みぃとかぁ であい
この話は「みぃとかぁ そのいち」の会話・みぃとかぁを二人の視点で書いたものです。
これまでとは違い、会話のみではないのでお気を付け下さい。
このお話は、少し情けないけれど明るい少年「かぁ」と
なかなか素直になれない少女「みぃ」との初めの出会いの物語。
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ぼくのなまえは、とおの かずき。ここには、きょうひっこしてきたんだ。
そんなぼくは、いまおとなりさんちの、どあのまえにいる。
おかあさんもおとうさんも、いそがしそうだったから
ひとりで、きたんだ。
でも、どあがあかない。
しかたないから、にわのほうにいってみる。
そこにはおんなのこがいた。とってもかわいらしいこ。
ぼくがずっとみていると、おんなのこがこっちにきづいた
へんにおもわれるといやだから、あいさつをした
「どうも、おとなりの とおの かずきです」
すこしきんちょうしたけど、うまくいえた。
「どうも、おとなりの ふるや みかです」
おんなのこが、かわいいこえであいさつする。
……どうしよう。
このこと、なかよくなりたい。
どうすればいいんだろう?
……なかがいいってことは、あだなだ。
みかちゃん? みっちゃん?
どれもしっくりこない。
どうせなら、うんとかわいくよんであげたい。
……きめた。このこは
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わたしのなまえは、ふるや みか。ここで、ひとりおるすばんをしている。
そんなわたしはいま、にわですわっている。
おかあさんは、でかけてるから
ひとりで、たいくつだった。
でも、いつもどおりのこと。
しかたないことだけど、すごくさびしい。
とつぜんおとこのこがあらわれた。やさしそうなこ。
わたしがみていると、うれしそうにわらった。
「どうも、おとなりの とおの かずきです」
やわらかくて、あたたかいこえ。
「どうも、おとなりの ふるや みかです」
なぜか、これだけいうのにすごいどきどきした。
……どうしよう。
なにかいわないと、かえっちゃうかもしれない。
もっとおはなししたい。
……なにかをはなすのには、なまえをよぶんだ。
かずきくん?かずくん?
なんだか、ちがう。
どうせなら、もっとしたしみをこめたい。
……きめた。きみは
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「「じゃあ」」
「みぃ」「かぁ」
「「だね」」
「みぃとかぁ」は実験的に書き始めた作品ですので、今回の話も試験的なもので、これからこういった文章に変わるわけではありません。
一応こちらと別に、地の文のある小説を連載していますので、なるべくこちらは地の文無しで書こうと思ってます。
もし、今回の文を読んで何か感想、意見が御座いましたら遠慮なく言っていただけると参考になりますので大変助かります。
長々とすいませんでした。「みぃとかぁ」を読んで下さった読者様、本当に有り難う御座います。