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第3話　カゾとクーヘル：夢

　あるところに、妖精になりたい少年カゾがいました。

　カゾは、他の子よりも勉強がうまくできず、学校に行くことも好きじゃなかったため、妖精になればそんな嫌な事をせずに済むと思ったのです。

　だから、妖精になる夢を叶えるため、その方法を色々調べました。

　やがて、その方法は見つかりますが、それは妖精を探して、その命を奪うという残酷な方法です。

　それでもカゾは、妖精になりたかったので、妖精を探しました。

　それから、妖精探しはたくさん苦労しましたが、幸運が見つかってある妖精を見つける事ができました。

　カゾはさっそく、その妖精を使って妖精になる事にしました。

　無事に妖精になれたカゾですが、そんなカゾは妖精として生きていく事はできませんでした。

　なぜなら他の妖精たちは、仲間の妖精を手にかけたカゾを許してくれなかったからです。

　カゾはたくさんの妖精たちに捕まって、檻の中に閉じ込められてしまいます。

　そして、怖いものしかいない洞窟の中で、一生過ごすしかなくなってしまいました。

　カゾはその洞窟から出た事は一度もありません。