みぃとかぁ さいご
・ふわ
「……」
「かぁ?」
「…………ぅわっ!?」
「!」
「みみみ、みぃ?」
「……どうかしたの?」
「ななな、なんでも」
「かぁ、へん」
「へぇっ!?」
「……まつりがおわってから―――」
「なんでもないからっ!」
「でも……」
「あっ! ようじがあったんだ、じゃあね!」
「…………かぁのばか」
・かぁ
「……はぁ」
「みぃ、おこってるかなぁ」
「でも、あんなことされたらなぁ」
「……どうしてあんなことしたんだろう?」
「あんな……」
「って、なにおもいだしてるんだっ!」
「これじゃあへんたいだよ……」
・みぃ
「……ふぅ」
「かぁ、おこってるのかな」
「わたしが、あんなことしたから」
「……どうしてきづかないんだろう」
「わたしの……」
「っつ、かぁのばか!」
「……もう……じかんがないのに」
・かぁ に
「……わからないなぁ」
「あしたきいてみようかな……」
「……う〜ん」
「……よしっ! あしたきいてみよう」
・みぃ に
「あしたか……」
「かぁにいわなくちゃ」
「これからのこと」
「あと……」
「わたしの……きもち」
・みぃとかぁ
「かぁ」
「あっ、みぃはなしが――」
「そのまえにわたしのはなしをきいて」
「えっ……う、うん」
「わたしねきょうひっこすの」
「ひっ……こす……?」
「とうきょうだって」
「っ……そんな……どうして……!?」
「おかあさんのしごとだって」
「な……んで、なんで」
「……」
「いままでいわなかったの?」
「……」
「しってたらっ―――」
「おなじ」
「えっ?」
「しっててもどうしようもない」
「そんな……」
「かぁにはなにもできない」
「っつ!?」
「わたし……にも……」
「みぃ……」
「だから、さようなら」
「みぃ!」
「でも、そのまえに」
「……?」
「わたしのきもちをきいてほしい」
「!」
「わたしは……かぁのことが―――」
「まって!」
「!」
「……ねぇ、みぃとはもうあえないの?」
「……とおいからむり」
「みぃのいえのじゅうしょおしえてよ。そしたらてがみをかくよ」
「……でも、ずっといっしょにいるわけじゃない」
「でんわもする。いっぱいおはなししよう」
「でも……でもっ! かぁはいないっ!」
「―――――いまはね」
「……え」
「ぼくがおおきくなったらみぃのところにいくよ。そしたらずっといっしょだよ」
「……っつ、そんなに……まてないよぉ」
「そのときにぼくはみぃにきもちをつたえるよ。みぃもそのときまでまってて」
「いっしょにいないと、きもちがかわっちゃうかもしれないよ……?」
「ぼくはかわらない。みぃは?」
「……かわるわけがない!」
「ならだいじょうぶだよね。しばらくはてがみとでんわでがまんしてね」
「……かぁのくせになまいきだぁ」
「あはは……。……おかあさんがよんでるね」
「……まってて。……これがれんらくさきだから」
「うん、ぜったいでんわもするし、てがみもだすよ」
「うん、まってる……」
「……」
「……」
「……」
「もう、いくね……」
「……うん」
「……じゃあね」
「みぃっ、またね!」
「……またねっ、かぁ!」
***
「……またね、か」
「どったの美香?」
「なんでもない」
「……すごく気になるんですけど」
「私の家、こっちだから」
「あっ、逃げた! ……ふぅ……またねぇ〜美香」
「……うん、じゃあね」
「……」
「……またね、か」
「……ねぇ、かぁ……」
「私ね、引っ越してから一人でなんでも出来るようになったんだよ」
「料理も、掃除も洗濯もなんだって」
「友達だって、たくさんできた」
「――――でも、でもね」
「わたしだめなんだ」
「なにをしててもだめなんだ」
「なにをしててもかんがえちゃう」
「かぁのこと」
「だって、かぁが、いない」
「いない、いないんだよっ……かぁっ……!」
「かぁがいないとわたし……わたしっ――」
「……ねぇ、かぁ」
「…………またって、いつ……?」
「――――いま、かな」
「!!」
「遅くなってごめん」
「……か」
「でも、約束を果たしに来たよ――――」
「みぃ」
「かぁ!」
―――これからは、ずっといっしょだよ
みぃとかぁ おわり




