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銃器と魔研者  作者: シゲル
6/9

第六章

1章から9章までの、長編分割投稿です!

文字数は、ライトノベルの文庫本、約一冊分。


今作の更新日については、毎日一章ずつとなっております。

『2月14日(火)~2月22日(水)』


章ごとに、文字数のバラツキがあります。

また、全体で未熟な部分がございますが、その点を合わせ、ご了承を願います。




 激しい豪雨が、列車を打つ。割れた窓から入る雨水が、廊下のカーペットを黒く染めていた。

「……俺が聞き出した情報は以上」

 一段落付けるように、ダンはそう一言落とすと、鞘に収めたダガーの柄を指で撫でながら告げる。

「んで、警備が万全で名高い、『クイーン・ラエトス号』にお勤めになられる皆さんは、いかようにしてこの状況を打破すると?」

 彼は窓のふちに腰を預けながら、やってきた中年の警備長の男――マイク・ウォーターを見つめ、皮肉交じりに問い掛けた。

「うむ……今、部下の二人を運転室に送り、救難信号を出すよう指示した。これでもうじき通過駅で緊急停車し、通報を受けた警察隊に強盗どもは取り押さえられるだろう」

 ダンの言葉に、初老を感じられる枯れた声のウォーターは、毅然とした態度で経過を説明する。

 先ほどダンが倒した三人の傭兵は、拘束して食堂車で警備員が見張っている。

 ほかの乗客も食堂車に避難しているが、警備員の人数にも限りがある以上、一つの場所に集めた方が脱走の危険も少なくいいだろう。

 そんな二人のやり取りをする中、トイレに籠っていたクラルスと、たまたま襲撃に居合わせたユリアが、トイレの小スペースから並んで出てきた。

 ダンはクラルスの姿を目にして、表情を柔らかくして話しかける。

「クラルス、怪我はないか?」

「……うん、平気」

 コクッ、と彼女は頷くと、素っ気なく視線を逸らした。

 クラルスの中では、彼とのあいだにできた溝はまだ存在しているようで、口は利くもその態度はよそよそしい。

(謝って、ちゃんと話をしないといけないな)

 ダンは窓のふちから腰を離し、彼女の元に向かおうとすると、

「た、大変です! 機関室および、運転室が何者かによって襲撃を受けた模様!」

 勢いよく食堂車を仕切る貫通扉が開かれ、やってきた若い警備員が声を荒げた。

「なんだとっ!? 状況、被害を説明しろ!」

 毅然としていた態度に焦りの色をにじませながら、ウォーターは問いかける。

「ど、どうやら、フード姿の女が運転室の前に待機しており、伝達に向かったルーベルとウラスの二名が交渉の末、攻撃を受けました! その攻撃により、両二名が死亡、銃声を聞き駆けつけたジャッカルが重傷を負いました!」

 突如として発生した、予期せぬ事態に、ウォーターは目を見開く。

「それは本当か……っ? その女一人で、三人を?」

「はい、一人です。何かしらの武器を所持しているようですが、詳細は不明。現在は食堂車に待機する総員で、女がこちらに来られないよう防御を固めています……っ!」

 通達に来た男の声、握り締める拳は震えていた。

 それは一人の女によってやられた無念か、それとも滅多に起こりえないこのような事態に、恐怖を覚えてか。

 そんな慌ただしい状況に、ダンは嫌気が差し、小さく舌打ちをこぼす。

「厄介なことになったな……。ほかに、外部と繋がる無線の場所、それと列車を止める手段は?」

 彼は顔をしかめ、クラルスに向けていたつま先を、ウォーターへと変え尋ねる。

「後方、車掌室だが……奴らが貨物室に潜伏している以上、すでに抑えられている可能性が高い。機器故障の際に用意された信号弾があるが、あいにくの天気。効果は期待できないだろう」

「つまり、救援は絶望的……脱出する手段も無いと」

「……申し訳ない」

 目元にしわが彫り込まれた彼は目を伏せ、ダンに謝罪の言葉を告げた。

「謝るのは奴らをぶちのめしてからにしてくれ。しかし、まあ……雑魚四人組かと思ったが、さすが紋章持ちってとこか……」

 引き出した情報により導き出した犯人に、ダンは素直に称賛の声を上げる。

(手際の良さからして、傭兵の中でも非合法な仕事を引き受けてきた連中だろうな。こういった野郎が裏で糸を引いていると、常識は敵になる)

 今回の事件は、『クイーン・ラエトス号』の警備の意識の甘さ、過信だったことは否めない。

 大陸全土で、自衛のための武器携行が許されているとはいえ、武器の持ち込みを許可しているのはもちろんのこと。不審者の無賃乗車を見逃していたのだから、責められる要因としては濃厚だ。

 しかし、世間一般にも、意識が甘くなる要因があった。

 そもそも、旅行列車に強盗する輩など想定しておらず、実際そういった前例が無いのだ。

 同じリスクで強盗をするなら、大金を輸送する郵便列車に仕掛けた方が儲けは多く、夜間帯に実行することもできるため、逃走する際も有利。

 そのため旅行列車に駐屯する警備員の仕事は、車内の見回りと暴漢、酔っ払い対策がほとんどだ。

「完全に、我々の油断を衝かれた。何か、状況を好転する手はないだろうか……?」

 ウォーターはあごに手を添えると、目元に深いしわ作り思案する。

 そんな中、ここまで口を閉ざしていた少女がおずおずと手を挙げた。

「す、すみません。一つ、提案があるのですが……」

 皆の視線が、幼くもはきはきとした声で意見した――ユリア・ウェルベルに集まる。

「お嬢さん、提案とは?」

 場を仕切るウォーターは、一回り小さな少女に視線を落として問うと、彼女はとんでもないことを口にした。

「列車の連結を切り離して、分断か脱出はできませんか?」

「……なんだと?」

 発言を許可したウォーターは目を見開き、若干トーンの高い声を出す。

 周りも、そんなことを口走ったユリアに唖然とした空気を漂わせるが、彼女はただ真面目に真剣に、説明を始めた。

「これは、あたしのお父様から聞いた話ですが、この『クイーン・ラエトス号』の独特な構造は、当時主流だった機能を取り入れていくうちに特殊なものになったと聞いています。もしかしたら、スリップコーチをする機能も、あるんじゃないかと思いまして……」

「スリップコーチ? なんだ、それ?」

 突然出てきた用語に、ダンが首を傾げ訊くと、ウォーターが先に説明する。

「昔、停車時間短縮のために導入された、走行中に客車を切り離して駅に停車する運行方法だ。確かに、この列車が製造された時は行われていたが、残念ながらこれには導入されていない」

「そ、そうですか……」

 しゅんと、ユリアは肩を落とし落ち込む。が、それは八方ふさがりであるこの状況を打破する、きっかけとなった。

「いや、待てよ……。お嬢さん、そんなに落ち込まないでくれ。その案、以外と悪くない」

「えっ」

 ウォーターはにこっと、険しい面持ちの中でも笑みを見せ、語りかける。

「魔石機関車は当初、そのエネルギーの大きさから、出力が過剰に放出された事態に備え、車掌室にも緊急ブレーキを搭載させたんだ。それを使えば、乗客の避難も可能かもしれない」

「つまり連結を切り離し、後方のブレーキを使って列車を止める」

 彼の説明に、ダンはにたりと愉快に笑って答えた。

「そうだ。それに、うまくいけば運転室と貨物室の敵を分断することができる。悪い作戦ではないだろう。なにより、このまま奴らが横暴を振るい、乗客を危険に晒すわけにはいかん。交渉も決裂した以上、こちらも反撃の手を打って出ねばならない」

 背中に提げていたポンプ式ショットガンを胸の前に抱え、警備長のマイク・ウォーターはガシャンとフォアエンドを前後に動かし、弾を装填した。

「……六人いた儂の部下も、奴らによって三人もやられた。ちっとばかし、ぬるま湯に浸かりすぎたようだな」

 ウォーターは目を伏せ、自らの過ちを嘆くように俯くが、すぐに顔を上げ、若い警備員の名を呼ぶ。

「ジャスタス、食堂車の警護はアンドレとブラッドの二人で持ちそうか?」

「はい。女は強力ですが、こちらに進攻する気配はありません。仮に襲ってきても、ブラッドさんがいるなら安心ですよ!」

「それは今一番の吉報だな。では、二人に食堂車の警護を任せたまま、後方の貨物室に突入する。ジャスタス、行けるな?」

「もちろん、お供させていただきます!」

「良い返事だ」

 若手の覇気のある返事に、彼は満足そうに頷くと、ダンに顔を向けた。

 その表情筋は引き締まり、瞳には決意が宿る。

「この列車の警備長である儂が、乗客である君にこんなことを頼む非礼を、どうか許してほしい。先ほどの三人を一人で制圧したその腕……我々に貸してくれ。もちろん、報酬も支払おう」

 ダンよりも、かなり年が離れた男が頭を下げる。それだけ、今の状況が危機的であることを表わすように。

 だが同時に、それは自らの危機意識の低さ、仕事に対してのプライドを捨てた行為でもあった。

 ウォーターのその頼みに、ダンは一瞬だけ怪訝そうに眉をひそめるが、すぐにトゲのない返しをする。

「悪いな……そいつには応えられない。なにせ、俺にも仕事があるんでな」

 そういって、後ろに立つクラルスに親指を差した。

「……そうか、無理を言ってすまない」

 ウォーターは苦笑を浮かべ、潔く引き下がる。彼も、自分が我が儘を言っていることは、十分理解しているのだろう。

「では、一度食堂車に戻って、この作戦の旨を報告せねば。ジャスタス、装備を確認しつつ、見張りを頼む」

「はいっ!」

 ジャスタスにそう命令を告げると、ウォーターはダンたちに笑いかけた。

「さあ、三人も食堂車まで来てくれ」

 無事を案じての彼の誘いだが、二人の少女はそれに首を横に振る。なぜなら、

「その前に、部屋に戻って荷物を取りに行きます」

「あたしも、研究資料とかあるので戻らせてもらいます」

「なんだと……お嬢さん方、何を言っている? 今はそんなものより、命の方が大事だ」

 二人のその発言は、激昂してもおかしないような発言だが、ウォーターは平静を装い、眉間にしわを寄せ叱る。

 しかし、魔研者として生きる二人に、部外者が口を挟む権利などなかった。

「行きましょう、ダン」

「クラルスお姉様、あたしも一緒に行ってもいいですか?」

「いいよ、ユーちゃん。わたしたちは七両目にあるんだけど、ユーちゃんは?」

「あたしはここの部屋です。まとめるのに時間がかかるので、入って待っててください」

「うん、それじゃ、お言葉に甘えようかしら」

「どうぞどうぞ!」

 ウォーターの制止を聞かずに、どんどん話を進めるだけでなく、勝手に動き出すクラルスとユリア。

 注意した彼は、そんな光景に目をしばたかせ呆然と見つめるが、すぐ我に返って二度目の制止を促す。

「何を考えているんだ。危険だから早く食堂車に避難するんだ」

 その融通の利かない言葉に、彼女たちの護衛を務めるダンが愛想の良い笑顔を浮かべてウォーターの目の前に立った。

「すまないな、ウォーターさん。すぐ終わりますんで、先に戻ってください」

「っ! 君も何を言っている! 敵はもう近くにいるのに、そんなことを許されると思っているのかっ!」

 自分の近しい立場の人間だからか、ウォーターはこらえていたものを吐き出すようにダンに怒鳴りつけ、近くにいたジャスタスはビクッと身体を振るわせる。

「君もお嬢さん方の護衛なら、危険を冒そうとしている二人を止めたらどうだ! ましてや研究資料なんてくだらないものに、命を捨てるとでもいうのか!」

「……くだらない、だと?」

 彼が口にした一言に、ダンは鋭く目元を細め、ダガーの柄に指を当てた。

「おい、あまり癪に触る物言いはよくないぜ。そもそも、あんたは自分の立場と信用を、十全に理解するべきだ」

「それはこちらのセリフだ」

 ダンの怒気を含んだ目力に萎縮することなく、ウォーターは堂々と対話を続けた。

「君たちは理解していないようだが、我々には君たち三人のほか、守らなければならない乗客がいる。こう君たちが好き勝手に動いたら、守るべきものも守れなくなるのだ」

「……はっ、なんだ、その取って付けたような答えは? 反吐が出るぜ」

 ダンは目に怒りを宿らせながら、口元に笑いを浮かべる。

 なにせ、昨晩のトラブルで車内警備を厳重にしたと言いながら、責任感の甘さで今回の件を引き起こしたのだから。

「てめぇらがその守るべき相手をおざなりにしたことで、今の事態の要因を作り出したこと、忘れてんのか? しかもその上、いち乗客である俺を金で雇い入れようとした。守る側のてめぇが、不抜けたことをしてんじゃねぇよ」

 数分前まで味方であった二人は、互いに敵意を込め睨み合う。

 しかし、それは長くは続かない。

「ていっ」

「うぉっ!?」

 ダンの真後ろから、誰かが彼の尻を膝蹴りしたのだ。

 予想もしていなかったダンはもちろん、彼と対峙していたウォーターやジャスタスも、突然の事態に目を見開いた。なぜなら、

「こんな状況で、ケンカなんてしないでよ。ほらっ早く来て、ダン」

「くっ、何をしやがる、クラ――」

「うるさい!」

 ピシャッと、ダンのセリフを途切れさせ、クラルスは彼の鼻先に向け指を差す。

「これは、ダンの主であるわたし、クラルス・ブリュックとしての命令よ。黙ってわたしに付き従いなさい」

「っ……!」

 互いの関係を、嫌でも突きつけられるその一言に、ダンは奥歯をギリッと噛みしめ、不平不満を抑え込んで俯いた。

(なんのつもりだ、クラルス! お前はこんな野郎に言いたいように言われて、悔しくねぇのか? それとも、俺が気に食わないからこんなことをするのかよ! お前が魔法研究に注ぐ人生や情熱は、軽いもんじゃねぇだろ!)

 ダンは洪水のように言葉が溢れそうになるが、それをすべて口の中でせき止め、

「……ああ、わかったよ」

 と、わずかに苛立った声で返事をした。

「よし、じゃあ行きましょ」

 クラルスはくるりと踵を返し、ユリアの部屋へと足を運ぶ。

「待つんだ、ブリュック嬢! 君は今の状況を理解して、好き勝手動こうとしているのか!」

 二人のやり取りを目の当たりにしたウォーターは、前へ一歩踏み出し声を荒げた。

 向けられた怒声に、クラルスは驚いて肩を震わせるが、ギュっと拳を握りしめ、振り返って彼の目を見つめる。真っ直ぐと。

「あなたのその仕事に対しての熱意は、ひしひしと感じさせていただきました。今、わたしがしているこの行為が、ほかの方々に迷惑をかけていることも、十分理解しています」

「ならば、研究資料なんてくだらないものに、命を懸ける必要など――」

「くだらなくありませんっ!」

 張り上げた声。俯いていたダンは、彼女の怒気が含んだ声量に反応し、瞬きをしながら彼女を見つめた。

 クラルスのその声に、一同口を噤み、降り続く雨音、吹き付く風、列車の走行音だけを耳に届かせる。

 そんな沈黙の中、彼女は一言一言に己の信念を込めて、言葉を紡いだ。

「研究資料は、わたしが生きてきた大切な証なんです! 見る人によっては、そんなもの紙くずやガラクタにしか思えないかもしれませんが、その紙くずやがらくたで、救える命がたくさんあります! だから、あなたになんと言われようとわたしは退きません!」

 クラルスは物怖じすること無く反発。

 それが世間で正しくないと言われる行為であろうが、自分が誇り、全力を捧げるものを守るため、瞳に闘志を燃やした。

「勝手なことを……っ!」

 ウォーターは自身より、二回り以上も離れた小娘に刃向かわれたことで沸々と強い怒りを覚える。

「貴様らがしているのは、この列車を襲撃した連中に近しいことだとわかっているのか! この列車を管理するのは、貴様らではなく我々だぞ!」

 そして防波堤が倒壊したと言わんばかりに、彼は手近の窓ガラスに拳を叩き付け、客であるクラルスに脅しをかけた。

 ダンは条件反射でダガーを握り締め、その刃を鞘から八分まで引き抜くが、

「それについては承知しています」

 隣に立つクラルスが細腕を伸ばし、彼とウォーターのあいだを遮りながら肯定する。

「ならば、こちらの指示に従ってもらおう」

「嫌です! わたしたちにも、あなたと同じく譲れないものがあります! だから、ほんの数分だけでもお願いします!」

 バチバチと睨み合う最中、クラルスは頭を深く下げた。

 列車と乗客を守る責務につく警備長と、人の未来を創る魔研者。

 どちらにも責められるべき点があって、譲れない責任と信念がある。

 互いにその曲げられない主張がぶつけ合った結果……それは片方の妥協で終わりを迎えた。

「ぬぐぅ……十分、いや七分だけ待とう。それ以上過ぎた場合、君たちは強盗と密通した共犯者とみなし攻撃する。いいな?」

 天然ウェーブが入った、クラルスのクリーム色の髪を見つめたまま、ウォーターは冷たくそう言い放つ。

「……はい、わかりましたっ!」

 彼の提案にクラルスは顔を上げると、はっきりとした返事をしてユリアの部屋へと入って行った。

「……」

「……儂に何か言いたそうだな、傭兵よ」

 ぼろを出したからか、ウォーターは権威を持った振る舞いをせずに、言葉を荒くしてダンに問い掛ける。

 それに対してダンは、八分まで晒していた刃をそっと鞘に収めると、鋭くウォーターを睨み付けた。

「はっ、んなもんねぇよ。自意識過剰だぜ、老いぼれ」

 そう吐き捨てると、ダンは彼女の後を歩いて追いかけ、戸を閉める。

 彼の暴言に、ウォーターは何も言わずに振り返り、食堂車に戻った。



 二人部屋に比べ、少し手狭に感じられる、『クイーン・ラエトス号』の一人部屋。

 壁とガッチリと固定された机の上には、トイレに立つ前に書き留めていただろうノートと万年筆が放置されており、ベッドの上には脱ぎっぱなしのハンチング帽と黒のケープが投げ出されている。

「はふぅ……だけどよかったです。あのまま避難して資料を持ち出せなかったらと考えると……ゾッとします」

 ユリアは荷物をショルダーバッグに詰めながら、ブルルッと身震いした。

「だね……頭の中に残っていても、資料は高価な機材や環境に左右されたものもあるし、途中でできた試作品とかって地域で手に入れたものを使ったり、希少で高額なものを使ったりするからね」

「はいです。それにあたしの場合、大事なものは手荷物で運ぶことにしているので、取りにこれなかったら大変でした」

 控えめに微笑みながら、ユリアはトントンっと紙資料を整頓しバッグにしまおうと中身を取り出す。

 そこでふと、クラルスは机の上に置かれたものに声を上げた。

「あれっ、ユーちゃん……それって」

「あっ、これですか? これは、あたしが研究……というよりも実験している際に初めて開発した魔石銃、『アントン』です!」

 自らが作り上げた拳銃サイズの魔石銃を、豊満な胸を張り、誇らしげに見せるユリア。

 それに対して、クラルスはきょとんと目を見開く。

「まさか、ユーちゃんが研究しているのって魔石工学、しかも――」

「――戦闘応用科。その完成度、銃を作る腕は中々のものだな」

 一人退屈そうに壁に寄り掛かっていたダンは、取り出された魔石銃に目を光らせ、早足で寄った。

「ちょっと貸してもらってもいいか?」

「はい、どうぞ。初めて完成させた魔石銃ですが、何度か試行錯誤を繰り返した末に、市販以上の性能を引き出すことに成功しました! 銃職人(ガンスミス)だったお父様からも、色々教えてもらったのでデザインに関しては自信があります!」

「確かにかっこいいな。それに、しっかりと手に馴染む……」

 スライド部分に紫色の直線が刻まれた魔石銃を手にしたダンは、スライドを引いて薬室の中身と安全装置のレバーが降りていることを確認してから、トリガーに指を引っ掛け足元、誰もいない壁へと銃口を向ける。

 魔石銃は、既存の銃器に魔力石を組み込んで作られる代物で、加工に成功すれば性能が圧倒的に向上する。

 その効果幅は大きく、一丁の魔石銃で厚い装甲車を貫くことも、数キロ離れた的を誤差無く撃ち抜くことも可能だ。

 当然、魔力石自体が高価なため、魔石銃の流通量は雀の涙ほどで、それを加工することができる職人もそう多くは無いので、まず軍事に関わる仕事をしなければ滅多にお目にかかるものではない。

 そんな高級かつ高価なものを手にすることができ、ダンの声は自然と興奮に弾む。

「トリガーガードも幅広く改造していて、これなら手袋を付けながらでも握れるな。型的には前の戦争の時に使われた大型口径のハンドガン『フォレストファルコン』を元にしているからか、全体的にも大きくて重量もあり、反動を受けても安定しそうだ。しかし……」

 グリップも従来のものより大きく、ダンにはちょうど良いサイズ。だが、製作者であるユリア自身の手に合っていない作りはいかなものかと、彼は違和感を覚えた。

「実験段階なら、こんなに大きくなくてもいいんじゃないのか? これじゃ、ユーちゃんは使いづらいだろ?」

 その問いに、ユリアは紫色の瞳を輝かせて語り始める。

「はい。ですが、あたしが使えないからと言って、その子の性能には問題はありません!あたしの魔石銃『アントン』の特徴は、規格外の威力を持つ弾も撃つことができる、丈夫さです! それに、乱暴に扱っても銃身が曲がることも分解されることも絶対にありません!」

「壊れない銃か……。そいつは中々使い勝手が良さそうだな」

「一応欠点を挙げるとしたら、熱湯などの魔力石を剥離分解させるものですね。数分程度なら大丈夫ですが、長い時間浸けたら加工した魔力石が剥離して、耐久性は大幅に落ちてしまいます。あらかたの魔力石を使用した機器全般に言えることですが」

「それぐらいのハンデなら問題はないだろ。熱湯なんてもの、戦いの中でひょいひょい出てくるわけ無いからな。おう、ありがとうな、見せてくれて」

 そう言って、ダンは銃身を掴み、グリップ側をユリアに向けて渡す。

「いえいえ。いつでも言ってくだされば、お見せしますよ!」

「それは嬉しいな。だが、以外だな。ユーちゃんは争いごととか嫌いとまでは言わないが、苦手なはずだろ?」

 ダンは昨夜、食堂車で起こった騒動を思い浮かべ尋ねると、ユリアは手渡された銃をしっかりと握り締めながら、控え目に微笑んだ。

「はい、人が傷付け合うのを見るのは苦手です。でも……」

という一言を皮切りに、ユリアは頬の筋肉を緩ませ、恍惚な表情へとチェンジ。

「あの、銃器のずっしりと手にかかる重さや、単純でありながら良く考え抜かれた構造にフォルム。それに撃ち出した際に響く銃声や、焦げ臭くもクセになる薬莢の匂い……ああ、思い出しただけでも血が疼きますぅ」

 魔研者の約九割は、変わっている。

 それはどんなに可愛い女の子であろうが、理知的で物事を分別できる人であろうが、自身の研究対象、テーマに対しては、恐怖心や規則、倫理感など二の次にして突っ切ってしまうのだ。

 そんな魔研者特有の世界に引き込まれると察したダンは苦笑を浮かべ、会話を無理やり閉じる。

「まあ、人の好みは千差万別だな。よし、時間もないことだし、早く荷物をまとめて俺たちの部屋に行こうぜ」

 ダンはユリアの両肩にポンッと手を置いて語りかけると、彼女は「はっ……そうでした!」と息を飲んでから慌てて荷物整理を再開させた。

 ……会話の外にいたクラルスは、二人のやり取りを数歩離れた場所から黙って眺め、

(ユーちゃんと楽しそうにしちゃって……ダンのバカ……)

 そんな彼女の想いに、当の本人は安堵の息を吐くだけで、気付く気配は無かった。



 ユリアの部屋を出た三人は、ダンを先頭に敵を警戒しつつ、七両目へと向かった。

 犯人がまだ潜んでいる恐れのある貨物室と隣接しているため、何らかのアクションを仕掛けてくるかと予想していたが、怖いくらい何も無い。

 それでも念には念を入れ、部屋に戻る際も何者かが潜んでいないか入念にチェック。だが、全て杞憂に終わり、三人は無事に食堂車へと戻ることに成功した。

 ダンはマチェテが収納された茶色いコートを羽織り、クラルスは皮でできたアタッシュケース。ユリアはショルダーバッグを肩に掛け、食堂車に戻ると、

 ほかの乗客からの視線。

 それは恰幅の良い紳士を初め、真っ赤な口紅が魅惑的な貴婦人、貫通扉付近の席に座った乗客。その目に込められた感情は、安堵、不安、驚きが一同に揃っていた。

 乗客の異質な歓迎を受けていると、年季感じさせる渋めの声が、冷たくダンたちを突き刺す。

「どうやら間に合ったようだな」

 声の主であるウォーターは顔の半分を見せ、丸テーブルに置いたリボルバーに弾を込めていた。目先は己が扱う武器にだけ注がれ、ダンたちを見ようとしない。

「お時間を作ってくださり、ありがとうございました」

 そんな冷めた態度の彼に対して、クラルスは相手の本性を知ってもなお、愛想笑いを浮かべお礼を告げた。

「あと数秒遅ければ、貴様らを打ち抜いていたところだ。礼などいらぬ」

 彼女の一言に、ウォーターは鼻を鳴らしてそうを一蹴すると、丸テーブルに置いていたリボルバーを、腰のホルスターにしまう。

「なにより、こういったことはもう無いと思え。そして無事に脱出するまで我々の指示に従ってもらう。いいな?」

 ジロリと、露骨な敵意を込めた視線でクラルス、ユリア、そしてダンを射貫いた。

 ダンは平然と、むしろヘラヘラと笑いながらそれを受け取るが、ユリアはビクッとあからさまに向けられた敵意に身体を振るわせる。

 そんな中、クラルスはウォーターの視線を真っ向から受け止め、頷いた。

「はい、わかりました」

「……ならば、おとなしくしていろ」

 そう言うと、彼はトストスと敷かれた赤い絨毯の床を歩き、カウンターに向かう。

 どうやら、貨物車両突入作戦の打ち合わせをブラッドとしているようだ。

 ウォーターの白から黒へとひっくり返った人の変わりように、ユリアは肩から肘までの、一の腕をさすりながら呟く。

「さっきまであんなに優しかったのに、ウォーターさん……」

「まあ、あんだけ反発すれば、俺たちに対しての態度が悪くなるのは当然だな。しかし、過ぎたことを一々気にしてたらキリが無いぜ、ユーちゃん」

 それを隣で聞いたダンは、相変わらずの軽薄な笑みを浮かべて励ました。

 しかし、事態が悪くなってから過ちの重さを実感したのか、ユリアはしゅんと肩を落とす。

「ダンお兄様……。ですが、あたしたちのせいでウォーターさんに迷惑をおかけしました。気にしないなんて、そんなこと……」

 そんな彼女の頭にダンはポンッと手を乗せ、優しく頭を撫でてやる。その拍子に、茶色のハンチング帽にしまっていたユリアの銀髪が、サラッと目元にこぼれた。

「ははっ、ユーちゃんは優しいな。俺なんて、あのじいさんの顔なんて、見たくないくらい嫌いだぜ」

 ケラケラと声を上げながら笑うダンに、ユリアは目元にかかった髪をそっとどけながら彼をチラリと見る。

「そ、そんなにですか……?」

「ああ、そんなにだ」

 ダンは彼女の頭から手を離して、はっきりと断言。しかし、

「だけど、完全に嫌ってはいない。あそこまで怒る理由も、傭兵業をしていると何となくだが、わかるんだ」

 ユリアは小首を傾げ、「どういう意味ですか?」と、きょとんとした表情を浮かべる。

 その仕草に、ダンは愛玩動物に向ける柔らかな笑みを作り、簡潔に説明した。

「大切な仲間が殺されれば、苛立ちくらい誰にだって湧くもんだ。それが無ければ、俺とあのじいさんも仲良くできただろう」

 武器を持つ仕事に就いていれば、殉職する可能性は高い。

 そして昼夜をともにして戦う仲間が死ねば、怒りや悲しみが湧くのは当然だ。

「ただまあ、だからって俺たちに当たることは褒められたことじゃないがな。戦場で戦士が特にやってはいけないことは、慢心と油断、そして散漫だ。冷静さを欠け、戦況が見えないのは大きな弱点となり、そこは敵に付け込まれる。現在の状況も三つの内、二つの要因が顕著になったせいで引き起こされたわけだしな」

「そう、なんですか……」

 ダンの説明に、ユリアはチラッとカウンターにいるウォーターを見る。

 ブラッドと話す彼の声は無意識にか、ボリュームが大きく、節々に刺々しい抑揚が付いていて機嫌が良いとは言えない。

 ダンの目測が間違っていて、単に三人がその原因を作ったかもしれないが、先ほどまでの丁寧な振る舞い、ましてや高級列車『クイーン・ラエトス号』の警備長に就いている人間が、乗客の粗相で露骨に不機嫌を表わすとは考えにくいだろう。

 ユリアは納得し、視線をダンに戻して力強く眉尻を持ち上げた。

「何が正しいのか、考えてみます。それに、ダンお兄様から出された問題も、まだ答えが出ていませんから」

 やる気に満ちた彼女の表情に、ダンは軽く声を上げて笑い、「おう、頑張れ」とエールを送る。

「……」

 そんな二人の会話を、クラルスは不服そうに眉をひそめ、横目で見ていた。

(また仲良くして……わたしが、キツく言っちゃったせいなのかな……?)

 その見られていることに気が付いたダンは、どこか意を決したように拳を握ると、クラルスに声をかける。

「なあ、クラルス。少し、お前と話したいことがあるんだ」

「……なんの話かしら?」

 クラルスは自身の素直になりたい気持ちとは真反対に、半目の状態で彼を見遣り、唸るような低い声で返事をした。

 そんな態度で接され、ダンの心に苛立ちで波を打つが、彼は苦笑を浮かべて用件を言う。

「ちょっとな、俺、お前に迷惑を――」

「ブリュック様!」

 ダンの言葉を遮るように、カウンターにいたブラッドがクラルスの元へと歩み寄ってきた。

 彼に悪意は無いのだろうが、話を持って行かれたダンは小さく息を漏らし、口を噤む。

 日頃から迷惑を掛けているダンではあるが、さすがに目の前で行われるやり取りに待ったを掛けるほど無礼ではない。

「えっと、なんですか?」

 クラルスは口角を軽く持ち上げ控えめに微笑み返すと、ブラッドはテンプレートに沿った営業スマイルを浮かべながら用件を言った。

「あなたが魔研者であることを、私の上司である警備長のウォーターから聞きまして、ぜひその力を貸していただけないかと思い、お声を掛けさせていただきました」

「わたしの力を貸す? 具体的に、何をすれば?」

「はい、実は襲撃してきた一味と思われる女による攻撃で、仲間が一人、負傷してしまいました。応急処置を施し、一命を取り留めていますが、このまま列車をジャックされたままだと、重傷者を治療することができません。そこで大変不甲斐ないのですが、魔研者であるブリュック様にご助言いただけないかと思いまして」

 このとき、ブラッドは今までずっと浮かべていた営業スマイルを崩し、眉間にしわを寄せて頭を下げる。

 魔力石を研究する魔研者に、怪我人の対処を聞くのはどうかと思うが、それはあながち間違いでは無い。

 何せ、魔研者の多くは、元は別の科学、医学分野で活躍していた者が大半だからだ。

 特に、ダンやクラルス、エレナの恩師であるコレットも、元は医師として名を馳せていたが、魔力石を使えばさらに多くの人を救えると考え、魔研者になった経歴がある。

 その後、物理、化学、生物学など幅広い分野に手を伸ばしたのは彼の好奇心だが、主軸としているのは医療系統だ。

 そして、そんなコレットの意志を継いでいるクラルスは、彼と同じ医学に関する魔法学を学んでおり、偶然とは言え、この場に居合わせたことはある意味幸運だろう。

 クラルスは一度、隣に立つダンに視線を遣って「行くね」と唇の動きで告げてから、迷い無く答える。

「……わかりました。では、その怪我人の元に案内してください」

「ありがとうございます! では、こちらへ」

 ブラッドはもう一度、テンプレートに沿った営業スマイルを浮かべると、先に立ってクラルスたちを案内した。

 ダンとユリアが続こうとすると、クラルスはユリアに振り返って制止する。

「ユーちゃん、ごめんね。ここからは、ユーちゃんは来たらダメなの」

「ど、どうしてですか?」

 困惑し、不安そうに眉を寄せるユリアに、彼女は優しく微笑みかけて謝った。

「あまりうまく言えないけど、人の大きな怪我って、心に傷を付けるくらい怖いものだから。ごめんね」

 その返しに、ユリアはしゅんと肩を落として、「はい、わかりました」と素直に応じる。

 そんな彼女を残し、クラルスとダンはブラッドの案内の元、医務室として機能している部屋へと向かった。



「……っ!」

 目に飛び込んだ光景に、クラルスは何も言わず、目を見開いた。

「今は鎮痛剤が効き眠っていますが、さっきまではあまりの痛みに苦しんでいました」

 ブラッドは机の上に置かれた救急箱から、新しい包帯を取り出しながら、眠る彼を刺激しないよう静かな口調で説明する。

「怪我の具合は見ての通りです。今まで悲惨な怪我を見てきましたが、これは戦いの怪我じゃない……拷問だ」

 包帯を手にした彼は、ベッドに横たわった仲間を目に写し、物悲しげな面影を見せた。

 ミイラ男。

 身体の半分以上が包帯に巻かれており、清潔な白は失って焦げた赤色に染まっている。

 特に痛々しいのは、目元や手の指、膝などで、どこもダメージを負えば簡単に戦闘能力を落とされる部位だ。

 生々しいその怪我に、ダンはクラルスの隣で腕を組み、真顔でブラッドに問い掛ける。

「本当に相手は、一人だったのか? 捕まって、嬲られたわけでもなく?」

「ああ、私が見た限り女が一人だった。彼も捕まっていたわけでもなく、交戦中に私が救出に入ったんだ」

 首を横に振り、ブラッドが重苦しい声で答えると、ダンはクルッと踵を返した。

 クラルスはダンの背中を横目で見遣り、質問をぶつける。

「ダン、どこに行くつもり?」

 それに対し、彼は扉に手を掛けたまま、まるで散歩に出かけるような口調で、

「なに、治療の邪魔をしたら悪いから、ちょっと外で見張りをしてくる。さっきみたいにいきなり襲われるのは勘弁だからな。構わないだろ?」

 と、説明。するとクラルスはため息を一つ吐き、了承した。

「わかったわ。でも、すぐに戻ってきて」

「当たり前だ。お前を守るのが俺の役目だからな」

 そして彼はドアをくぐり、廊下に出て行った。

 残されたクラルスは、アタッシュケースを手近にあった椅子の上に置くと、中身をがさごそと漁り始める。

 二人のやり取りを見ていたブラッドは呆然とするも、すぐ仲間の介抱に取り掛かった。

「あの様子……それに、彼の今までの行動を見聞きする限り、ただ見張り行くとは思えませんが、よろしかったのですか?」

 ブラッドは血まみれになった包帯を丁寧に剥がしながら、不安げにクラルスに訊くと、彼女はふるふると首を横に振る。

「よくありませんよ」

「ならば、止めるべきだったのでは?」

「かも、しれません。ですが、その……今は彼の意見を尊重しようかと思いまして」

 一瞬だけクラルスは言いよどむも、すぐ取って付けたかのように返答をした。

 追及したい欲求がブラッドの内側を掻き立てるが、客と給仕の関係ということを思い返し、その誘惑を断ち切る。

「……いえ、こちらもぶしつけなことをお伺いし、申し訳ございません」

「いえ、わたしこそ……」

 互いに謝って場が治まり、二人は患者の治療に専念した。

(ダン……ちゃんと、戻ってきて。わたしも、素直に謝るから)

 クラルスはカバンから薬草が入った小瓶を取り出し、その表面に自分の顔を写しながらただただそう願った。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!



●登場キャラクター名


=ダン


=クラルス・ブリュック


=エレナ・スリンガー


=コレット・グランドフット


=ユリア・ウェルベル


=ブラッド・スピリッツ


=リカルド・シーケンス


=ジャック


=マリン・グランドフット


=マイク・ウォーター


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