殺人の自由(わかると怖い話)
ここでは殺人が許されています。
ここでの殺人はほとんどがチームによって行われております。しかも、そのチームはその日あったメンバーといった即席のチームのことはほとんどなく、組織化された連携のとれたチームのことが多いです。まず、殺害チームはスリーマンで行われることが主流で、誰もが殺す能力を持っています。武器は、使い方を変えれば他の用途で使うことが多いものなので普段持っている分には殺人道具には見えません。この三人は主に実行チームで、そのチームを束ねる長やそしてその遺体を処理する別途の特別チームも編成されることが多いです。処理チームはドロドロに溶けたような遺体を処理することが多いので、かなりのスペシャリスト性が求められます。
殺人は無差別に起きることはほとんどありません。必ずターゲットがいて、ターゲットが複数になることはありません。ただ、一日に二人以上がターゲットになることもままあります。殺人自体も念入りに計画されていることが多く、しかもターゲットにばれないように情報漏洩は徹底しています。だいたいは暗いところで殺されることが多く、即死のことはほとんどありません。
殺人鬼たちは一般人と同じように暮らしています。あるものは、普通に妻を持ち、子を持ち、暖かい家庭で日常を過ごしています。あるものは、アパートに住み、休暇はネットサーフィンとアニメに費やし、インドアな生活を満喫しています。そして、あるものは両親と住み、親孝行に励んでいます。このように殺人鬼たちは日常生活に完全に溶け込んでいるのです。
殺人鬼たちは、殺人をしたあと多くのものは涙を流します。彼らの心までが殺人鬼であることは少ないようです。ただ、生きるため、そしてみんなのために殺人鬼となるのです。この殺人鬼にみんなは、けなすものもいますが、多くは賛成をしており、そしてみんなもその殺人鬼を見て時折、悲しい気持ちになります。私も心を痛めています。ターゲットも殺人鬼たちに選ばれたものですが、殺人鬼もまた選ばれるのです。
そして、多くの殺人鬼はターゲットの墓を訪れるといいます。