叫び声をあげて燃えだしたのだ。
佳祐がわけもわからず呆然としていると後ろから声がしたのだ。『武器も持たずにこんな所で何をしているんだ?君は?』
『あの…俺達は…』佳祐は今までの経緯を話すと、その青年は
『よくわからないが我々の城へくるといい。もしかしたら仲間にも会えるかもしれないぞ?』
『じゃあお願いします。』
そうして二人は城へ向けて歩きだしたのだ。
聞くところによるとその青年はユダとゆうらしい。年は俺とそんなに変わらない。
ユダと話してるうちにあることに気付いた。ユダの服装がゲームのキャラクターによく似ているのだ。
そして佳祐は『あの…ここはどこなんですか?』と聞いてみた。
するとユダは『ここはレイル地方に決まってるじゃないか。』
と当たり前のように言ってきた。
当然佳祐はレイルなんて聞いた事がない。
さっきまで自分達は日本の東京都内の公園のトイレにいたのだから。
ユダは困ってる佳祐を見ると苦笑いしながら『早く城へ行こう。佳祐は疲れてるみたいだからな。』
と歩くペースを早めた。