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海の木枯らしのだっこ
海が与えるものは決して信用するな
灯台守のジョセフは、海辺の町で一人暮らしていた。最近、沿岸では原因不明の溺死が続いている。
ある朝、海で泣く少年を見つけ、彼を救った。少年は何も話さず、ただ海を見つめていた。 ジョセフは少年を灯台へ連れ帰る。 抱きしめられるたび、胸の奥が甘く満たされ、離れられなくなっていった。
夜、灯台の灯は点かなかった。通信は途絶え、扉は開かない。闇の中で、少年は姿を消える。
最上階で、ジョセフは異形の存在を見る。少年はその腕の中にいた。炎が灯台を包み込んだ。
翌朝。崖の上で、ジョセフと少年は手を取り合い、海へ身を投げる。
その日、浜辺で再び一人の少年が救われた。彼は振り返り、海を見つめ、ターコイズ色の瞳で微笑んだ。




