新たな仕事
クヨクヨしていても仕方がないのでとりあえず依頼を受ける。
俺はなんだかんだ言っても15レベルの【覚醒者】ということもありパーティを組んでくれる奴もそれなりにいるのだ。
...とは言っても俺の職業の扱いずらさを見た連中は大体一回こっきりで以後パーティを継続しようと言ってくれることはほとんどないんだがな。
学校の食堂で昼食をとりながらパーティについて調べていると不意に声をかけられたので振り向く。
「...なんだ、菜野葉か」
俺が見た方向には幼稚園児時代からの幼馴染である香月菜野葉がいた。
緑髪の短髪で誰にも明るい彼女はなぜか俺によく話しかけてくれていた。
「聞いたわよ和代。またあのアホとパーティ組んでたんだって? やめときなさいって。あのアホはまともに報酬分けてくれないわよ」
「...分かるのか?」
「ええ、一度だけあいつと組んだことあるけどまともじゃなかったわね。正直言ってもう2度と組みたくない気分」
「...詳しく話せ」
俺は菜野葉から真の話を聞いたが、やはりまともな感じではなかった。
報酬の8割はピンハネして自分の懐に入れているというのだ。
伊藤家のボンボンとは言っても流石にやり過ぎだろう。
俺は大きくため息を吐きながらも次の依頼だけは菜野葉に手伝ってもらうことにするのだった。




