ダンジョンの外
とは言ってもハズレ職業【廃課金者】である俺の能力はそこまで高くない。
普通の人よりかは少し強い程度である。
雑魚敵からもとにかく逃げて逃げて逃げ続けてできるだけ課金額は少なくしておきたい。
というかこういう雑魚処理のために伊藤真と組んでいたのだが、あいつは本当に自分のことしか考えないやつだったな...。
(どうせ今頃女の子を侍らせてるんだろうな...)
そう思うと腹が立ってくる。
(俺が妹である優子の命がかかってるとあいつもわかってるはずなんだがな...)
佐藤優子。
俺の妹だ。
数年前にゲート発生により発生した【覚醒者】の誕生に伴い病気を患ってしまったのだ。
それを治療するのに必要な金額が役1000万円。
そのために俺の【廃課金者】の能力を安売りするわけにはいかないのだ。
とはいえ、そんなことを言ってられない状況というのもある...。
「くそっ! ワイバーンに見つかった!!!」
目の前から巨大なワイバーンが2体も俺に向かって向かってくるのが見える。
俺はすぐさまスキル画面から【課金】を行った。
「5万課金!【小聖竜の咆哮】!!」
リアルマネー5万円を注ぎ込みワイバーンを聖なるブレスで焼き焦がした。
しかし、窮地を脱しても所詮はワイバーンの素材だ。
ブレスのせいで焼けているせいもあり恐らく2万円程度でしか売れないだろう。
経験値も一応入ってはくるのだが、新しいスキルを覚えるだけで【廃課金者】自身のステータスを上げるわけではない。
【廃課金者】がステータスを上げるには重課金するしかないのである。
わずか1のステータスを上げるのに1000円いるのであんまり実用的ではないのが事実だ。
とりあえずワイバーンを撃退した俺はすぐさまダンジョンのそろにでて伊藤真の後を追うのだった。




