処刑人の呟き
革のベストや鎧を纏い、体から武器を出す。
その武器の特質によって使える魔法も違う。
武器にも魔法にも規則性は無い。
けれど親は武器も魔法も最高の子どもを望む。
最初から出来る事と出来ない事が定められた世界。
苦労しても報われない理不尽を人々は必ず味わう。
けれど大切な者や故郷を魔物から護る為に人々は立ち上がる。
その行為は、誰にも笑う権利が無いものだ。
街の真ん中に城が立つ程の有名な場所。
ここでは魔物討伐を主に請け負うギルドという物が存在する。
比較的大きなギルドに俺は所属していた。
けれど、ある依頼で失敗してしまい王様の命令で処刑人として転属させられた。
牢には様々な人が来て、中には何故死刑なのか分からない人も居る。
それでも王様が決めた事は絶対だから毎日首を斬っていた。
そんな俺は人々から遠ざけられている。
神様が俺に与えてくれたのは鎌。
使える魔法は一時的に相手の自由を奪う魔法。
処刑人になってから気付いたが、武器も魔法も適している。
元々こうなる運命だったのか、それは分からない。
10年も経てば、裁かれる人々を苦しませずに殺す事が出来る様になった。
すっかり人を殺すという行動に慣れた自分が恐ろしい。
願わくば、次に生まれ変わる時には処刑と縁の無い人生を送りたいと願う。
それが、叶いそうにないとしりながら。




