平穏
優「失礼しまーす。」
先生「風見君。 何をしてたのかしら? 呼ばれたらすぐ来なさい。
優「スイマソン」
富沢先生
俺の苦手な先生。ちなみに担任です。
いつも何かあるとに俺のことを呼んで説教をする嫌な先生。
若くて美人で有名だが非常に厳しいのが難点、おまけに俺のことばかり
目の敵にしているので更にたちが悪い・・・
先生「君だけよ、進路希望調査のプリント出してないの。
他のみんなはちゃんと提出日に出しているのにあなたはどうして出してないのかしら?」
答えは簡単だ、進路のことなんか考えちゃいないからだ・・・
俺には少し複雑な事情があるがこの話はまた後ほど・・・
優「すいません、忘れてました」
先生「この前の全国模試 東大合格率94%って評価が出てるんだから
東大にすればいいじゃない。 未来が広がるわよ。
あんたはおれのなんなんだ・・・ 親みたいなことを言うのはやめてくれ
優「いや、東大はやめておきます。 模試で東大を選んだのも一応選んだだけなので。」
先生「まぁ君がそういうならそれでいいけど・・・ 明後日までには提出するように。
いいわね?」
優「はぁ~い」
明後日もまた説教を受けることになるであろう・・・
職員室を出た後、俺はそのまま校門に行くと案の定
透が待っていた。
透「おっす 何の用事だったんだ?」
優「その前に、バカの悲鳴がとてつもなく聞こえたけど・・・死んだのか?」
透「・・・いい奴だったのに(泣)」
優「・・・そうだな・・・(泣)」
透「っと、冗談はここまでにして、先生なんだって?」
優「あぁ、進路希望のやつ。 この歳で進路決まってる奴ってすげぇよ 尊敬する。
そういやお前も出してるんだよな? なんて書いたんだ?」
透「私か? 私はとりあえず大学って書いたかな~ あんまり賢くないから
いい所にはいけないけど」
たしかにこいつの成績は並みだな
優「ふぅ~ん・・・ そんなもんか・・・」